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 “ヴィンテージボイス”で実証されたAE6100の大きなポテンシャル!
— あがた森魚“プラネッツ・アーベント2002” —
ABOUT THE ARTIST



 1972年に「赤色エレジー」でメジャーデビューし、豊かな文学性をたたえた数々の曲で日本のポップスの世界に大きな足跡を記してきたアーティスト、あがた森魚さんが、12月18・19日に池袋サンシャインシティのプラネタリウムで行なったライブイベント「プラネッツ・アーベント2002」でARTIST ELITEシリーズのAE6100をお使いになり、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

 この「プラネッツ・アーベント」は1983年にスタートし、以後、何度かのブランクはあったものの、1998年からは毎年開催されている独特のライブです。
会場はあまり大きくはないドームの中で、席数も250席ほどですが、音楽とプラネタリウムならではの映像を同時に楽しむことができ、普通の会場以上にアーティストとファンとの一体感が得やすいというメリットは大きいといえるでしょう。ただし、音響的にはかなりきびしい条件であることはたしかで、AE6100にとっては初舞台になる18日も、開演まで、それが気がかりでした。
 しかし、バンドのメンバーに続いてあがたさんがステージに現れて歌い始めると、そんな懸念は吹き飛び、1曲1曲と聴き続けるうちに、その思いは驚きに変わりました。——「赤色エレジー」のあがたさんしか知らないという方には想像しにくいでしょうが、あがたさんの歌い方は静と動の対比が鮮やかで、繊細なニュアンスに満ちていると同時に振幅が大きく、とてもダイナミズムが豊かです。また、歌詞も非常に個性豊かなものが多いため、発音をクリアーにキャッチできないと曲の魅力が伝わりにくいということもあります。つまり、あがたさんがマイクに関して必要とするレベルは、主観や好みの問題ではなく、客観的にかなり高いものにならざるをえません。その上に、あまり大きくもないドームの中という条件が加わっているわけですから、マイクにとってもエンジニアにとっても、ハードルはとても高かったといってよいでしょう。
 けれども、AE6100がとらえ、PAを通じてドーム内を満たしたあがたさんの声は、固すぎることもなく柔らかすぎもせず、くっきりしていると同時にテクスチュア質感)もとてもしっかりしていて、まるで、歌詞のイメージがダイレクトに脳にプリントされるかのようなリアル感がありました。
 AE6100はダイナミック型ですが、その音を聴いただけならコンデンサー型かと思うエンジニアも少なくないだろうと思えるほどの切れのよさとふくよかさを兼ね備えていて、しなやかで締まりのある中低域も心地よい、「骨格のしっかりした音」だとの印象を受けました。

 今回のバンドは、ライオン・メリィさんのキーボード、青木孝明さんのギター、久保田麻琴さんのベースという顔ぶれでしたが、全体のディレクションも担当された久保田麻琴さんによれば、あがたさんの声にはヴィンテージ楽器のような独特の響きがあって、マイクの違いにも左右されにくいとのことでした。しかし、この2日間のステージでのAE6100は、ナチュラルに軽くヴィヴラートがかかっているようなあがたさんの声自体の魅力もたしかに伝えながら、これまで以上に「ダイナミックかつ繊細な」パフォーマンスを引き出したようだとの感想をお寄せくださいました。
 実際、あのドームの中で聴いた「スターカッスル星の夜の爆発」「春の嵐の夜の手品師」「水晶になりたい」といった数々の曲は、どれもが強烈な魅力にあふれていて、時間を忘れさせ、いつまでも聴いていたいという思いに誘われるほどでした。その点、会場の都合もあって、きっかり1時間半ほどにまとめられた今回のステージは、「あまりにも短かった」と感じたファンも少なくなかったことでしょう。しかし、あがたさんの“ヴィンテージボイス”とダイナミックなパフォーマンスによって、AE6100の豊かなポテンシャルは存分に実証されたと
言えそうです。

 今年は、ご自分の出身地でもあることからディレクターもされている「函館港イルミナシオン映画祭」から生まれ、ご自分で音楽を担当してテーマ曲もお作りになっている映画「オー・ド・ヴィ」(篠原哲雄監督)がいよいよ2月15日から封切りになるのをはじめ、これまでにも増して多彩な活躍を見せてくれそうなあがたさんですが、そのあがたさんの手の中で、AE6100も一段と輝きを増すことでしょう。


PROFILE

あがた森魚(もりお)。1948年北海道生まれ。小樽、青森、函館で育つ。
1970年に鈴木慶一らと出会い、音楽活動を開始。1972年、シングル「赤色エレジー」でメジャーデビュー。以後、多くのLP/CDをリリースするとともに、音楽に限らず、映画製作や著作等、ジャンルを越えて大きな足跡を記している。「僕は天使ぢゃないよ」('74)、「オートバイ少女」('94)、「港のロキシー」('99)の3本の映画を監督・製作し、林海象監督のデビュー作「夢見るように眠りたい」('87)をプロデュース。主なCDに「日本少年」、「永遠の遠国(二十世紀完結篇)」、「20世紀漂流記」(ベスト盤)、「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」等がある。

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