Event/News

SUMMER SONIC 2012 8/18イベントレポート

フェスの熱気を加速するaudio-technica特設サイト=「Social Board」

KRAFTWERK 3-D/KASABIAN/MOGWAI/ZEDD/KREWELLA/サカナクション/中田ヤスタカ(CAPSULE)/the telephonesなど充実のラインナップが真夏の夜を至上の狂騒感で飾ったオールナイト・イベント「SONICMANIA」。その余韻を受け継いで2日間のフェスティバルの幕を開けた「SUMMER SONIC 2014」東京会場。QVCマリンフィールドの巨大ステージ「MARINE STAGE」、幕張メッセ1〜8ホールの「MOUNTAIN STAGE」「SONIC STAGE」「RAINBOW STAGE」、幕張の浜の「BEACH STAGE」、屋外キャンプ・サイト近くの野外ステージ「GARDEN STAGE」、マリンフィールド前「ASIAN MARKET」内のアジア系若手アクトのステージ「ISLAND STAGE」……というタイムテーブル上の7ステージに加え、パンク系バンドが集結したイベントシリーズ「Red Bull Live on the Road」のサマソニ特設ステージ、マリンエリア&メッセそれぞれに設置された「SIDE SHOW」でのお笑い/アイドル/大道芸などのアクトも含めた多彩なステージ構成で、訪れた参加者を一瞬たりとも飽きさせないエンタテインメント空間を実現している。

そして、Twitter連動&オーディエンス参加型の特設サイト「SUMMER SONIC 2014 Social Board presented by audio-technica」も大盛況。2012年にaudio-technicaが開設したこの「Social Board(ソシャボ)」には、ライブの感想や会場の情報をフェス参加者がリアルタイムで書き込み可能で、それを「アーティスト」「ソニ飯」「行きたかった」「初参加」「ソニックガール」「フォト」の各カテゴリで自由に閲覧できるようになっており、現場の熱気を会場内外にダイレクトに伝えるのに大きく貢献していた。ソシャボに投稿した人の中から抽選で20名にオーディオテクニカのインナーイヤーモニターヘッドホン「ATH-IM50」がプレゼントされるほか、メッセ会場内のaudio-technicaブースで記念撮影した写真の裏に当たりが出た人にはポータブルヘッドホン「ATH-S100」がプレゼントされるイベントも実施された。ブース内では発売間もないヘッドホン「ATH-S600」や、いち早くお目見えとなった8月22日発売のスピーカーシステム新製品「BOOGIE BOX」をはじめとする製品ラインナップとともに、LINKIN PARKなどaudio-technicaマイク使用アーティストの「SUMMER SONIC」出演時のライブ写真も展示され、2日間にわたって行列続きの活況ぶりを見せていた。


ARCTIC MONKEYSが見せた「2010年代のロックスター像」

夕方には強く雨も降るなど天候こそ不安定だったものの、終始夏フェスらしい熱気と高揚感に包まれていた「SUMMER SONIC」東京会場1日目のヘッドライナーを務めたのはARCTIC MONKEYSだった。2007年に当時サマソニ史上最年少ヘッドライナーとして「MARINE STAGE」に登場した彼らにとって実に7年ぶりの「凱旋公演」となるこの日のアクト。「Do I Wanna Know?」「Snap Out of It」「Arabella」と冒頭から最新アルバム『AM』の楽曲を畳み掛ける一方で、デビュー・シングル曲「I Bet You Look Good on the Dancefloor」など代表曲も盛り込みつつ、衝動的なガレージ/ポスト・パンク・バンドから大きく進化を遂げたロックンロール・バンドとしてのスケール感を存分に見せつけていた。スーツ&リーゼント姿でキメたアレックス・ターナー(Vo・G)のロックスター然とした佇まいも、そのサウンドにさらなる濃密な妖気を与えるに十分なものだった。

その直前の「MARINE STAGE」にはロック・レジェンド:LED ZEPPELINのヴォーカリスト=ロバート・プラントが自身のソロ・プロジェクト「ROBERT PLANT AND THE SENSATIONAL SPACE SHIFTERS」名義で出演。新曲「Turn It Up」はもちろん、「Babe I'm Gonna Leave You」「Whole Lotta Love」などツェッペリン・ナンバーも多数披露。ロックからワールド・ミュージックまで幅広い音楽世界を惜しげもなく展開してみせた。その他にも、一昨年に続き2度目の「MARINE STAGE」登場となる、パワフルな黒人シンガー:タイ・テイラーを擁するUSブルース/ロックンロール・バンド=VINTAGE TROUBLE、昨年の「SONIC STAGE」から一気にキャパを広げみせたUKマンチェスター発の新鋭:THE 1975、カナダ出身ジョーダン・クック率いるガレージ・プロジェクト:REIGNWOLF、シカゴ発の美人姉妹ヤスミン&ジャハーンの熱演が光ったEDMアクト:KREWELLA、今や日本のスタンダードと呼ぶべき歌を聴かせたSuperfly……ビッグネームからニューカマーまで勢揃いした強力ラインナップが、巨大なスタジアムを熱く沸き返らせていた。

