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プログレ・メタルの覇者=DREAM THEATER初参戦!世界のメタル/ラウド系強豪が世代を越えて集結した日本最大のメタル・フェス「LOUD PARK 14」を今年もaudio-technicaがサポート!

「パンク・ロック系フェス『PUNKSPRING』、R&B/ヒップホップ/ダンス・ミュージック系フェス『Springroove』とともに2006年にスタートした『ジャンル限定型音楽フェスティバル』のひとつ」としてはもちろん、今や「日本最大のヘヴィ・メタル/ハード・ロック/ラウド・ロック系の祭典」として多くのファンの支持を集めている音楽フェスティバル「LOUD PARK」。同フェス常連のマイケル・アモットを擁するARCH ENEMY、初出演となるDREAM THEATERというヘッドライナー2組をはじめ、国も世代もジャンルも越えたメタル/ラウド系の精鋭たちが一堂に集結した、夢の2日間が実現した。今年のアーティスト・ラインナップは以下の通りである。

2002年から「LOUD PARK」の姉妹イベントでもある夏の巨大フェス「SUMMERSONIC」にオフィシャル・スポンサーとして全面協力しているaudio-technicaは、「PUNKSPRING」「Springroove」と同様、この「LOUD PARK」にも2006年の第1回開催からスポンサードを行い、その成長をサポートしてきた。その「LOUD PARK 14」の模様を、ここにレポートしていくことにする。

1日目:ARCH ENEMY、5回目の出演で見せた極限の風景

10月18日・土曜日、快晴の中で開幕を迎えた「LOUD PARK 14」。開場と同時にオフィシャル・グッズ売り場に長蛇の列が生まれていくのも、もはや「LOUD PARK」ではお馴染みの風景だ。スタンディング・アリーナには2つのメイン・ステージ=「ULTIMATE STAGE」(ステージ向かって左)、「BIG ROCK STAGE」(向かって右)が左右に隣り合う形で設置され、2ステージで交互にアクトが展開されていく。アイドルユニット3組「アリス十番」「スチームガールズ」「アーマーガールズ」がコラボレーションしたホッケーマスク集団=仮面女子オープニング・アクトとして登場する頃には、場内には来るべき轟音の響宴を待ち受けるオーディエンスの期待感がすでに濃密に立ち込めている。

「LOUD PARK 14」1日目、「BIG ROCK STAGE」でこの日のトリを飾ったのは、2006年・2007年・2009年・2011年に続き同フェス最多:5回目の出演となるARCH ENEMY。鮮烈なデス・ヴォイスでバンド像の確立に大きく貢献してきたヴォーカリスト=アンジェラ・ゴソウが今年脱退、新加入のアリッサ・ホワイト=グラズを迎えてのラインナップでは初来日となった今回のステージだが、そのアリッサがいきなり“Enemy Within”からアリーナ丸ごと震撼させる絶唱を披露。“You Will Know My Name”“As The Pages Burn”など今年リリースされた最新アルバム『War Eternal』からの楽曲はもちろん、アリッサがジャンヌ・ダルクの如く暗黒の旗を振り回してみせた“Under Black Flags We March”、フロア一面のハイジャンプを巻き起こした“No Gods, No Masters”など、1曲1曲が決定的瞬間となっていく珠玉のアクト。幾度もサークルモッシュを呼び起こしたステージのアンコールの最後、“Nemesis”でアリーナに高々と突き上がった拳とシンガロングの嵐は、ARCH ENEMYと「LOUD PARK」との絆を象徴する名場面だった。

