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ヘヴィ・メタル王者:YNGWIE MALMSTEENをはじめ世界のメタル/ラウド系の強豪が一堂に集結!3年ぶり2Days開催となった日本最大のメタル・フェスを今年もaudio-technicaがサポート!

日本最大のヘヴィ・メタル/ハード・ロック/ラウド・ロック系の祭典「LOUD PARK」。パンク・ロック系の「PUNKSPRING」、R&B/ヒップホップ/ダンス・ミュージック系の「Springroove」とともに、2006年にスタートした「ジャンル限定型音楽フェスティバル」。その中でも、ヘヴィ・メタル/ハード・ロックを愛するオーディエンスと「LOUD PARK」という場所との間の信頼関係はひときわ熱く、強い。そのことは、「LOUD PARK」初回に登場したロニー・ジェイムス・ディオ(DIO)の遺志を継いだLAST IN LINEへの熱いリアクションからも十二分に伝わってきたし、YNGWIE MALMSTEEN/STONE TEMPLE PILOTSという初登場アーティストが2日間のヘッドライナーを飾った今年の「LOUD PARK」を盛り立てていたのも、メタル・ファンと「LOUD PARK」との絆に他ならない。以下、今年のアーティスト・ラインナップである。

当初の予定では2日間の大トリを務めるはずだった、鬼才キム・ベンディックス・ピーターセン率いるKING DIAMONDが「船便の遅れによる機材未着」で開催直前に急遽出演キャンセル、という波乱含みの幕開けを迎えた「LOUD PARK 13」だが、蓋を開けてみれば終始むせ返るほどの高揚感と祝祭感が渦巻く至上の轟音空間がさいたまスーパーアリーナには広がっていた。

2002年から「SUMMER SONIC」オフィシャル・スポンサーとして全面協力しているaudio-technicaは、「PUNKSPRING」「Springroove」と同様、この「LOUD PARK」にも2006年の第1回開催からスポンサードを行い、その成長をサポートしてきた。古豪の熱演から初のアイドルの出演まで多彩なアーティストが顔を揃えた「LOUD PARK 13」。熱気に満ちた2日間のフェスの模様を、ここにレポートしていくことにする。

STONE TEMPLE PILOTSの超硬質オルタナの威力、EUROPEら北欧勢の充実

10月19日、土曜日。「LOUD PARK」、2010年以来3年ぶりの2Days開催!ということで、肌寒い曇天の中でもさいたまスーパーアリーナにはメタル・ファンが多数集結、開場と同時にオフィシャル・グッズ売り場には瞬く間に長蛇の列が生まれていく。客席に囲まれたスタンディング・アリーナには、昨年同様2つのメイン・ステージ=「ULTIMATE STAGE」(ステージ向かって左)「BIG ROCK STAGE」(向かって右)が左右に隣り合う形で設置されている。昨年の「LOUD PARK 12」では、可動式スタンド席の裏のイベント・スペース=「コミュニティ・アリーナ」に第3のステージ=「EXTREME STAGE」を新設、「3つ目のステージ」が加わることで「フェス」としての心地好い混沌とした空気感を生み出していたが、やはりこのメタルの祭典の高揚感に、2日間にわたって浸れることの快感はまた格別だ。

この日、「ULTIMATE STAGE」でヘッドライナーを務めたのはSTONE TEMPLE PILOTS。戦列を離れたスコット・ウェイランドに代わり、LINKIN PARKからチェスター・ベニントンをフロントマンに迎えての出演である。「Stone Temple Pilots with Chester Bennington」名義の最新EP『High Rise』の「Out Of Time」「Black Heart」はもちろん、1stアルバム『Core』の「Dead & Bloated」「Sex Type Thing」といった初期曲まで含めキャリアを俯瞰するようなセットリスト。LINKIN PARKでのシリアスな佇まいとは異なり、広い舞台を躍動しながら情感豊かに歌うチェスターのパワフルなヴォーカル。そして、ロバート/ディーン/エリックが鳴らすオルタナティヴ・サウンド……「LOUD PARK」のヒストリーの中でみても異彩を放つブッキングではあるものの、そのタフなアンサンブルでメタル・ファンも力強く魅了してみせた。

一方、1日目「BIG ROCK STAGE」のトリとして登場したのは、スウェーデンが生んだメタル・スター=EUROPE。STONE TEMPLE PILOTSと同じく「LOUD PARK」初出演ながら、いきなり最新アルバム『Bag Of Bones』の「Riches to Rags」でマイクスタンドを振り回しながらジョーイ・テンペストが繰り出すハイトーン・シャウトに大歓声が巻き起こり、「Scream For Anger」でのジョン・ノーラムのギター・ソロが狂騒感を煽っていく。「イッショニウタッテ!」と熱く呼びかけるジョーイのコールに応えて、名バラード「Carrie」で湧き起こるシンガロング&ハンドウェーブ。それこそ「The Final Countdown」1曲だけを心待ちにしていたような若い世代の観客にも、その存在を忘れさせてしまうくらいのエネルギッシュなステージ。満を持してラストに響き渡った「The Final Countdown」に、アリーナ狭しと大合唱が噴き上がった。

