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今回はマイクセッティング編。前回に引き続きキャリア20年のベテランPAさんに話をうかがった。 ドラムからアンプ、パーカッション、ホーンまで、ちょっと僕らには難しい話もあるが、知っておいて損はない情報がたくさんあるぞ! ほんとPAさんには頭が下がりっぱなし。
 



最近はバスドラを2本のマイクロホンで収音する場合が多い。1本はキックのアタック音をとるためヘッドに5cm程度まで近づけ、もうひとつはアンビエンス(胴鳴り)をとるためマイクヘッドの先がバスドラの穴に入るくらいでセッティングする。
バスドラを1本のマイクで収音する場合はアタックとアンビエンス両方を収音したいのでマイクロホンのヘッド全体がバスドラの穴に入る程度の位置でセッティングする。

これはどちらにも言えることだが、ヘッドにたいして30度から75度くらいの角度で、ヘッドの中央に向けてセッティングするのが望ましい。しかし75度にしようと思うとそれだけ背の高いブームスタンドが必要になる。
ドラムまわりは極力コンパクトにしたいのと、スティックにぶつからないようにセッティングする必要があるので、マイクロホンの角度は寝てしまうが、極力30度の角度に近づくようにセッティングしよう。
ヘッドからマイクの距離は、およそ5cm程度離したポイントが目安だが、ドラムの鳴りやサスティンによってちょうど良いポイントを探す。
スネアをマイク2本で収音する場合、ヘッド側(上)とスナッピー側(下)では逆相になってしまう、そこでミキサーでスナッピー側のchを逆相にして対応する。ミキサーで位相が変えられないときは避けた方がよいだろう。
また、スナッピー側はヘッド側とは異なり、金属音がうるさいためセンターを少しはずしてねらうのがポイント。

トップのマイクセッティングは、シンバル全体の中心をドラム前方から狙うのが基本。アクションが大きい人でもぶつかりにくいのがメリット。マイクやミキサーのチャンネル数が少なく、バスドラ・スネア・トップで組み立てる場合はシンバルとタムの中心を狙う。
トップでドラム全体の音をとって、他のマイクロホンは補足として使う場合に多く使われるドラム後方から前方を狙うやり方もある。ドラマーに聞こえている音に近いのが特長。バンド入れ換えの時、スタンドをいちいち動かさなくてすむから便利。
 


スピーカーユニットに対して90度に。スピーカーユニットの中心に近づくほど高音が伸び、弦をこする音やピッキングの音を拾うようになる。一般的には写真のように少しずらしてセッティングする。
また、スピーカーユニットが複数あるアンプには鳴りがいいものと悪いものがあるらしく、プロはひとつひとつの音を聴き、鳴りのいいものを選んで、そこを狙う。
 

基本はホールを避けて、ネックに対して90度にセッティングする。
音を鳴らしてみて、低音や高音が出すぎているときは角度をつけて、そこを避けるようにする。
 

今回はボンゴを例に取ったので、1本のマイクロホンで2つの中心を狙っているが、コンガなどひとつひとつにマイクロホンを使うときにはスネアやタムと同様にセッティングする。
 
 
ホールの中心を垂直に狙う。
でもクリップマイクがあれば、コンパクトだしスマート。





SPECIAL THANKS : FRAIL HEAD SQUEEZE
 

ヘッド部分を握り込む方がかっこいいと思っている人が多いようだが、これはハウリングの原因にもなるし収音部の有効面積が狭くなるため声が客席に届かなかったり歌詞が聞き取りにくくなってしまう。
ヘッドとの距離も重要だ。近すぎると低域が膨らんでしまい、ボワボワした声になったりする。また遠すぎると声が細くなるし、アンプの音などをひろってしまってハウリングの原因にもなる。
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