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 この「海の彼方」と、りみさん自身が三線(サンシン=沖縄の三味線)を弾きながら歌った2曲目の「島唄」の頃までは、サウンドが幾分フワリとしているような感じもありましたが、続いてメンバー紹介を含めたやや長いMCがあり、 3曲目の「ココロツタエ」が始まる頃には、音の張りもぐっとよくなって、後はただ、天からの贈り物であるとしか思えないようなりみさんの声と、アコースティックギターの名手・吉川忠英氏が率いる4人のバンドが織り成す、ヴィンテージのワインのように豊かなコクのある音楽に身をゆだねるだけでした。

「甘さ」に頼らない歌い手に


 ここで、回り道的になるのを承知で、りみさんの“うた”について多少論じておく必要があるかも知れません。というのも、デビュー当初のりみさんの“うた”には、プロデュース側の意向もあったのでしょうが、ルックスが重視された「甘さ」のようなものがあったことは否定しようがないからです。
 もちろん、それもりみさんの“うた”の魅力の一部であることは認めるべきでしょうが、おそらく、最初から十分な歌唱力を身につけていたに違いないりみさんが、さらに「上手く」「キレイに」(さらにいえば「可愛らしく」)歌おうとしていたような、ある“窮屈な感じ”があったことは否定できません。——しかし、この日のりみさんの“うた”を聴いた途端に、りみさんがデビュー当初とはかなり変わってきていること、一人の歌い手として、もはやアイドルという枠におさまるような存在ではなくなったことを思い知らされました。

 あるいは、こうした印象もCDやテレビなどのメディアの上だけのことで、生で聴く夏川りみは、いつでも文句なしにパワフルな歌い手であったのかも知れません。ともかく、今、生で聴く夏川りみは、初期のアルバムの頃のイメージとは相当に違っているということは強調しておいてもよいでしょう。




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○エンジニアインタビュー

チーフ・エンジニア
橋本哲也氏(Zero db)

 
 
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