一方、「ULTIMATE STAGE」のラストに登場したのは、イギリスが誇るメロディック・スピード・メタルの雄=DRAGONFORCE。ブラスト・ビートを多用したエクストリームなスピード感と、陶酔必至の美しさを持つメロディ&コーラス・ワークを、微塵も矛盾することなくひとつの音楽世界として成立させる唯一無二の才気が、会場を高揚の異次元へと導いていた。前回出演(「LOUD PARK 08」)後にヴォーカルとドラムが交替しているDRAGONFORCEだが、新ヴォーカルのマーク・ハドソンが日本語で「オレタチガ、イギリスの、DRAGONFORCEデス!」と意気揚々と呼びかけていたり、フレデリク・ルクレルク(B)が「コノ曲ハ、オレガ日本ノファンノタメニ書キマシタ!」と説明した最新アルバム『Maximum Overload』収録曲“Symphony of the Night”でサークルモッシュとOiコールの渦を巻き起こしていたり、バンドの充実した「今」を最大限にアピールしていた。また、DRAGONFORCEと同様6年ぶりの「LOUD PARK」出演となったのが、元PANTERAのフィル・アンセルモを中心としたUSメタル・スーパーグループ=DOWN。“Eyes of the South”“Stone the Crow”などデビュー・アルバム『NOLA』(1995年)の楽曲を軸としつつ、最新EP『Down IV - Part I(The Purple EP)』の“Witchtripper”も盛り込んだ強力なリストで、その存在感を示してみせた。最後にはLOUDNESS・高崎晃(G)らがステージに飛び出してまさかの共演!というのも、至上のメタル・フェスならではのサプライズだ。

ARCH ENEMY/DRAGONFORCE

今回「LOUD PARK」初出演が実現したのが、ドイツ古豪・RAGE。現在は3人編成で活動する彼らだが、そのソリッドなパワー・メタル・サウンドは“Down”ではパンキッシュな躍動感で熱いコール&レスポンスを巻き起こし、“Unity”ではプログレッシヴ・ロック的アプローチでスリリングなアンサンブルを展開し……と終始多彩にしてエネルギッシュな爆発力に満ちていたし、“Soundchaser”“Set This World on Fire”から流れ込んだ最後の“Higher Than the Sky”ではあたり一面シンガロングとクラップの風景へと塗り替えてみせた。そして、もう1人のヨーロッパ80年代古豪=オランダのエイドリアン・ヴァンデンバーグ率いる新プロジェクト=VANDENBERG'S MOONKINGSも今回が初出演。WHITESNAKEへの参加で知られるヴァンデンバーグは、自身のバンド「VANDENBERG」の楽曲“Burning Heart”のカバーのみならず“Judgement Day”“Here I Go Again”とWHITESNAKE曲まで披露。熱気あふれるアリーナに「タノシンデル?」と快活に語りかけながら、何度も熱い雄叫びを呼び起こしていた。

ARCH ENEMYとともに北欧勢の威力を見せたのは、同じくスウェーデン発のエクストリーム・メタル猛者=SOILWORK。“This Momentary Bliss”“Spectrum of Eternity”“Rise Above the Sentiment”など最新アルバム『The Living Infinite』の楽曲を中心とした内容で、メロディック/デスの両側面を突き詰めた音楽世界を果敢に繰り広げてみせた。スウェーデンのバンドでも、ヨーテボリ発の6人組=AMARANTHEは、スクリーム+男女クリーン・ヴォイスというトリプル・ヴォーカルを活かしたアグレッシヴかつハイブリッドな音世界で、アリーナをジャンプとダンスの坩堝へと叩き込んでみせていた。また、この日のトップを飾ったフィンランドの6人組=BATTLE BEASTは、女性ヴォーカリスト=ノーラ・ロウヒモのパワフルな熱唱と、2008年結成とは思えないほどのトラディショナルな王道感に満ちたメタル・サウンドで、開幕早々からクラップとシンガロングの輪を生み出していた。

