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PUNKSPRING 2012

THE OFFSPRING初登場! そして3年ぶりのSUM41出演!

3月31日・幕張メッセ。身体ごと飛ばされそうな強風のため、午前中から京葉線/総武線が軒並み運転を見合わせたのをはじめ首都圏の交通網は大混乱。開演時間15分後倒しを余儀なくされるなど、2年ぶり開催の『PUNKSPRING』は文字通り嵐の幕開けとなった。それでも、お馴染み総合MC:Saschaが思わず「よくぞ辿り着いてくれました! ありがとう!」と呼びかけた通り、この日を待ち詫びたパンク・ファンは続々と幕張へと集まってきたし、交通機関の運転再開に伴って広大な会場はあっという間にオーディエンスで埋め尽くされていった。

前回(2010年)の「メイン・ステージ×2=[RED STAGE][BLUE STAGE]、そして壁一枚隔てて第3のステージ=[GREEN STAGE]の3ステージ制・総勢26組」という形態から、「[RED STAGE][BLUE STAGE]2ステージ制・計12組(出演キャンセルのcoldrainを含む)」での開催となった『PUNKSPRING 2012』。ステージ数と出演アーティスト数が少なくなった分、場内の動線も整理され、2つのメイン・ステージで交互に行われるライブにオーディエンスが100%集中できる環境が整っていた。

今回のヘッドライナーを務めたのは『PUNKSPRING』初登場・THE OFFSPRING! 疾走感に満ちた「All I Want」からポップの極致の「Pretty Fly(For A White Guy)」までを1時間強のステージに凝縮した、文字通りオールタイム・ベスト的な内容で、[RED STAGE]のフロアを熱狂の渦に叩き込んでいく。デクスター・ホーランドのエネルギッシュなヴォーカリゼーション。ヌードルズの衝撃波のようなギター・サウンド。90年代にはポップ・パンクの代名詞的存在と言われていた彼らが、USパンク王道を担うに相応しい強烈な存在感を放ちながら今ここに立っている――という感激を、幕張メッセのオーディエンスが一丸となって分かち合うような充実のアクト。熱狂のあまりモッシュ・エリアのバリケードが壊れてしまい、スタッフが応急処置に追われる一幕も見られるほどだった。

一方、[BLUE STAGE]のトリを務めたのは、3年前の『PUNKSPRING 09』にもヘッドライナーとして出演したSUM41! この日が8ヵ月ぶりのライブ活動復帰ステージということもあってか、フロントマンのデリック・ウェブリーは決して本調子ではなかったものの、「Over My Head(Better Off Dead)」「We're All To Blame」「In Too Deep」など強力なセットリストで臨んだアクトは熱気十分。audio-technicaのワイヤレスマイク「AEW-T6100」を手にオーディエンスを高揚感の彼方へと煽っていく。昨年の震災以降、多くの洋楽アクトが来日公演中止・延期を決める中、計9公演に及ぶジャパン・ツアーを敢行、洋楽アーティストとしては震災後初めて仙台でライブを行っていたSUM41。ここ日本での根強い愛されぶりが、会場の熱い歓声からも伝わってきた。

◆THE OFFSPRING

◆SUM41


古豪・DESCENDENTS初来日! ONE OK ROCK、10-FEETら邦楽勢も大健闘

THE STRANGLERS(2010年)、THE DAMNED(2009年)など毎回レジェンド・アーティストを迎えているのも『PUNKSPRING』の大きな目玉だが、今年はこれが初来日となるDESCENDENTSが登場! ポップ・パンクの元祖とも言えるサウンドを70年代末のカリフォルニアで鳴らしていた彼らだが、30年越しで2012年の「今、ここ」で響くサウンドはポップ感よりも80年代パンク・サバイバーとしての図太い迫力を感じさせるものだった。さらにもう1組、US西海岸の異才=SUICIDAL TENDENCIESの、ハードコア・パンクとスラッシュ・メタルとブラック・ミュージックがせめぎ合うような怪演も際立っていた。不穏にうねる6弦ベース、ライトハンドのギター・ソロ、モッシュピットに飛び込んで「ST!」コールを巻き起こすマイク・ミューアのアグレッシブな佇まいが、パンク・ロックの異次元世界を描き出していた。

「大変なことがあったが、日本は強い国だ」というMCを交えながら、最新アルバム収録曲の「Anthem For The Unwanted」からRAMONESの「Blitzkrieg Bop」、GREEN DAY「Basket Case」カバーまで披露してキッズの魂を熱く奮い立たせていたNEW FOUND GLORY。アリーナ級の音のスケール感とエモーショナルなメロディで会場を魅了する一方で、下世話の限りを尽くしたMCでフロアを爆笑で包んでみせたALL TIME LOW。ヘヴィ&クリーンなアンサンブルとハイトーンのツイン・ヴォーカルで観客を魅了したのは、この日唯一の女性メンバー=テイラー(Vo)を擁する新鋭・WE ARE THE IN CROWD。ベテランとニューカマーが2つのステージで入り乱れながら、唯一無二の狂騒感と高揚感を生み出していく。

◆NEW FOUND GLORY


そんな『PUNKSPRING 2012』の中で光っていたのは、洋楽勢に負けじと奮起する日本のアーティストの気迫だった。「最高の1日にしようぜ! かかってこいやー!」というSo(Vo)の絶叫と、1曲の中に希望も絶望も凝縮したようなジェットコースター的な楽曲展開で、開演早々会場の温度を上げていたのは神戸発のハードコア・スクリーモ6人組:Fear, and Loathing in Las Vegas。coldrainは残念ながらVo・Masatoの海外からの帰国が遅れたため出演キャンセルとなったが、他の4人のメンバーがステージに登場、『PUNKSPRING』の半券で応募可能な無料ライブを開催することを発表していた。「『洋楽と邦楽の壁を壊す』っていうんじゃなくて、俺たち日本人もやれるんだってことを見せたいと思います!」というShunのMCや「OVER DRIVE」の凛としたビートで聴く者の胸を熱く躍らせたTOTALFAT。「今日いろんな人が海外から来てるから、いいとこ見したってや!」という日本バンドとしての闘志と、震災以降なおも続く日本の混乱に直面した逡巡を、そのまま「その向こうへ」「風」「goes on」といった楽曲に託していたのは、この日唯一の3ピース・バンドでもあった精鋭:10-FEET。そして……[RED STAGE]のトリ前の、まさに邦楽アーティスト代表的なポジションを務めたONE OK ROCKは、いきなり「LOST AND FOUND」からダイナミックな音塊をぶっ放して会場を圧倒してみせたし、「アンサイズニア」の高らかなコール&レスポンスや「NO SCARED」のフロア一丸シンガロングを「お前たちの力はこんなもんじゃないだろ!」とさらに力強く煽り、シーンをリードする存在感を印象づけていた。

◆10-FEET

◆ONE OK ROCK


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