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 AT4054の“よどみない音”が、ラウドサウンドの中で輝いた!
— SEX MACHINEGUNS“イルカに乗ったアブラ蝉”TOUR —
2003/1/29 in グリーンホール相模大野
ABOUT THE ARTIST





 熱く楽しいライブで“No.1ライブバンド”との呼び声も高いSEX MACHINEGUNS(以下、マシンガンズと略記)の全国ツアー“イルカに乗ったアブラ蝉”が、2月19・20日のNHKホールでのファイナルで幕を閉じました。オーディオテクニカは、エンジニアの方からの打診を受け、このツアーからマシンガンズのマイクのサポートを始めており、ツアー半ばの1月29日、神奈川県・相模原市のグリーンホール相模大野で聴かせていただいたライブの様子をレポートします。

 この日は平日の水曜でしたが、18:00に開場すると次々にファンがつめかけて座席はたちまち埋まってゆき、開演の18:30が近づくにつれて、いよいよ“ロックンロール・ショー”が始まるのだというムードが高まってゆきました。
 照明の落ちたステージに、ほぼ定刻通りにメンバーが出てきて、客席からの声が高まると、いよいよ開演です。オープニングは、最新アルバム「IGNITION」からの「世直しGOOD VIBRATION」。マシンガンズといえば、曲に合わせて頭を振り回す、いわゆる“ヘッド・バンキング”が“お約束”になっているようで、この1曲目から1階は総立ち状態になり、若い女の子たちが一斉に頭を振り回す様子には一瞬驚かされますが、アップテンポの軽快な曲調のせいもあってか、一種爽快な光景にも見えてきます。MCもなく続いて演奏された2曲目の「圏外なわたし」までは、サウンドもひたすらにラウドな印象で、リーダーであるANCHANGのボーカルや楽器の音も、はっきりと聴き取るのはやや難しい状態でした。つまり、ここまでは、バンドにとってもファンにとっても、あくまでもウォームアップ=準備体操のようなものだったといってよさそうです。
 2曲目が終わったところで、最初のMCが入るのですが、このMCが明るく、ユーモアたっぷりで、なごんだ空気が場内いっぱいに広がります。そして、3曲目の「暴走ロック」の頃から、ようやく音がしっかり聴こえるようになりました。

 ここで、まず言っておきたいのは、マシンガンズのメンバーそれぞれの演奏テクニックは、間違いなくかなり高いレベルにあるということです。とりわけANCHANGのギターは、斬り込み鋭く、それでいてフレージングがとても柔らかで、“日本屈指のロック・ギタリスト”という世評は決して大げさなものではないといえます。サウンド的には、このANCHANGとPANTHERの二人のギターによる“ツイン・リード”スタイルが一番の特徴ですが、HIMAWARIの色彩感豊かで切れのいいドラミングも、NOISYのスピード感豊かなベースも、バンドのカラーによくマッチしているといえるでしょう。また、正式なメンバーではありませんが、今回のツアーにもギターとシンセサイザーを受け持つCrazy Horse KAMEENがサポートで参加しています。
 そして、見落とせないのは、やはりANCHANGのボーカルです。バンドのサウンドは明らかにヘヴィ・メタル的でラウドなのですが、ANCHANGはいたずらに絶叫するわけではなく、中域とハイ・トーンをうまく使いわけながら、適度なメッセージ性を織り込んだ表情豊かなボーカルを聴かせてくれます。このANCHANGのボーカルもマシンガンズのサウンドの重要な構成要素であり、マシンガンズには欠かせない魅力であることは明らかです。
 ちなみに、この日のステージでは、ANCHANGのボーカルにAT4054、PANTHERとKAMEENのボーカルにAE4100、NOISYのボーカルにATM23HEと、ボーカル用のマイクはすべてオーディオテクニカでした。また、ドラムのキックにATM25、スネア、タム、フロアタムにはすべてATM23HEと、ドラムもほぼオーディオテクニカでしたが、ハイハットやオーバーヘッド、ギター用のマイクは他社製のものでした。


ヴォーカル用AT4054




ヴォーカル用ATM23HE


ヴォーカル用AE4100



ATM25


 全体を通していえば、時間が経つとともにサウンドの切れがよくなり、とくに、全部で7曲、MCや客席からのコールの時間も入れると約1時間も続いたアンコールに入ってからは、ドラムの音がとても気持よく出るようになったのが印象に残ります。しかし、この日一番の収穫は、AT4054だったかも知れません。
ANCHANGのボーカルの特徴であるハイ・トーンがよく伸びていただけでなく、全体のラウドなサウンドに埋没せずにどの音域でもたっぷりとよどみなく音が出ている感じがあって、おそらくこれはベストチョイスだと言ってよいのではないかと思えました。

 バンド名からは、どうしても過激でラウドなだけのバンドかと想像してしまいがちですが、実際に見て聴いたマシンガンズは、「そこに、あなたが…」や「KISS」など、キャッチーな歌詞と美しいメロディーラインを持った曲も多く、1曲1曲の見せ場や聴かせ所をよく心得た、たしかなプロフェッショナリズムを持ったバンドでした。そして、九州弁らしい方言丸出しのMCも楽しく、ショーマンシップにあふれた彼らステージには、コアなファンはもちろん、より広いファンを惹きつけるに違いないと思われる強烈なパワーがあふれていました。そして、CDで聴くのも一つの楽しみ方であるのはたしかですが、“生マシンガンズ”を体験してしまうと、ロックというのはやはりライブに限るなあ——という感慨が湧いてもくるのでした。
 また、いつの時代でもそうなのでしょうが、若い子たちというのは、本当にいいもの、素直に楽しめるものが何かということには実に敏感で、この日グリーンホール相模大野に詰めかけたファンの嗅覚は、決して侮れるようなものではないと実感しました。少なくとも、彼らにとって、この日のマシンガンズのライブが「かけがえのない青春」の輝かしい一頁になったことは疑いないでしょう。

 素晴らしいパフォーマンスで“日本屈指のライブバンド”という世評が掛け値なしのものであることを実感させてくれたマシンガンズですが、今後、オーディオテクニカがサポートさせていただくことにより、そのサウンドクオリティはさらに向上するだろうと思われます。そして、得意のアンサンブルに磨きをかけることで、マシンガンズはさらにビッグなバンドへと成長し続けるに違いない——と確信した一夜でした。


PROFILE

SEX MACHINEGUNSセックス・マシンガンズ。1990年、鹿児島で結成。
バンド名は「SEX PISTOLSよりスゴイ」という意味だとのこと。その後、解散や再結成を経て、98年4月にシングル「HANABI-la大回転」でメジャーデビュー。ヘヴィ・メタルを基調としたラウドでポップなステージは各地で話題を呼び、2000年1月の日本武道館初ライブを経て“日本屈指のライブバンド”との評価を固める。現在の正式メンバーはANCHANG(g・vo)、PANTHER(g)、NOISY(b)、HIMAWARI(ds)の4人。ライブではCrazy Horse KAMEEN(g・synth ) もサポートで参加する。2002年10月には4thアルバム「IGNITION」をリリースしており、2003年2月には最新のライブツアーの模様を収録したDVD/ビデオ「SM SHOW 3」も発売。

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