RAGE/VANDENBERG'S MOONKINGS

LOUDNESS

日本のメタル・バンドの底力を「LOUD PARK 14」に刻み付けたのは、2009年・2010年(神戸公演)に続いて3度目の出演となるLOUDNESS。“The Sun Will Rise Again”“Got to Be Strong”など最新アルバム『THE SUN WILL RISE AGAIN~撃魂霊刀』の楽曲を積極的に畳み掛けたほか、“CRAZY NIGHT”などメタル・アンセムも轟かせていく。高崎晃のタッピング・ソロも、二井原実(Vo)の熱唱も、日本のメタル史を体現するような迫力と訴求力に満ちていた。そして、元MEGADETHのメンバーであり、現在は日本を拠点に活動するMARTY FRIEDMANが、昨年のメタル・プロジェクト=METAL CLONE X(鉄色クローンX)の一員としての出演に続きマーティ本人名義で登場。同じく昨年の「LOUD PARK」でBABYMETALの「神バンド」メンバーとして出演していた大村孝佳(G)とともに、インスト・メタルの極致のようなテクニカルな音世界を展開。今年5月にリリースしたアルバム『インフェルノ』からの楽曲はもちろん、石川さゆり“天城越え”のカバーも演奏、今なお進化し続けるギタリストとしての真価を強烈に印象づけていた。


2日目:メタルとプログレを制したDREAM THEATERの破格の音像

PERIPHERY

全12組中11組が「LOUD PARK」初出演というラインナップとなった2日目も、強烈な個性のバンドが勢揃い。STRATOVARIUSのマティアスの弟・トピアス・クピアイネン(Dr)を擁するフィンランドのメロディック・メタル新星=ARIONは、“I Am the Storm”でのイーヴォ(G)&アルットゥ(Key)のツイン・リード・ソロをはじめテクニカルなポテンシャルとヴィリアミ(Vo)のパンキッシュな衝動感越しに未知の可能性を見せつけていたし、開演前から熱い歓声を巻き起こしていたUSプログレッシヴ・メタル新世代の担い手=PERIPHERYは、独特の変拍子風シンコペーションとハイブリッド&超硬質ギター・サウンドでもって、新曲“Psychosphere”なども織り交ぜながらアグレッシヴな音空間を描き出していた。UK発のGLAMOUR OF THE KILLは、“Second Chance”“The Only One”など最新アルバム『Savages』収録曲に加え、パパ・ローチのジャコビーが参加した最新曲“Out Of Control”まで幅広く演奏、ポスト・ハードコアとメタルを両手に携えて驀進する彼らの現在地をリアルに刻み付けてみせた。


日本からはヴィジュアル界の巨星=the GazettEが登場。MCではルキ(Vo)がメタル・フェスでのアウェイ感を口にしてはいたものの、自らのルーツであるメタルへの思い入れと、“LEECH”“VORTEX”などアリーナ・バンドとしてのスケール感に満ちた妖艶な楽曲で、オーディエンスを魅了していった。そして、この日のラインナップの中でひときわ異彩を放っていたのは、オーストリア発・血まみれブラック・デス・メタル=BELPHEGOR。重轟音アンサンブルと超高速バスドラ連打が描く「ディアボリカル・デス・ミュージック(地獄死滅音楽)」の熾烈なサウンドと、呪術の如きヘルムート(Vo・G)のデス・グロウルが織り成す“Lucifer Incestus”や“Rex Tremendae Majestatis”は、『LOUD PARK』史上屈指の衝撃的瞬間だった。そこから一転、冒頭の“Dirty Love”から♪ナナナ~のシンガロングを巻き起こしていたのはブリティッシュ・ハード・ロックの雄=THUNDER。“Wonder Days”での華麗なコーラスワーク、あたり一面ジャンプ&クラップへと導いた“River Of Pain”など、パワフルなサウンドで会場を熱く沸かせていった。

BELPHEGOR/THUNDER

スウェーデンが誇るデスラッシュの精鋭=THE HAUNTEDは、マルコ(Vo)が序盤から額から流血するアクシデントもありながらも、“No Compromise”から“Trend Killer”“Hate Song”まで壮絶な楽曲を連射、フロアに生み出されたカオティックな熱狂空間に思わずマルコも「ファッキン・ビューティフル!」と感嘆の声を上げていた。長年リーダーを務めたマーク・リアリ(G)が急逝した後、なおも「RIOT V」として前進し続けるRIOTは、“Fire Down Under”“Flight of the Warrior”などRIOT曲のみならず、日本公演の思い出について歌った最新アルバム『Unleash The Fire』収録曲“Land of the Rising Sun”までHR/HMの真骨頂を披露、観客の拳を高く突き上がらせていた。さらに、80年代USベイエリアが生んだスラッシュ・メタルの雄=DEATH ANGELは、「初めてここで演奏できて誇らしく思う」とマーク(Vo)が酒瓶片手に呼びかけながら、“Left For Dead”など最新作『The Dream Calls For Blood』の楽曲を軸としたセットで、終始ピットを巨大なサークルモッシュへと誘っていた。

