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 1日目、朝10時。開場前から幕張メッセにはラウド・ロック・ファンの列、列、列。午前11時から夜10時まで爆音が鳴り響くという体力的にもハードなフェスだが、開場を待ち詫びている参加者はすでに気合い十分だ。そして、この2日間の出演アーティストたちは、その強い期待感に真っ向から応える壮絶なアクトを披露してくれたのだった。

 メイン・ホール正面には2つのステージが設けられており、フード・エリア&スポンサー・ブース・エリアのホールを挟んで第3のステージ=ULTIMATE STAGEがある。
アクトごとの転換時間を極力節約しつつ、オーディエンスのステージ間の移動もスムーズに行なえるように、会場内のレイアウトも工夫されている。熱心なオーディエンスのエモーションを受け止める準備は万全だ。

 そして、次々に響き渡るラウドなギターの嵐!

デイヴ・ムスティンのフライングVから溢れ出す爆音が一瞬でホールの巨大な空間を支配したのは、初日大トリのMEGADETH!“Symphony Of Destruction”“Holy Wars”などの代表曲を畳み掛けて王者のスケール感を見せつけた。

ジョーイ(Vo)とダン(G)が復帰して晴れて黄金期=80年代後期のメンバー編成に戻ったANTHRAXは、元祖ミクスチャーともいわれる重厚なサウンドで1万5千人の観客を圧倒していた。

速射砲のような高速ビートで第3のステージ=ULTIMATE STAGEを熱狂の渦に叩き込んだのはNAPALM DEATH。

ブラジルから訪れたANGRAは、ヘヴィな中にもハイトーン・ヴォイスで歌うメロディやツイン・ギターのフレーズなど端々にクラシカルな要素を秘めている。オールド・スクールなメタルと南米ならではのエモーショナルなリズムが見事に融合して、21世紀版メタルの新しい可能性を感じさせてくれた。

日本のお茶の間レベルではヘヴィメタというとまだまだ粗野なイメージがあるかもしれないが、ゴミの分別からフード・エリアの行列まで会場内のマナーもバッチリ。計11時間のフェスを、オーディエンスはそれぞれのペースで楽しみながら、身体いっぱいにヘヴィなサウンドを浴びまくっていた。

MEGADETH

ANTHRAX

ANGRA

 

2日目も幕張メッセはヒート・アップする一方。

メタル界の暗黒帝王=スレイヤー、トムの髭がぶるぶると震えるたびに轟く、邪悪にして荘厳な重低音!現代までサヴァイヴするデス・メタルの先祖、まさに貫禄のアクトである。

元レインボウ/ブラック・サバスのフロントマンであり、70年代ヘヴィ・メタル黎明期の生き証人=ロニー・ジェイムス・ディオ(以下DIO)の登場には、観ていて背筋が伸びる思いだった。レインボウ時代の“Kill The King”に1万4千人の雄叫びが上がる!

北欧のメタル・ヨン様ことヨンネ率いるNEGATIVEは、ワイルドなロック・サウンドでULTIMATE STAGEに新鮮な風を吹き込んだ。
次世代メタル・アイコンであるマストドンのツイン・ギター&咆哮は幕張メッセを揺るがす侠気にあふれていたし、KILLSWITCH ENGAGEやCHILDREN OF BODOMの健闘も光っていた。

2日目の夜になってもメッセに集まったオーディエンスは元気いっぱいだし、邪悪な爆音とは裏腹に場内のピースフルな空気も変わることがない。
通常フェスでは予定より開演/終演が遅れることが多いのだが、2大ステージのトリであるSLAYERとDIOがほぼタイム・テーブル通りにステージに表れたのには、いちオーディエンスとして驚きを通り越して感激すら憶えた。
ファンの熱気とスタッフの熱意が噛み合った、最高のロック・フェスだった。

 こうして、日本最大のメタル・フェスは大成功に終わった。
「初日の動員数=1万5千人、2日目の動員数=1万4千人」という数字よりも、新たなフェスのアイデアと可能性が形になったことの満足感の方が脳裏に残る、素晴らしいフェスだった。
ロック・フェス文化がますます充実していく中で、「LOUD PARK」のような特定ジャンル型ロック・フェスの可能性は次々と実現していくに違いない。
audio-technicaは今後もスポンサードという形を通して、日本のロック・カルチャーのさらなる発展をバックアップしていきたいと考えています。

[ 文/高橋智樹 ]

DIO

SLAYER

 
 

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