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PUNKSPRING 2012/Springroove 2012

「R&B/ヒップホップ専門」から「ダンス・ミュージック全般」への進化

震災の影響で昨年は開催中止、一昨年はフェス開催自体がなかったため、今回が2009年以来3年ぶりの復活開催となった『Springroove』、4月1日・幕張メッセは前日とは打って変わって快晴! 前日の『PUNKSPRING』同様に[RED STAGE][BLUE STAGE]の2ステージ制での開催となる今回は、DAVID GUETTA/AFROJACK/BOBBY BURNSといったDJスタイルのアーティストのみならず、m-floやLMFAOがメイン・ステージにフィーチャーされていたり、ワールドワイドな活躍をみせている韓国出身のBIGBANG/2NE1やショーケース・アクトとして登場したエンタテインメント・チーム=OH GIRL!などダンス・アクトを盛り込んでいたり……と、前回までの「R&B/ヒップホップ系のフェス」から「ダンス・ミュージック全般を網羅するフェス」へと大きく変化していた。そして、ソールドアウトとなった今回の『Springroove』のむせ返るような会場の熱気は、まさにその変化によって生まれていたものと言える。

その象徴と言えるのが、[RED STAGE]のヘッドライナー・アクト=DAVID GUETTAとトリ前に登場したLMFAOだろう。特に、ハウスDJというカテゴリーに留まらずハイパーでエキサイティングな音像で幕張メッセの広大な空間を包み込んでみせたフランスの巨匠:DAVID GUETTAは、熱狂の1日にさらなる歓喜と感動を与える名演を見せてくれた。最新作『Nothing But The Beat』の楽曲からBLACK EYED PEAS「I Gotta Feeling」まで惜しげもなく披露し、歌モノの楽曲では割れんばかりに高らかなシンガロングを巻き起こしてみせる。さらに、DAVID GUETTAの弟分的存在であるAFROJACK&その秘蔵っ子=BOBBY BURNSといったオランダDJ陣も、今年の『Springroove』ならではの祝祭感を演出していた。そして、「飛ぶ鳥を落とす勢いのエレクトロホップ・デュオ」と言うより「今や世界丸ごと踊らせる超高性能型パーティー・ロック集団」=LMFAO! 「今日はスペシャル・デイだ! エイプリル・フールだからな!」と快活なMCを飛ばしつつ、1曲目「Sorry For Party Rocking」からいきなりエンジン全開。パワフルなダンス・ビートとともにゼブラや椰子の木の風船がフロアに踊り、「Champagne Showers」では文字通りシャンパン・シャワーが降り注ぎ、「Sexy And I Know It」ではダンサーも含め全員ビキニパンツでステージ狭しと踊り回り……と、45分のアクトでフロアを猛烈なダンスとシンガロングの空間へと塗り替え、これまでの「大人の社交場」的な『Springroove』の空気に新風を吹き込んでいた。

◆DAVID GUETTA

◆AFROJACK

◆LMFAO


ダンス・アクトから新鋭女性ラッパーまで百花繚乱

日本のアーティストの中でもひときわ強い存在感を放っていたのはm-flo。全編ノンストップ・セルフ・リミックス的な展開の中に、2NE1のCLをフィーチャーした「She's So(Outta Control)」を盛り込んだり、チアガール姿のダンサーを一瞬でビキニ姿にチェンジさせる演出があったり、CMでお馴染みのミゲルくんをゲストで招いて幕張メッセ丸ごと「消臭力」大合唱へと導いたり……といった大ネタ満載のステージが、ハイ・クオリティなトラックと相俟って大きな多幸感を生み出していた。2009年以来2回目の出演となる加藤ミリヤは、ダンサー・チームを率いて、マドンナの如きコスチューム&ヘッドセット・マイク姿で登場。時にしなやかな歌声で、時にエッジの利いたダンスで、「RAINBOW」「I miss you」などを披露、日本のポップ・シーンをリードするシンガーの真価を発揮していた。この日のオープニング・アクトを務めた大阪発・19歳の気鋭のラッパー=SHUNは、清水翔太作曲のクールな楽曲"No More Love"やゲスト・ヴォーカル=Aliceとともに披露した"X LOVERS feat. SHUN"なども交えたアグレッシブなステージを展開。その大きな可能性をアピールすることに成功していた。

◆m-flo

◆加藤ミリヤ


ダンス・アクトの人気と実力を見せつけたのがBIGBANGと2NE1だった。完全洋楽志向のトラックからJ-POP仕様の歌モノまで自在に乗りこなしながら、「LONELY」「GO AWAY」など代表曲で熱気あふれる会場の温度をさらに上げてみせた2NE1。そして、「TONIGHT」など人気ナンバーを連射してキレのあるダンスを披露しつつ、「ちょっと待って! (フロアの)みんなのエネルギーがすごすぎて……俺、足りないな!」(V.I)というMCでオーディエンスとの距離をぐっと近づけたBIGBANG。「FANTASTIC BABY」でBIGBANGのアクトは終演……かと思いきや、「俺、帰りたくない!」というV.IのMCをきっかけに2NE1が登場、9人編成の「FEELING」が実現! その一方で、UKの新たなポップ・アイコンにして100万枚アーティストの輝きを見せつけた21歳・PIXIE LOTTや、野性的な歌声とマシンガン級の超絶ライムでフロアを震撼させたハーレム発の若きフィメール・ラッパー=AZEALIA BANKS、テクノ系の楽曲からドープなビートまで乗りこなしてオーディエンスを狂騒と快楽の渦に巻き込んだ新鋭:KREAYSHAWN……といった序盤の若手女性アーティストの流れは、シーンの「これから」の予感を強く抱かせてくれるに十分な輝きを持っていた。

◆BIGBANG


世代もジャンルも超えたパンク・ロックの幅広い可能性を提示した『PUNKSPRING』。R&B/ヒップホップのムーブメントが収束した後も根強く定着している日本のダンス・ミュージックの現在地を示してみせた『Springroove』。シーンの「今」をリアルに反映するこの2つのフェスの成功が、日本の音楽の「これから」の発展への道標となることを願っています。audio-technicaは今後もスポンサードという形を通して、日本のフェス文化と音楽文化のさらなる発展をバックアップしていきたいと考えています。

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