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50th Anniversary audio-technica Live Party 6月3日 ライブレポート

『50th Anniversary audio-technica Live Party ありがとう50年』東京2日目にして、大阪・東京2会場で行なわれてきたこのイベントもいよいよ最終日。1日目にも増して、音楽ジャンルも表現スタイルもまるで異なる4組が顔を揃えたラインナップながら、蓋を開けてみればすべてのアクトが、音楽の無限大の自由さとパワーを体現するものだった。

SOIL&"PIMP"SESSIONS

2日目トップバッターは、世界を股にかける爆音デス・ジャズ6人衆=SOIL&"PIMP"SESSIONS。タブゾンビ(Tp)&元晴(Sax)のブラス・サウンドが時にサイレンのように、時にそよ風のように国際フォーラムの空気を震わせ、丈青(Pf)の切れ味鋭いプレイが、秋田ゴールドマン(B)&みどりん(Dr)のスリリングなビートが、そして社長(アジテーター)の「この会場にいるみんなで音楽を作ってる! みんなも大事な楽器の1つだよ!」「まだまだ! もっと踊りたいんだろ? 騒げばいいんだよ!」という叫びが、会場を高揚感の彼方へと導いていく。インスト・バンドながら、「POP KORN」ではオーディエンスと力強いコール&レスポンスを決めてみせるなど、早くもクライマックスのような熱気だ。

SOIL&“PIMP”SESSIONS(オーディオテクニカ50周年ライブパーティー)

丈青の涼やかなイントロから「Mo' Better Blues」のディープなジャズ・サウンドへ流れ込み、2つのブラスの音色が祝祭のファンファーレのように響き渡る。丈青のピアノは「AT4050」、みどりんのドラム・セットは「ATM23HE」「ATM450」……と、SOILのダイナミックなアンサンブルの再現にも、オーディオテクニカのマイクロホンが貢献している。「ここに集まってる人は、自分の愛してる音楽を、ちょっとでもいい音で聴きたい人たちじゃない? こうやって音楽は育てられていくんです。この場に立てたことを感謝します!」という社長の言葉に、熱い拍手と歓声が広がる。最後は「Summer Goddess」から「SATSURIKUニューウェイブ」のライブ必殺ナンバー連射! ジャズもロックも踏み越えて活躍する6人ならではの、濃密な演奏だった。


M1.Suffocation
M2.閃く刃
M3.POP KORN
M4.Mo' Better Blues
M5.Summer Goddess
M6.SATSURIKUニューウェイブ


ピアノ:「AT4050」 ドラム・セット:「ATM23HE」「ATM450


Metis

Metis(オーディオテクニカ50周年ライブパーティー)

2番手は、レゲエの枠を超えた魂のシンガー=Metis。いきなり「Mr.BIG」のゴージャスなスカ・ロックで客席を一気に総立ちにさせるエネルギー!カラフルなメロディをさらに色鮮やかに歌い上げる歌唱力といい、思わず誰もが聴き惚れるほどの力強いロング・トーンといい、コーラス2人を擁した分厚いバンド・サウンドをも凌駕するほどのMetisのポテンシャルを、オーディオテクニカのワイヤレスマイク「AEW-T6100」が余すところなく伝えてくれる。「Metisはみんなと音楽を、感動を分かち合いたいと思うんですが、いかがですか?」という呼びかけとともに、アップリフティングな名曲「OVER THE RAINBOW」で会場を真夏のビーチのような開放感で包んでみせる。聴く者すべての生き方を肯定するようなポジティブなヴァイブと、「生きとって、自分の道に迷った時に書いた曲です」と披露した「人間失格」のような辛辣な自分への批評精神……その2つが鮮烈なコントラストを描きながら、Metisの音楽世界を作り上げている。

「めぐる愛の中で~天国への母賛歌~」の前に、Metisは静かに語り始めた。母子家庭で、いつも母と一緒に生きてきたこと。上京してからも働き詰めだった母が、やがて癌という病に冒されたこと。長い闘病の末に、2008年に天国に行ったこと。そして、母が病室で書いていた日記をもとに、『Metis 母賛歌 ~私を生んでくれてありがとう。10年後の交換日記~』という本が生まれたこと……「めぐる愛の中で〜天国への母賛歌〜」に続けて、最後には「母賛歌」を披露。《私を生んでくれてありがとう》という生命への感謝に満ちた彼女の歌が、何より真摯なメッセージとして客席に広がっていった。

ワイヤレスマイク AEW-T6100
ワイヤレスマイク「AEW-T6100

M1.Mr.BIG
M2.OVER THE RAINBOW
M3.人間失格
M4.めぐる愛の中で~天国への母賛歌~
M5.母賛歌


Def Tech

続いてはDef Techの登場。Shen&Microが勢いよく飛び跳ねながらステージに現れた瞬間、会場丸ごと揺さぶるほどのジャンプでそれに応えるオーディエンス! 2MC+1DJのシンプルな編成とはとても思えないほど、「AEW-T6100」を手にしたShen&Microの歌はどこまでも雄大なスケール感とアグレッシブなビート感をもって響く。熱風のような高揚感に満ちたタテノリの「Muteki」では大きなハンドウェーブを巻き起こし、アコースティック・ギターの音色をフィーチャーしたサーフ・ロック風トラックが印象的な「Catch The Wave」では絶妙のハーモニーで観客を魅了していく。「みんな、ケータイとか光るものを! 東京から、東北の闇に光を!」というMicroの言葉に導かれての「Rays of Light」では、暗転した客席に一斉にケータイ・キャンドルが灯る。音楽を通して「エンターテインメント」と「祈り」が1つになった瞬間だった。

