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AIエンジニア 安藤清氏インタビュー AEW-T3300に行き着いたことが、今日のステージが成功した一番大きな要因だったと思います

— その選択肢の中から今回、AEW-T3300をお選びになった理由を詳しく聞かせていただけますか?

A: ライブでの使用において、ダイナミックとコンデンサーがラインナップにあれば、多くの人はダイナミックをチョイスするでしょう。しかし、先ほども言いましたが、特にボーカルに関しては、ライブにおいてもコンデンサーの時代になるとボクは確信しています。コンデンサーは音の回り込みが気になると言われますが、経験を積んでいけば、音の回り込みの弊害よりもとらえる音色のメリットを優先させることができると思います。

また、このシリーズはユニットを自由に載せ替えることが可能ですから、安心してダイナミックもコンデンサーも試すことができる。これは“ライブはダイナミックでなければダメだ”という40年来の呪縛から解き放たれるいいきっかけになるかもしれませんね。

— ボーカリストにとって、マイクは本当に重要なツールですよね……

A: 歌い手にとってマイクは魂の一部というのがボクの持論なんですよ。ここに宇宙やロマンが感じられない限り、気持ち良く歌うことができないんですね。そこで、ボーカリストに気持ち良く歌ってもらう方法論の1つとして、これまでとは違った考え方によるチューニングを試してみることも大事だと考えています。

例えば……ボーカルのあるライブPAでは、ボーカルの音質がすべての印象を支配してしまうことが多々あって、すごくいいバンド・サウンドまでも印象を変えてしまいます。ですから、ボーカル・サウンドに対処せず、バンド・サウンドで全体の印象を変えようとしても、最終的には苦労したほど結果がついてこないことが多い。 ボーカルの音圧を感じられない原因は、その音質にあります。音質のコントロールが思うように効かない場合は機械的歪みを疑うベきでしょう。問題が解決できればボーカルの音圧感が向上し、さらにバンド・パワーを上げても問題なくコントロールできます。ボーカルとバンドを同等パワーに持ってこられれば、今までと違う音質セットアップを経験できるようになります。このように、原因と結果の結びつきをよく理解するためにも、どんどん新しいやり方にチャレンジするべきです。

— ワイヤレス・マイクの使用も、新しいチャレンジの1つだったのでは?

A: AIさんの場合、去年のツアーまではずっとワイヤードのマイクを使ってましたからね。ボクも、彼女に合うワイヤレスはまだないなと思っていたし、彼女にとってワイヤレスはまだ信頼に足るものではなかったようです。
それが今回、オーディオテクニカの皆さんから本当にたくさんの提案をいただいて、最終的にAEW-T3300というワイヤレス・マイクに行き着くことができました。それが今回のサマソニのステージが成功した一番大きな要因だったと思います。

また、これまでワイヤード・マイクの選択肢がどんどん増えているのに比べ、ワイヤレスは少し寂しすぎた。ワイヤーから解き放たれたステージの自由さを体験したら、もう後戻りはできません。これからの時代には、ワイヤレスは必須条件となってくるでしょう。そのためにも、今後もぜひ頑張っていただきたいと思いますね。

[2005年8月13日幕張メッセにて]

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