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UKのトップ・シンガーRobbie WilliamsがAT4054で熱唱!
— Robbie Williams:Special Live in JAPAN —
2003/3/6 in 渋谷AX
ABOUT THE ARTIST


 “イギリスのグラミー賞”といわれるブリット・アワードで、これまでに14もの賞を受賞し、イギリスではあのベッカム以上に人気があるというロビー・ウィリアムスが、ニュー・アルバム「Escapology(エスカポロジー)」の日本盤が2月に発売されたのに合わせて来日し、3月6日、東京の渋谷AXでスペシャルライブを行ないました。
 イギリスでは国民的スターであるロビーですが、日本での本格的なライブはこれが最初。しかも、今回は完全招待制でしたが、この記念すべきステージで使用されたマイクは、ほとんどがaudio-technicaでした。まさしく“スペシャル”ずくめだったこのライブの様子を、FOHエンジニアのDave Brecey氏の談話と合わせてご紹介します。

 この日、ロビーの日本初ライブを聴くという幸運を手にしたのは「Escapology」を買ったりMTVなどの番組経由で応募して抽選に当たった人たちが大半だったようですが、続々とつめかけてくるファンは、ごく若い女の子から年配の方までかなりバラエティに富んでいました。これは、彼のアルバムを聴けば納得できることで、“本物”とでもいうしかない彼の歌には、音楽を愛する人間を引きつけずにはいない大きなパワーがあるからなのだろうと思えました。
 そんな、コアというよりはピュアな雰囲気の強いファンたちでフロアがいっぱいになった19:00過ぎ、ついにロビーがステージに姿を見せました。破れたジーンズに黒のTシャツ、その上に黒い綿のジャケットを無雑作にはおっただけというラフなスタイルですが、日本でのステージはほとんど初めて(ボーイズ・グループTAKE THATのメンバーとして10年ほど前にも来日し、’97年にも来たことがあるようですが)ということもあってか、テンションはかなり高まっているようでした。
 ファンをあおるようなMCに続いて、ロビーが最初に歌い出した曲は、ソロ・デビューアルバム 「Life Thru A Lens」からの「Let Me Entertain You」。タイトルそのままの、ファンを“楽しませたい”という熱い思いが伝わってくるようなメロウかつパワフルなナンバーで、オープニングには打ってつけのこの曲でステージもフロアも一気にヒートアップして行きます。

 今回のライブのバンドは、ドラム、ベース、ギター×2、キーボード×2を基本に、曲によってバックコーラスの女性が2人とアコースティックオンリーのギタリストが別に加わるというもので、かなりオーソドックスだともいえますが、サウンド的にはCDで聴くよりも一段とヘヴィーで厚みがあり、何よりも、ステージでのロビーのホットさは想像を超えたものでした。
 使用されたマイクは、ドラムのタムとフロアタムにATM23HE、ハイハットにAT4041、オーバーヘッドにAT4050/CM5×2といったチョイスで、左右のギターアンプにAT4050/CM5が各2本ずつ、そして、ロビー本人とバックコーラスやキーボードのボーカル用にはAT4054を計4本、ギター2人のボーカル用にはそれぞれAE4100というものです。準備の時間があまり取れなかったこともあって、残念ながらキックとスネアは他社のマイクでしたが、サウンドの骨格になる部分はaudio-technicaがカバーしていたといえます。


AE4100


ギターアンプAT4050/CM5




audio-technicaをお使いいただいている理由について、今回のライブのFOHエンジニア、デイヴ・ブレイシーDave Brecey氏にお聞きできましたので、その主なところをご紹介しましょう。

☆まず、ボーカル用に選んでいただいたマイクについてお聞きしたいと思うのですが。
ブレイシー〔以下、B〕:ぼくは以前からボーカルにはAT4054をよく使っていて、イギリスではAE5400〔日本では未発売〕を使うようになってきているけれど、今回はAE5400は用意できないということだったので、AT4054を用意してもらったわけなんだ。この2つのマイクは、音も特性もほとんど同じようなものだし、とにかく、AT4054はボーカル用のマイクとしてはこれまでにぼくが使ったことのあるものの中でも最高の1本で、使っていていつでもとてもハッピーだったからね。
 ただし、瞬間的にとても大きな音が出るような状況ではダイナミック型のマイクの方が安心できるということもあるので、ギターの2人のバックボーカル用にはダイナミックマイクも選択肢に入れて、AE4100とAE6100を試してみたところ、ぼくのねらいにはAE4100がぴったりだったのでAE4100にしたんだ。女性2人のバックコーラスにはAT4054をチョイスしたけれどね。

