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SUMMER SONIC 2012 8/11イベントレポート

前日同様に猛烈な暑さに包まれ、朝10:00にBLUE ENCOUNT(「MOUNTAIN STAGE」)/HAPPY(「SONIC STAGE」)/KANA-BOON(「RAINBOW STAGE」)/CREAM(「BEACH STAGE」)といった各バンドのオープニング・アクトがスタートした時点で全身から汗が噴き出すほどの熱気に満たされた「SUMMER SONIC」2日目の幕張会場。日本各地でゲリラ雷雨に見舞われたこの日、夕方には時折雷の音が鳴り響くこともあったものの、最後まで雨に降られることもなく、ピースフルな空気感の中で珠玉の名演が繰り広げられていった。


ZEBRAHEADの「渾身のサービス精神」、JOHN LEGENDの「ポップの凄味」

灼熱の舞台を朝から歓喜と熱狂で震わせたオオカミ集団:MAN WITH A MISSIONに始まり、IMAGINE DRAGONS/THE SMASHING PUMPKINS……と熱演が繰り広げられていた2日目「MARINE STAGE」には、これが実にサマソニ7度目の出演となるZEBRAHEADが登場。「スペシャル・ゲストを紹介するよ」というマッティのコールとともに、なんとハイレグ水着姿の岡本夏生が舞台に現れ、最新アルバムのタイトル曲「Call Your Friends」を一緒に熱唱するという演出に、オーディエンスの熱気はさらに天井知らずに高まっていく。L'Arc〜en〜Cielの「READY STEADY GO」やMr.Children「シーソーゲーム」のカバーなども披露してそのあふれんばかりのサービス精神とポップ・パンク魂を存分に見せつけた後、「Playmate Of The Year」「Anthem」連射で最高のクライマックスを迎えた。そして、ロック・アクトが続く「MARINE STAGE」でひときわ際立っていたのが、米R&Bの至宝:JOHN LEGEND。「Used to Love U」のソウルフルな歌一発で、スタジアム全体を濃密なグルーヴとヴァイブで包んでみせ、全米チャートもグラミーも制する巨大な才能をいかんなく見せつけていた。サイモン&ガーファンクル「Bridge Over Troubled Water」のカバーなども交えつつ、ラストの「Green Light」までひとときも目が離せない熱演を繰り広げてくれた。


CARLY RAE JEPSENに酔い、EARTH, WIND & FIREで踊り回る

一方、1日目にCHEAP TRICKが出演した「MOUNTAIN STAGE」レジェンド枠、2日はEARTH, WIND & FIREが登場。Mr.Childrenの真裏ながら驚くほどの人が集まった「MOUNTAIN STAGE」を冒頭から「Boogie Wonderland」でがっつり揺さぶる、1951年生まれのフィリップ・ベイリー/ヴァーディン・ホワイト/ラルフ・ジョンソンのエネルギー。そんな中心メンバー3人の情熱をさらに華麗に燃え上がらせる、ブラス・セクションなどサポート含め総勢10人以上の大所帯のダンサブルなディスコ・サウンド……新曲「My Promise」から名曲「Fantasy」、さらに「September」「Let's Groove」といったディスコ・クラシックも披露して、メッセの巨大な空間を一大ダンス・フロアに変えてみせた。

そして、「MOUNTAIN STAGE」入場規制の超満員だったももいろクローバーZからWILLY MOON/HOT CHELLE RAE/CYNDI LAUPER/ヘッドライナー:PET SHOP BOYSまで熱気に包まれていたここ「MOUNTAIN STAGE」を華麗でキュートなポップ・ワワールドに塗り替えていたのが、今や世界的アイコンとなったCARLY RAE JEPSEN。「This Kiss」「I Know You Have A Girlfriend」に続いて「一緒に歌ってくれる?」と「Good Time」で満場の「MOUNTAIN STAGE」を熱いシンガロングへと巻き込んでみせる。ラストはもちろん、彼女の出世作的ナンバー「Call Me Maybe」。フロアにひときわ熱烈な歌声が響き渡ったことは言うまでもない。