ヘッドライナー=DREAM THEATERの直前には、ヨーロッパ勢2組:WITHIN TEMPTATION&KREATORが登場。実に7年ぶりの来日にして『LOUD PARK』初回以来2度目の出演となる、オランダ発シンフォニック・ゴシック・メタルの旗手=WITHIN TEMPTATION。2011年にドラマー交替&制作に専念したロバート・ウェスターホルト(G)に代わりステファン・ヘレブラッド(G)加入という変化を経た彼らだが、鋼鉄のリズム、ギター&シンセ・ストリングスの麗しのアレンジメント、そしてシャロン・デン・アデル(Vo)の美声が織り成すメタル・シンフォニーの荘厳さにはさらに磨きがかかっている。“Ice Queen”など初期曲はもちろんのこと、今年1月にリリースした最新アルバム『Hydra』収録曲“Paradise(What About Us?)”“And We Run”などで幾度となくシンガロングを生み出していた。一方、ジャーマン・メタル古豪=KREATORは、“Violent Revolution”から“Civilization Collapse”の激烈スラッシュ・ビートへ流れ込んでピットに巨大なサークルを描き出し、最新アルバム『Phantom Antichrist』の楽曲はもちろん、『Enemy Of God』(2005年)からの“Enemy Of God”“Impossible Brutality”“Voices Of The Dead”、さらに1985年の1stアルバムから“Endless Pain”、翌年の2ndから“Pleasure To Kill”と初期曲も含め、デビュー29年に及ぶそのキャリアを1時間のアクトに凝縮してみせた。

そして、2日間のラストを飾ったのは、USプログレッシヴ・メタルの覇者・DREAM THEATER! 昨年リリースされたセルフタイトルの最新アルバム『DREAM THEATER』からの“The Enemy Inside”“The Looking Glass”“Along For The Ride”など最新楽曲群に加え、20年前の名盤『Awake』(1994年)から“The Mirror”“Lie”“Lifting Shadows Off a Dream”まで盛り込んで、さいたまスーパーアリーナを緻密かつ熾烈なメタル・サウンドで圧倒してみせた。ジョン・ペトルーシ(G)&ジョーダン・ルーデス(Key)&ジョン・マイアング(B)の超高速プレイが「ソロの見せ場」ではなく高密度なアンサンブルの一部となり、「世界最速の男」ことマイク・マンジーニ(Dr)が要塞の如き4バス・セットからダイナミックなリズムを繰り出し、ジェイムズ・ラブリエ(Vo)のパワフルな歌声がその音像に強烈なドラマ性を与えていく。「LOUD PARK 14」のフィナーレとして鳴り渡ったのは、1992年の出世作的アルバム『Images & Words』から“Pull Me Under”。当初は「ネオ・プログレ」とも呼ばれたメタル界の異能の存在から、今やシーンを代表する世界的なメタル・アイコンへと昇り詰めていったDREAM THEATERの道程がリアルに伝わってくる、歴史的名演だった。

KREATOR / DREAM THEATER

ヘヴィ・メタル/ラウド・ロックの歴史とそこから生まれたファンとの絆、そして「今」のシーンの充実ぶりがそのまま形になったような「LOUD PARK 14」も、大成功のうちに終了しました。来年はいよいよ10回目の開催を迎える「LOUD PARK」。audio-technicaは今後もスポンサードという形を通して、「LOUD PARK」のみならず日本のロック・フェス、音楽カルチャーのさらなる発展をサポートしていきたいと考えています。

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