ヘヴィ・メタルを軸に古豪からアイドルまで勢揃いの「MOUNTAIN STAGE」

一方、メッセの「MOUNTAIN STAGE」では、トリを務めた新世代の雄・AVENGED SEVENFOLDと古豪・MEGADETHのUSヘヴィ・メタル強豪揃い踏みが実現。姉妹イベントにあたるメタル・フェス「LOUD PARK」の2回の出演を挟んで7年ぶり3度目の「SUMMER SONIC」登場となったAVENGED SEVENFOLDは、「Shepherd of Fire」「This Means War」など最新アルバム『Hail to the King』からの楽曲を盛り込んで「今」の力強さを存分にアピールしてみせた。その「LOUD PARK」の第1回(2006年)ヘッドライナーも務めているスラッシュ・メタルの英雄・MEGADETHは今回がサマソニ初出演。冒頭からの「Hanger 18」「Wake Up Dead」連打をはじめ「Symphony of Destruction」など80~90年代の代表曲を織り重ね、ヘヴィ・メタルの王宮の如き凄絶で荘厳な音世界を繰り広げてみせた。

その他にも、クラシカル&ゴシックな世界観と異形感満載のコスチュームで観客を圧倒したスウェーデン・メタルの異才・GHOST、USシーンが誇るクロスオーバー・スラッシュ/ハードコア界の豪傑=SUICIDAL TENDENCIES、さらに邦楽メタルコアを牽引するFear, and Loathing in Las Vegas/coldrain、3年連続出演となる稀代のメタル・ダンス・ユニット=BABYMETALなど、メタル色の強いラインナップが実現していた1日目の「MOUNTAIN STAGE」。今年メジャー・デビューを果たした北海道発の新鋭・FOLKS(Opening Act)、2人編成とは思えないパワフルなサウンドを響かせていたLA発のミカイア&アナイアの兄弟バンド=THE BOTSも含め、身体も心も震えるような高揚感に満ちた空間がそこにはあった。


「SONIC STAGE」「RAINBOW STAGE」が示す洋楽・邦楽の「今」の豊かさ

ロックとソウルとエレクトロを融合させて高純度なエンタテインメント空間を描き出したパリ発グラミー・バンド=PHOENIXを筆頭に、UKポスト・パンク&ニューウェーブの血脈を感じさせる名演を見せたWHITE LIES、女優・モデルとしても活躍するその佇まいと80'sサウンドが濃密なポップ感を生み出していたSKY FERREIRA、さらにCIBO MATTO/TWENTY ONE PILOTS/JAMAICA/TELEGRAM/CHILDHOOD/HAPPY(Opening Act)と洋邦精鋭が入り乱れての響宴となった「SONIC STAGE」。毎年邦楽中心のブッキングとなっている「RAINBOW STAGE」では、出演発表時から大きな話題を呼んでいたサマソニ初参戦:TOKIOをはじめ、Crossfaith/浜田麻里/MY FIRST STORY/WHITE ASH/Kidori Kidori(Opening Act)といった存在感に満ちた邦楽勢と、CNBLUE/FTISLAND(韓国)、CHTHONIC/MAGIC POWER(台湾)といったアジア系アクトが熱気を競っていた。

一方、マリンエリアの「BEACH STAGE」にはDE LA SOUL/PETE ROCK & CL SMOOTH/PHARCIDE/ZAK WATERS/cinema staff/スキマスイッチ/DJダイノジ、「GARDEN STAGE」には矢野顕子/LITTLE DRAGON/山崎まさよし/勝手にしやがれ/華原朋美/ペトロールズ/前野健太とソープランダーズ、「ISLAND STAGE」にはLiangbo/Xiang/The Diders/Banana Monkey(中国)、ONE BUCK SHORT(マレーシア)、The Yers/P.O.P/GETSUNOVA(タイ)……といった多彩な顔ぶれが次々に登場、フェスの祝祭感と狂騒感に拍車をかけていた。また、メッセエリアでは各ステージのヘッドライナーのアクトが終了した後も、「SONIC STAGE」&「RAINBOW STAGE」ではオールナイト・アクト「MIDNIGHT SONIC」が開催、「SONICMANIA」にも出演していたMOGWAI、ポップ&プログレッシブな音像を生み出すスウェーデン発4人組・LITTLE DRAGON、ex.スーパーカーのKoji Nakamuraのソロ・プロジェクトといったステージの数々が、深夜のオーディエンスを踊り疲れる間もないほどの多幸感で満たし、2日目へと導いていった。