

![]() ベルリナーの特許出願図 |
![]() 世界最初の円盤レコード |
第6回 テクニカギャラリー 円盤蓄音機(横音溝タイプ)
エジソンは蓄音機を発明(1877年)しました。
しかし、開発にいきずまってしまったのと電球の開発に没頭し、蓄音機の改良については中断してしまいました。 この間、10年あまりが経過し、シリンダータイプの蓄音機はエジソン以外の人達(主に電話の開発で有名なベル研究所)によって改良されました。
エジソンが蓄音機の開発に復帰することを宣言する直前の1887年9月に、ドイツ人でアメリカに帰化したエミール・ベルリナー(本によってはベルリーナ)が円盤タイプの蓄音機を発明し特許申請をしました。(左図)
書類上は円筒が主体になっていますが円盤についても記載されています。
ベルリナーはレオンスコットのフォノートグラフの方式を利用して特許図面に見られる円筒に紙を巻いてススを塗り、この面に横音溝(蛇が蛇行するように音溝を刻む)で音声を記録しました。
ベルリナーは音声の録音方式として縦音溝(海の波と同様の動き)は歪みが多いと判断し、横音溝による記録方式を選びました。
左の写真は、ベルリナーが製作した世界最初の円盤レコードの写真です。上段がその現物でエボナイト(硬質ゴム)で作製されています。性能的には、まだロウ管レコードに比べ劣っていました。直径は5イン(12.5cm)で奇しくもCDより5mm大きいだけでした。大きさの点と片面録音と言う事でCDは円盤ソフトの原点に戻った事になります。
ベルリナーはこれをグラモフォン(Gramophone)と名づけました。エジソンのフォノグラフ(Phonograph)をもじって命名したようです。このレコードは当初音楽鑑賞用としてでなく、玩具として手回し蓄音機につけて販売されました。写真の下段はその後に開発された7インチ(17.8cm)レコードです。すでに、ベルリナーの好きだったエンジェルがレコードに録音しているマークがはいっています。
レコード誕生初期の段階で、レコード材料を柔らかくして、それをプレスによって(せんべいを作るように)ソフトを作製する技術は確立されました。CDも基本的には同じ方法で作製されているのは偶然ではありません。
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エジソンは蓄音機を発明(1877年)しました。
しかし、開発にいきずまってしまったのと電球の開発に没頭し、蓄音機の改良については中断してしまいました。 この間、10年あまりが経過し、シリンダータイプの蓄音機はエジソン以外の人達(主に電話の開発で有名なベル研究所)によって改良されました。
エジソンが蓄音機の開発に復帰することを宣言する直前の1887年9月に、ドイツ人でアメリカに帰化したエミール・ベルリナー(本によってはベルリーナ)が円盤タイプの蓄音機を発明し特許申請をしました。(左図)
書類上は円筒が主体になっていますが円盤についても記載されています。
ベルリナーはレオンスコットのフォノートグラフの方式を利用して特許図面に見られる円筒に紙を巻いてススを塗り、この面に横音溝(蛇が蛇行するように音溝を刻む)で音声を記録しました。
ベルリナーは音声の録音方式として縦音溝(海の波と同様の動き)は歪みが多いと判断し、横音溝による記録方式を選びました。
左の写真は、ベルリナーが製作した世界最初の円盤レコードの写真です。上段がその現物でエボナイト(硬質ゴム)で作製されています。性能的には、まだロウ管レコードに比べ劣っていました。直径は5イン(12.5cm)で奇しくもCDより5mm大きいだけでした。大きさの点と片面録音と言う事でCDは円盤ソフトの原点に戻った事になります。
ベルリナーはこれをグラモフォン(Gramophone)と名づけました。エジソンのフォノグラフ(Phonograph)をもじって命名したようです。このレコードは当初音楽鑑賞用としてでなく、玩具として手回し蓄音機につけて販売されました。写真の下段はその後に開発された7インチ(17.8cm)レコードです。すでに、ベルリナーの好きだったエンジェルがレコードに録音しているマークがはいっています。
レコード誕生初期の段階で、レコード材料を柔らかくして、それをプレスによって(せんべいを作るように)ソフトを作製する技術は確立されました。CDも基本的には同じ方法で作製されているのは偶然ではありません。