☆音や特性について、もう少し詳しくおっしゃっていただけますか。

B:一般的に言って、コンデンサーマイクはダイナミックマイクよりも音にふくらみがあって、安定感でも優っていると思うけれど、AT4054はとても感度がよくて、音の再現力が抜群なんだ。今回は使えなかったけれど、AE5400はAT4054のいいところをしっかり受けついでいると思うよ。少し重くなった分だけ、さらに丈夫で使いやすくなっているのかなという気がするけれど、この2つのマイクの音や特性にはほとんど違いはないんじゃないかな。
 AE4100とAE6100については、オーディオテクニカのダイナミックマイクとしては、これまでのどの製品よりもずっとよくなっているということは疑いないね。ダイナミックなのに、コンデンサーマイクに負けないぐらいにナチュラルだし、声の質もとてもよく伝わるので気に入ってるよ。

☆ボーカル以外のマイクについてはいかがでしょうか?
B:ぼくが最初に使ったオーディオテクニカのマイクはAT4050/CM5で、ぼくはギターアンプとドラムのオーバーヘッドに使ってみたのだけれど、それがとてもよかったので、それ以来、とくにギターアンプ用には必ずAT4050/CM5を使っているんだ。オーバーヘッドには他のマイクを使うこともあるけれど、用意できるならやっぱりAT4050/CM5が一番じゃないかと思うね。

 ——以上のようなセッティングで進んだこの日のライブでしたが、ステージの上のロビーは、およそ飾り気や気取りを感じさせず、英語と日本語という言葉の壁も吹き飛ばすほどに、ひたむきにファンとコミュニケートしようとする姿勢がとても印象的でした。ただ、モニターボックスの上に立ったり、ジャンプしたりという激しいアクションの連続でも、パワフルであると同時に繊細でもある、ハートを包み込むような歌声が乱れるようなことはまったくなくて、ロビーがシンガーとしての抜群の実力とエンターティナーとしての天性の資質の持ち主だということがよくわかりました。
 サウンドに関しては、たった一日だけの、しかも完全招待制でのライブだったということもあってか、Brecey氏も細部までは詰め切れなかったようでもありましたが、バンドは誰もが腕はたしかでしたし、ロビーの歌声とバックコーラスとのハーモニーも鮮やかで、見せ場や聴かせどころがしっかりと押さえられた、爽快で楽しいライブでした。

 周辺の事情にも若干ふれておくと、ロビー自身もライブ終盤のMCで話題にしていたように、グラミー賞にノミネートされていながら、2月23日の授賞式で惜しくも授賞を逃した直後だっただけに、精神的にも肉体面でも、この日のロビーがベストの状態だったと考えるのは無理があるでしょう。
 また、この日、ロビーはポップなロックンローラーとしてのスタイルを強く打ち出していましたが、あのフランク・シナトラを敬愛し、本格的なスウィング・ジャズのアルバムとしても立派に通用する「Swing When You're Winning」 (2001年リリースの4thアルバム)を出してしまったほどのロビーの多彩な顔を、この日のステージだけから想像することも困難だろうと思います。彼自身、「今度日本に来るときには、武道館でライブをしたいね」とステージの上で語っていましたが、たとえ武道館ではなくとも、彼の全体像が見えるようなライブをぜひ日本でも実現してほしいものです。
 振り返ってみてようやくわかって来るのですが、ロビー・ウィリアムスはただのシンガーでもなければロックンローラーでもなくて、おそらくロビー・ウィリアムス以外の何者でもないのです。つまり、ロビー・ウィリアムスは、彼自身が一つのジャンルであるような存在なのでしょう。その強烈な個性に魅かれる人間は、この日本でも、今後、着実に増えて行くに違いありません。
 audio-technicaは、今後もずっと彼の“お気に入り”であり続けたいと思いますし、きっとそうなるものと確信します。ともあれ、言葉の違いを越えて、音楽や歌というものの奥深さを垣間見た気がした一夜でした。


PROFILE

ロビー・ウィリアムスRobbie Williams
1974年、イギリス中部の町Stoke-on- trent生まれ。父がコメディアンということもあって、幼い頃から子役として地元の劇場に出ていたという。
1991年にオーディションを受けてボーイズ・グループTAKE THATのメンバーとなり、以後、ポップ・アイドルとして華々しく活躍するが、'95年の夏、泥酔してオアシスのステージに乱入するというハプニングを起こしてしまい、脱退(TAKE THAT自体も'96年に解散)。しかし、'97年にリリースされたソロ・デビューアルバム「Life Thru A Lens」が全英チャート1位となり、見事に復活。その後のアルバムもすべて200万枚以上のセールスを記録している。母国イギリスで最も著名な男といわれており、2002年には合計4000万ポンド(約154億円)というUK音楽史上最高の契約金でEMI に移籍して話題を集めた。最新アルバム「Escapology」は、受賞は逸したがグラミー賞にノミネートされた。

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