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SLIPKNOTエンジニア David Nicholls氏 / Bruce Danz氏インタビュー

アンドリューW.K.のFOHとして以前にも何度か来日されているデヴィッド・ニコルズ(David Nicholls)氏が、現在は世界でも屈指の“モンスター・バンド”であるSLIPKNOTのFOHエンジニアとして活躍されており、今回の“SUMMER SONIC 2005”でも素晴らしいサウンドを聴かせてくださいました。
そこで、モニターエンジニアのブルース・ダンズ(Bruce Danz)氏とのお二人に、オーディオテクニカのマイクについての率直なご感想や音作りの秘訣についてお聞かせいただきました。

— ニコルズさんには2003年のアンドリューW.K.のジャパン・ツアーの際にもお話をお聞きしました。今回はSLIPKNOTのFOHとしていらしたわけですが、まず、今日のステージは本当に素晴らしくて、感銘を受けたことをお伝えしたいと思います。

ニコルズ〔以下、N〕: ぼくもエンジョイできたしね。
サマーソニックではいつもとにかく暑いけれど(笑)、気分よく仕事ができたし、実際、とてもいいショーだったね。
ブルース、ステージサイドにいた君からみてはどうだった?

ダンズ〔以下、D〕: ローカルのクルーもみんなよく動いてくれて、サウンドチェックもバンドとのコミュニケーションもスムーズに行ったし、とてもよかったんじゃないかな。

David Nicholls 氏

David Nicholls 氏

— SLIPKNOTというと、日本のマスコミはメンバーの扮装にばかり目が行っているようで、とにかく大きな音を出すバンドらしいといったイメージがあるのですが、実際の演奏はとても斬新だし、すごくインテリジェントな人たちなのだなという印象を受けました。
ファンは、もっとストレートにSLIPKNOTの音楽を愛していると思いましたが。

N: SLIPKNOTに限らず、ファンには音楽が大事だということは当然のことだろうね。
ただ、SLIPKNOTのミックスをするというのは、ぼくたちにとっては一つのチャレンジなんだね。いつでもオンになっているのは42チャンネルだけれど、きみたちもご覧になったように、ギターやドラムといったベーシックな要素だけじゃなくて、細かなものまで含めると48もインプットがあるのはロックバンドでは珍しいだろうし。——モニターは何チャンネルだった?22チャンネルだったかな?

D: モニターでミックスしているのは18チャンネルだね。
マスコミの取り上げ方については、SLIPKNOTがギミックだけのバンドでもあるみたいに書かれたりすることも多いけれど、実際には彼らはとても才能があるミュージシャンたちでね。だから、彼らがどれだけチャレンジングな仕事をしているかは、アルバムを聴いただけでもわかりそうなものだけど、ただ気分だけで聴いているような連中も多いんじゃないのかな。

N: ——ぼくにとっては、あのマスクがあるので、まずボーカルマイクのEQをどうするかというのが問題でね。歌っているときはまだいいのだけれど、MCでは、どうしても鼻をつまんだような声になってしまうので苦労するんだよ。

Bruce Danz 氏

Bruce Danz 氏

— ロックバンドのサウンドを形容する日本語に“爆音”というのがありまして、聴いているのが辛くなるほどの大きな音ということですが(笑)、SLIPKNOTも「爆音のバンド」であるかのように紹介されているんですね。
しかし、今日初めてライブをお聴きして、たしかに大きな音ですし、迫力も十分のステージでしたが、一人ひとりのメンバーの演奏がはっきりと聴きとれて、とてもよいお仕事をされているなと思いました。
実際に、バンドのメンバーは9人もいるわけですが、それぞれの音をクリアーに聴かせるために、マイクのセッティングやミックスの際にはどんな点に注意されているのでしょうか?

D: まず、ギターとベースには(バックステージで)アイソレートしたボックスを使っているということだね。
ぼくたちはステージの上にキャビネット(ギターアンプ)も置いているけれど、ステージ上のキャビネットではアイソレーションが十分にはできないので、あれはほとんど使っていないんだ。

N: ぼくにとっては、PAを通してギターをいかにしっかり聴かせるかということが大きなテーマで、その点、AT4050は本当に素晴らしいね。いつも通りにセッティングして、ローエンドをカットするだけで、他には何もしなくても500Hz以上をほとんどフラットに出してくれるので、本当にありがたいんだ。それに、ギターキャビネットじゃなくて密閉型のボックスを作って使っていることもあって、ノイズはまったく出ないといっていいし。……この間も、アメリカでライブをレコーディングして、ミックスのためにスタジオで聴いてみたときには、ギターの音がとても太くて、まさにぼくが録りたいと思っていたギターの音そのものだったので、本当に驚いてしまったほどでね。

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