第1回「SUMMER SONIC」ヘッドライナーを務めたTHE JON SPENCER BLUES EXPLOSION、JOHNNY MARRといったベテラン勢とTWO DOOR CINEMA CLUB/PALMA VIOLETS/PEACE/THE ROYAL CONCEPT/CAPITAL CITIES/The 1975といった新鋭勢が入り乱れた「SONIC STAGE」。THE BACK HORN/TOTALFAT/BIGMAMA/グッドモーニングアメリカ/WHITE ASHといった邦楽ロック・アクトに加え、スコット・マーフィー(ALLiSTER)&リバース・クオモ(WEEZER)による日本語ロック・ユニット:Scott & Riversが「邦楽アクト」として出演、さらにカナダ発のガールズ・バンド:HUNTER VALENTINE、アイドル・グループ:でんぱ組inc.、DJダイノジまでもが熱狂を競った「RAINBOW STAGE」。秦基博/サンボマスター/the pillows/SCANDAL/avengers in sci-fi/KNOCK OUT MONKEYという邦楽勢のエモーションとTHE VENTUERSのサーフ・ロックが響き合った「BEACH STAGE」。そして「GARDEN STAGE」(CARNATION/LINDSEY STIRLING/BERNHOFT/川本真琴/Predawn/tobaccojuice)、「ISLAND STAGE」(YOGA LIN/10cm/TIZZY BAC/DICKPUNKS/THE CHAIRMAN/EASTERN SIDEKICK/RANDOM/Red Bull Live on the Road[UPSET HEROES!/SILHOUETTE FROM THE SKYLIT/CRACK BANQUET])……刻一刻と終演に近づいていく寂寞感すら、広大な会場を元気に歩き回るオーディエンスはさらなる多幸感へのエネルギーに変えていくのだった。


Mr.Children、そしてMUSE! 洋邦巨星の連続アクトで圧巻のフィナーレ

今年の「SUMMER SONIC」2日目でMUSEとともに大きな話題を集めていたのが、トリ前の初登場・Mr.Childrenだった。プロデューサー・小林武史とともにオン・ステージした4人。「名もなき詩」「NOT FOUND」「Worlds end」「GIFT」「彩り」……日本のポップ・ミュージック史をリードしてきた楽曲の数々を惜しみなく歌い上げて巨大なシンガロングを巻き起こし、その存在感を十二分に見せつけながらも、桜井和寿は余裕の表情などまるで見せることなく、終始「SUMMER SONIC」という場所に真っ向勝負を挑むファイターのようなモードで満場のスタジアムにその鮮烈な歌を響かせていた。「フェイク」の演奏中にステージの音がまったく出なくなるというトラブルに直面しても、「トラブル大好き!」とそれすらバンドのエネルギーに変えてみせるタフネスが、会場の熱量をさらに増していく。最後は「innocent world」! 場内一丸のシンガロングに、スタジアムが熱く震えた瞬間だった。

今年の「SUMMER SONIC」を凄絶なスケールで締め括ったのはMUSE! 今年1月にもさいたまスーパーアリーナ単独公演をソールドアウトさせ、母国・UKのみならずここ日本でも圧倒的な人気を示したMUSE。METALLICA/LINKIN PARKとともに2006年の「SUMMER SONIC」に出演している彼らは、実は2000年の第1回「SUMMER SONIC」のトップバッターとして登場しており、今回のヘッドライナー出演はあまりにも壮大な「凱旋公演」でもあった。「Supremacy」「Panic Station」など昨年の最新アルバム『The 2nd Law』収録曲も随所に盛り込みつつ、「Supermassive Black Hole」「Plug In Baby」「Time Is Running Out」「Stockholm Syndrome」など00年代ロック史を彩ってきた名曲を連打。2度のアンコールを含め全19曲、マシュー・ベラミーの超人的ギター・プレイと熱唱のみならず、映像と照明まで完全にトータル・コーディネートされたステージ演出も含め、一大ロック・スペクタクルとでも言うべき音楽体験を、満場の「MARINE STAGE」のオーディエンスの頭と心に刻み込んでいった。

こうして、14年目の「SUMMER SONIC」も大成功のうちに終了しました。動員数においてはもちろん、洋楽/邦楽/ロック/アイドルといった垣根を越えて「今、ここ」を楽しみ尽くそうとするオーディエンスの熱意においても、「SUMMER SONIC」史上最高と呼べる音楽空間がそこにはありました。audio-technicaは今後も、こうした日本のフェス文化と音楽のさらなる発展をバックアップするため、よりよい製品と、音楽を通してのコミュニケーションの場を提供していきたいと考えています。