会社案内
技術本部
ポータブルリスニング開発課
主務
安藤幸三
2004年入社
ATの音はこれ、
すべてにベストを求め続けたアートモニターの最新作
アートモニターシリーズは、1994年以来20年以上の歴史をもつリファレンスモニター機で、ATH-A2000Zが第4世代になります。この前のモデルで私は機構設計に係わったのですが、今回は全体を任されましたので、ここは現代のトップエンドモニターにふさわしい高音質をブレずに徹底追求しようと考えました。そうして、まず思いきって手を付けたのが、53mm径ドライバーを一から見直すことでした。アートモニターとして初めてのフルモデルチェンジに踏み出したのです。
第一のポイントは振動板の強化です。大口径ダイアフラムの表面に超硬質カーボン素材の特殊コーティングを施しました。これに合わせてドライバーを固定するフランジも再設計。磁気回路にはドイツ製のパーメンジュール材を採用するなど、従来よりずっと高い次元でトータルなバランスを整えています。
変っていないのはチタン材の高剛性ハウジングくらい。ひじょうに頑丈でしかも軽く、優れた音響特性をもっていますので、チタンハウジングについては前作の設計をそのまま継承することになりました。
ちょっと意外に思われるかもしれませんが、ドライバーやチタンハウジングは日本のベテラン職人による一品ごとの手づくりです。丹念な、いわゆるクラフトマンシップが、ATHA2000Zを支えるいちばんのキーポイントといえるかもしれません。
モニターヘッドホンは音の基準になるものですから、味つけのような音づくりをしないのが基本、と私は思っています。特定のニーズに答えるのではなくて、ATのリファレンスサウンドはこれです、飽きずに長くご愛用いただけます、と愚直なほどストレートな訴求をしたかったのです。そのためにATHA2000Zでは、今できることを余さずすべてやり尽したつもりてす。
お客様からの反応で多いのは、従来よりも低音域がパワフルになったということでしょうか。高域もクリアーに伸びたと好評です。私個人の思いとしては、ハイレゾ音源を高級なヘッドホンアンプで聴くような場合はもとより、小さな携帯端末に接続してもよい音で楽しめるヘッドホンが理想と考えてつくり込みました。新3Dウイングサポートの装着感もナチュラルなので、気軽にお試しください。
新開発53mm径ドライバーの分解図
●新開発53mm径ドライバーの分解図
超硬質カーボンコーティングのダイアフラムを新開発。再生帯域や耐入力の向上に合わせ、 すべてを再設計した高性能ユニットです。
マイクロホン - 6000シリーズ | ヘッドホン - ATH-A2000Z | カートリッジ - AT33Sa