サッシャさん・DJ TAROさん対談
vol.2

ライブの臨場感を目指した「LS」シリーズは
次世代のサウンドへ向かう有意義なプロジェクト

フェス好き、ライブ好きのユーザーにも訴求する魅力を持った「LS」シリーズ。ここではサッシャさん、DJ TAROさんにライブシーンの状況の変化、オーディエンスが求めているサウンド、「LS」シリーズとライブの関係性などについて伺いました。
『「LS」シリーズの音質とライブ、フェスの親和性』
―― ライブの臨場感をテーマにした「LS」シリーズは、ライブやフェスなどに足を運ぶユーザーにとっても魅力あるイヤホンだと思います。近年のライブシーンの活性化によって、音楽の聴かれ方も変化しているように感じますが、この状況をどんなふうに捉えていますか?
いまはどこでも気軽に音楽を聴ける環境がありますが、最終的には「音楽を表現している人に会いに行く」、つまりライブに行くことが着地点になっていますよね。レコード、CDなどは手に取れるし、コレクトしているという実感もありましたが、サブスクリプションなどが発達している現在は、その実感が持てない。音楽をリアルに体感しようと思えば、ライブやフェスに行くということになりますよね。
そうですね。動画サイトなどでは誰でも無料で音楽が聴けるわけで、他とは違う自分だけの音楽体験を得ようとすれば、コンサートに行くのがいちばんだと思いますね。ライブDVDの売り上げが伸びているのも、ライブへの関心が高まっているからではないでしょうか。もうひとつのポイントは、SNSの普及。昔は学校のなかで音楽の趣味が合う友達を作って、仲間と一緒にライブに行くことが多かったですよね?最近はSNSでつながっている人同士がライブ会場で会うというスタイルになっているんですよ。好きなアーティストでつながっているけど、普段はぜんぜん違うところにいるという。それは音楽に限らず、スポーツ観戦の現場などでも同じですね。
―― では、ライブ、フェスの醍醐味とはどんなところにあると思いますか?
まずは、その瞬間、その場所でしか聴けないということでしょうね。それはラジオでも同じなんですよ。サブスクなどでは好きなときに好きな曲が聴けますが、ラジオの場合は「なぜ、その瞬間にその曲をかけるのか」という理由が求められるし、それが我々の存在意義でもあるんです。もちろん大事なのは自分のしゃべりではなくて音楽ですが、ラジオで、ある楽曲がフッと聴こえてきたときに「この曲、こんなにいい曲だったっけ?」という感覚を持ってもらえたり。そういう偶然を楽しんでもらうのがラジオだと思うんですね。
なるほど。
ライブに話を戻すと、たとえば原曲とは違うアレンジ、別の曲のフレーズを入れた演奏なども、その場でしか聴けないですよね。そこにユーザーは心を惹かれるだろうし、そういう経験を重ねるなかで、「ボーカルはもちろん、演奏のひとつひとつもしっかり聴きたい」という欲求につながるんだろうなと。最近は大きな会場のライブも増えているので、会場の後ろのほうでも良い音を聴きたいというニーズもあるでしょうね。
僕がフェスなどに行ったときに感じるのは、まず、近年の音響技術の進歩ですね。イヤホンが小さくても質の良い音を実現しているように、フェスの会場に設置しているスピーカーもかなり小型化していて、なおかつ音が良い。たとえばサマーソニックのマリンステージ(QVCマリンフィールド)などはPA卓の後ろ側にもスピーカーを置いて、音の伝わり方の遅れ、風による影響などをかなり軽減しています。コンピューターの進化もあって、野外の空間でどう音楽を表現するか?という意識も高まっていると思いますね。