「1回ぶっ壊れて、修復してここにいるんですけど……本当に幸せを感じてます!」というMicroの言葉通り、解散&再結成を経て今なお日本の音楽シーンをリードし続けているDef Tech。その歌を通してアーティストとしての存在感をアピールする一方で、「中学3年生の時に初めて買ったDJ用カートリッジもオーディオテクニカでした」と語るMicroの佇まいからは、1人の音楽愛好者としての無垢な想いが伝わってきた。割れんばかりのクラップが響き渡る中、「Golden Age」でステージを降りて前列の観客とハグするShen。ラストの「Power in da Musiq」ではステージを飛び出し、舞台下手の障害者席で1人1人と固く握手を交わすMicro……すべての音が止んだ後、ハグし合う2人の姿が、そして高々と掲げたピースサインが、いつまでも胸に残った。

M1.In Outside
M2.Muteki
M3.My Way
M4.Catch The Wave
M5.Rays of Light
M6.Golden Age
M7.Power in da Musiq

Def Tech(オーディオテクニカ50周年ライブパーティー)
ワイヤレスマイク:「AEW-T6100


ヘッドホン:「ATH-PRO700MK2


山崎まさよし

山崎まさよし(オーディオテクニカ50周年ライブパーティー)
ハンドヘルドマイクロホン:「ATM98

2日間の大トリを飾るのは山崎まさよし。「なんせ、オープニングから人数が逆ピラミッド式に少なくなっておりまして……1人でいろいろやると大変でして」と苦笑していた通り、フォーク・ギター/ガット・ギター/キーボード/サンプラーなどが所狭しと置かれたステージに、山崎まさよしはたった1人で立っていた。そう、彼がこれまでにもライフワーク的に行なってきた1人弾き語りスタイル=「ONE KNIGHT STAND」形式でのライブ。だが、彼がフォーク・ギターを激しくかき鳴らしブルースハープを吹きながら「月明かりに照らされて」を凛として歌い上げた瞬間、国際フォーラムの広大な空間はあっという間に彼の声の強烈なヴァイブに支配されていた。ギターのボディをカンカンと鳴らす音とスラップ奏法のフレーズを足下のサンプラーでループさせながら「ガムシャラバタフライ」を熱唱し、タンバリンのリズム・ループとガット・ギターでスティングの名曲「Englishman In New York」をボサノバ調でカバーし……と、至って飄々と、しかしどこまでもマジカルで力強いアクトを展開し、会場を高らかなクラップの渦へと巻き込んでいく。

ピアノを弾きながらの「ツバメ」「花火」を経て、「去年から続く、暗い感じの中で、みんなの希望になればと思って書いてみました」と歌い始めたのは、新曲「太陽の約束」。自らのヴォイス・パーカッションのループに乗せて、《輝いて この先もずっと 輝いて いつか君が すばらしい風を見つける日まで》という祈りの言葉とメロディを凛として歌い上げるその声に、オーディエンスは身動きも忘れたかのように聴き入っている。最後は「セロリ」で晴れやかに終了……と思いきや、同じタンバリンのループに乗せてそのまま「晴男」へ。ハンドウェーブとシンガロングが大きく波打つ、プレシャスな光景だった。

M1.月明かりに照らされて
M2.ガムシャラバタフライ
M3.Englishman In New York
M4.ツバメ
M5.花火
M6.太陽の約束
M7.ステレオ
M8.セロリ
M9.晴男


山崎まさよしが「晴男」を歌い終えたところで、MC:Saschaが舞台に登場。「みなさん、もう1曲聴きたいですよね?」の声に、沸き上がる大歓声! 「オーディオテクニカ50周年。で、ビートルズも今年結成50周年なんですよね」と、キーボードの前に座ってピアノ弾き語りで歌ったのは、歴史的名曲「Hey Jude」。その演奏にMetisが、SOILが、そしてDef Techが加わり、4組全員での熱唱に、オーディエンスも♪ラーラーラーの熱い歌声で応えていく……最高のグランド・フィナーレだ。最後に「テクニカ50周年、おめでとーう!」と叫び上げた山崎の声が、何よりの祝砲として国際フォーラムに響き渡っていた。

こうして、『50th Anniversary audio-technica Live Party ありがとう50年』は、みなさまの熱い歓声に支えられ、大成功のうちに終了しました。オーディオテクニカは今後もよりよい製品を提供し、日本の音楽のさらなる発展に貢献していきたいと願っています。

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