SLAYER/HELLOWEEN

2006年・2010年に続いての登場となるブラジルのメロディック・スピード・メタルの雄=ANGRAは、昨年脱退したエドゥ(Vo)に代わってファビオ・リオーネ(RHAPSODY OF FIRE)をシンガーに迎えての登場。「Sprouts of Time」で鮮烈に響いたラファエル・ビッテンコート&キコ・ルーレイロのツイン・ギター・ソロ、日の丸の旗をマントのようにまとったファビオの「Carry On」「Rebirth」の絶唱などなど名場面満載のアクトを見せてくれた。CARCASSはマイケル・アモット&ダニエル・アーランドソンのARCH ENEMY組が昨年脱退、新たにベン・アッシュ(G)&ダニエル・ワイルディング(Dr)を加えて5年ぶりに『LOUD PARK』出演。「Unfit for Human Consumption」など最新作『Surgical Steel』の楽曲も盛り込みつつ、ビル・スティアー(G)らによる凄絶なデス・サウンドとジェフ・ウォーカー(B・Vo)のスクリームが、さいたまスーパーアリーナを暗黒の熱狂で塗り潰していた。

SLAYER/HELLOWEEN

1日目のステージに全方位的なバラエティを与えていたのは、EUROPEをはじめとする北欧勢の個性あふれるラインナップだろう。全員10代とは思えない正統派スラッシュ・メタルでもって堂々と幕開けを飾ったフィンランドの新鋭4人組、LOST SOCIETY。白塗りVo・スノーウィのデス・スクリーム&ハイトーン・シャウト、女性ヴォーカル×2の麗しのアリアとシンフォニック・サウンドでもって壮麗なメタル・オペラの世界を構築していたスウェーデンのTHERION。聴く者の身体も心も震撼させるメロディック・メタルを炸裂させながら、「Who's Your Daddy」でCO2を噴射し「I'm The Best」の爆音でシンガロングを巻き起こし、妖気あふれまくりのアクトを展開した、Mr.ローディ率いるフィンランドの豪傑LORDI……といった顔ぶれが、1日目の熱気にカオティックな狂騒感を与えていた。

マッシヴかつプログレッシヴなウォール・オブ・サウンドでもってオーディエンスを高揚の彼方へ導いていたのは、かつてSTEVE VAIのヴォーカリストとしても名を馳せたカナダのデヴィン・タウンゼンド率いるDEVIN TOWNSEND PROJECT。人力/エレクトロ含めありとあらゆるラウド・ロックのDNAを受け継いだかのような爆発力で、「LOUD PARK」に新たなページを刻んでみせたUK新世代の精鋭:BRING ME THE HORIZON。脱退したオニー・ローガン(Vo)に代わりBURNING RAINのキース・セント・ジョンを加え、LAメタル直系の華麗なるハード・ロックのダイナミズムを見せつけていたのは、ジョージ・リンチ率いるLYNCH MOB。2010年に白血病に倒れたネルガル(Vo・G)率いるポーランド発エクストリーム・メタル=BEHEMOTHの、ネルガル完全復活後では初来日となるこの日のステージでは、「Demigod」「Alas, Lord Is Upon Me」など名曲を惜しみなく披露、死神の如き唯一無二の不穏な存在感を示していった。そして、この日唯一の日本人アクトとなった大阪発メタルコア・バンド=Crossfaith。最新アルバム『APOCALYZE』で世界デビューも果たした彼ら、4年ぶりの「LOUD PARK」への燃え盛る気合いとともに「We Are The Future」「Leviathan」など「今」の爆発力を存分にアピールしていった。

王者YNGWIE MALMSTEENの華麗なる風格、LAST IN LINEが鳴らすDIOの魂

あいにくの雨模様のスタートとなった「LOUD PARK」2日目・10月20日(日)も、ここさいたまスーパーアリーナは朝からメタル・ファンの熱気に満ちている。そんな中、「ULTIMATE STAGE」でオープニングを飾ったのは、マーティ・フリードマン(ex. MEGADETH)、フレディ・リム(CHTHONIC)らによるメタル・プロジェクト=METAL CLONE X(鉄色クローンX)。「Chai Maxx」「行くぜっ!怪盗少女」とももいろクローバーZのカバーで会場を沸かせた後、八代亜紀"雨の慕情"を演奏したところに登場したのはなんと八代亜紀本人。そのまま「雨の慕情」を歌い上げ、マーティ作曲の新曲「MU-JO」を披露、オーディエンスから雄叫びのような大歓声が上がるーーというサプライズな展開で、「LOUD PARK 13」2日目は幕を開けた。

