一方、今年新設されたISLAND STAGE supported by audio-technica。
このステージは、昼のステージに加え、深夜のDJイベントが開催され、オーディオテクニカが冠協賛のステージとなりました。ちょうどSONIC STAGEとMOUNTAIN STAGEの間に位置し、ステージ間の移動の合間でも、気軽にその先鋭的な音を楽しんでもらおうというコンセプト。途中、入場規制などのトラブルで一時中断もあったものの、ZAZEN BOYS、BEAT CRUSADERS、DOPING PANDAといったこれからの日本のロックシーンを牽引していくであろうイキの良いバンドを多数取りそろえたこのステージは今後のSUMMER SONICの台風の目となるに違いありません。
特に2日目に登場したGREAT ADVENTUREなどサンプラーと生ブレイクビーツを駆使したイノベイティヴなサウンドで、最もサマソニらしいバンドと形容できるのではないでしょうか?
ベテランからニューカマーまで、
見逃せないアクトが続出
MOUNTAIN STAGEはその名のとおり屋内とは思えない広大なキャパシティを誇っています。そこにミステリアスな赤い照明に彩られINTERPOLのメンバーがゆらりと登場。幻想的なサウンドとデカダンな声、硬質なサウンドが予想外に夏の空気に映える。バンドのサウンドの構築の具合から、彼らのポテンシャルをCDよりさらにダイレクトに感じることのできるアクトでした。
電気グルーヴとスチャダラパー。90年代より活動を続けて日本のポップカルチャーを牽引していた2組のメモリアルなジョイントは今年のサマソニの目玉のひとつでした。リスナーの期待をよそにフロント3人のダラダラしたコンビネーションがたまりません。オヤジ臭さがテーマということで、ANIと瀧のかけあい(果たし合い)、サウンドのネクストレベルの具合とこの肩の力の抜け具合が新しい。この共演はぜひとも継続していただきたいものです。
そして、昨年よりスタートし、既にサマソニの裏メインとも言えつつある、BEACH STAGE。隣にはスケートランプ、海岸を目の前にしたロケーションの素晴らしさと、ゆるめのサウンドを基本にしたラインナップは、リラックスにもってこい。くしくも今年は空前のサーフ・ミュージックブーム。ファッションのトレンドも含めサーファーたちのスローなライフスタイルが注目されているだけあり、昨年以上の盛り上がりを見せました。このBEACH STAGEで最も動員を記録したであろうアーティストが、飛ぶ鳥を落とす勢いのDef Tech。
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