この日、YNGWIE、LAST IN LINEといったヘッドライナー勢に次いで強い存在感を示していたのは、2007年以来2度目の『LOUD PARK』出演となるAMORPHIS、2007年/2011年に続いて3回目の登場のTRIVIUM、初登場のSTRATOVARIUSだった。メロディックでメランコリックなデス・メタルの世界を構築し、ラストの「House Of Sleep」で大合唱を巻き起こしていたフィンランドの豪傑:AMORPHIS。最新作『Vengeance Falls』の「Brave This Storm」から「Kirisute Gomen」まで、その超硬質サウンドとマシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo・G)のバイタリティで、スタンディング・アリーナに大きなウォール・オブ・デスを巻き起こしていたUSメタルの精鋭:TRIVIUM。「Halcyon Days」「Fantasy」など最新アルバム『Nemesis』の楽曲を積極的に畳み掛け、エレクトロ・メタル的アンセム「Hunting High And Low」で会場をシンガロングへ導いていたフィンランド・パワー・メタル5人衆:STRATOVARIUS……世界各国のヘヴィ・メタル系バンドの層の厚さと幅広さをリアルに伝えてくれるアクトだった。

SLAYER/HELLOWEEN

ニュー・ウェイヴ・オヴ・トラディショナル・ヘヴィ・メタルの旗手=スウェーデンの新鋭:ENFORCER。日本未リリースながら何度も大きなサークル・ピットを描き出してみせたフィンランドのエクストリーム・メタルの雄=MOKOMA。さらに、メタル中心のラインナップの中で真っ向勝負のハード・ロックを響かせていた、「LOUD PARK」常連のマイケル・アモット(CARCASS/ARCH ENEMY含め昨年以外毎回出演)率いるSPIRITUAL BEGGARS……と、この日も北欧勢の活躍が目立っていた中、日本が誇る豪腕ギタリスト=SIAM SIADE・DAITA率いるUSバンド=BREAKING ARROWSが、DAITAの強烈なリフ・ワークとニック・フロスト(Vo)の熱唱とともにパワフルなロックを響かせていたのも印象的だった。そして、平均年齢14.3歳の「LOUD PARK」最年少記録を叩き出したメタル・アイドル:BABYMETAL。出演発表当初は波紋も呼んだブッキングではあったものの、「ヘドバンギャー!!」の巨大サークルに「イジメ、ダメ、ゼッタイ」のウォール・オブ・デスに、と次々に熱狂空間を生み出していたし、ヴィジョンに映し出された「SUMMER SONIC」でのMETALLICAメンバーとの対面写真には大きな歓声が生まれていた。

「BIG ROCK STAGE」のラストを飾ったのは、2010年に逝去したロニー・ジェイムス・ディオ(DIO)の遺志を継ぐべく、DIO初期メンバーを中心とした強豪ラインナップで結成されたLAST IN LINE。バンド名の由来にもなっている"The Last In Line"をはじめ、「Stand Up And Shout」「King Of Rock And Roll」と名曲満載のセットリスト。ヴィヴィアンのダイナミックなギターをはじめバンドのアンサンブルの完成度はもちろん、ロニーの代わりにヴォーカルを務めるアンドリュー・フリーマンの絶唱も冴え渡っていた。ヘヴィ・メタル魂そのもののような強靭なアクトで、ラストの「We Rock」まで1時間あまりという演奏時間以上の高揚感を描き出してくれた。

そして、熱狂の2日間を締め括るのはメタル・ギターの王者:YNGWIE MALMSTEEN! 要塞の如く積み上げられたアンプの山が、日本のメタル文化に多大な影響を与えてきた王者の「LOUD PARK」降臨への興奮をいやが上にも煽る中、いよいよイングヴェイ本人が登場、「Rising Force」「Spellbound」「Damnation Game」と世界を魅了してきた超絶速弾きで会場を魅了していく。彼自身は終始アンプのノイズや各バートの音のバランスの不調を気にしていたようだが、そのテクニカルなギター・プレイはメタルの美学そのものの華麗な風格に満ちていた。本編ラストを飾った「Heaven Tonight」の最後、スタッフめがけて高々とギターを放り投げて退場したり、アンコールの「I'll See the Light Tonight」ではギターを何度も放り投げては地面に叩き落とし、ネックを持って舞台に叩き付け、ストラトの残骸をアリーナへ放り投げ……と終始スリリングでダイナミックなステージを繰り広げていたイングヴェイ。終演後、肩を組んで歓声に応えてみせた4人に、惜しみない拍手喝采が降り注いでいった。

LAST IN LINE / YNGWIE MALMSTEEN

今回で開催8回目を数える「LOUD PARK」。ヘヴィ・メタル/ラウド・ロックの歴史と物語性、そして「今」の爆発的なエネルギーを凝縮したような今年の「LOUD PARK 13」も、数々の名演とオーディエンスの情熱によって大成功のうちに終了しました。audio-technicaは今後もスポンサードという形を通して、「LOUD PARK」のみならず日本のロック・フェス、音楽カルチャーのさらなる発展をサポートしていきたいと考えています。

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