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Live Report top 2007.8.11 sat 2007.8.12 sun
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— お教えいただけるマイクロホンのセッティングについてのヒントは何かありますか?

JK: どうでしょう。さっきと同じでそれを使って何をどうしたいか、ということです。私は大きなマイクロホンはドラムに使うものだと考えています。多くの人が小口径のATM350を使っていますが、私ならAE3000をそこに使います。ドラムには大口径のものが気に入っています。このほうがより自然だと思いますね。
他にはクロース・マイキングについてです。ギター・アンプのスピーカーのどの部分にマイクをセッティングしているかに注目して、いつも同じ場所にセットするようにすることです。一貫性がとても大事です。正しいマイクロホンを使うことも。
私がやる唯一の変わったやり方は、オーバーヘッドのマイクを確立された方法では使わないことです。私はオーバーヘッドのマイクをシンバルの間に8の字型指向性でセットします。そうすればそれ以外のドラム・セットの音を拾いません。この方法はSum 41では本当にうまくいきます。私はステージ左のオーバーヘッドをハイハットの真上にセットしています。変な話、普通これはやってはいけないと言われることなのですが、音量の大きいバンドだととてもうまくいくのです。Sum 41のドラマーは思いっきりドラムを叩きますからね。

— それは素晴らしいアイデアですね。アンダー・マイキングのテクニックを実行している人はたくさん知っていますがこちらの方がもっとうまくいきそうですね。

JK: うまくいくのですが、シンバルがどこにセッティングされているかによっても変わってきます。ステージ左にセットしているマイクロホンはハイハット用収音マイクの真上にセットしています。ハイハットのマイクはATM450のサイドアドレス型で、真下に向けてます。もう一つのマイクロホンはライド・シンバルの上にセットしています。これはライブのロック・ショーで、ギター・キャビネットなどは後ろ向きになっているので、ドラムの音をオーバヘッドのマイクロホンで拾おうとは全くしていません。

 
ATM650(海外モデル)
— あなたのお気に入りのaudio-technicaマイクロホンは何ですか?

JK: 難しい質問ですね。ATのマイクはそれぞれ違った用途で全て良いと思います。私の最近のお気に入りはATM650ですね。何に使っても素晴らしいし、最高ですね。ディストーションをかけたギター、エフェクトなしのギター 、それとスネアに使っています。個人的な意見ですが、業界のスタンダードと言われているマイクロホンを手本にしているかどうかは分かりませんが、それよりも全然いい音ですね。一貫性があり、スタンダード・マイクの弱点である近接効果がありません。これがおそらく私の新しいお気に入りで、そしてもう1本 ATM450 も気に入っています。このサイドアドレス型は素晴らしいですね。どこでもセットできますから。

経験の浅いエンジニアがやってしまう間違いについてお気づきのことは?

JK: 私もミックスするときには音量が大きい方なので言いたくはないのですが、ボリュームですね。しかし、多くのエンジニアが最初に仕事を始めるのがライブハウスで、普通のライブハウスに置いてある機材の処理能力はそこに収容できる人数に比べて非常に大きなものです。また通常そういったPA機器は少し古いタイプのものなので、そのPAから出る少し歪んだ音に慣れてしまいます。それは本当に必要な音量ではなく、必要以上の音量なのです。その歪んだ音に反応しているのはあなたの耳なのです。
もっと新しいPAシステムを使うようになると、その音はよりクリアなので、実際にミックスしている音量を認識できないのです。古いPAで感じていたのと同じ刺激を耳で感じようとします。音量の大きさを測定したメーターを持って、「見てみろ」と指を差すまで彼らはこの音量は自分にとって大きく感じないと言い続けます。
多くの間違いは感覚的な音量を実際の音量と思っていることです。オーストラリアでは多くの音楽フェスティバルが行なわれますが、私はツアーに出ていないときはシステム・エンジニアとしてよく参加しています。ほとんどの若いバンドと若いエンジニアたちは、昨日まで演奏していたライブハウスと同じような音響効果を出そうとして、いろいろなことをやりにくくしてしまいます。これは考えものです。あなたは彼らに教えてあげようとして、彼らは経験を通して学習していきます。彼らはもっと仕事をして学ぶべきですね。私もこの仕事を始めたばかりのころはいろいろと失敗をしたものです。

日本でのライブの仕事はお好きですか?

JK: 素晴らしいですね。他の国もこうだったらいいのですが。信じられないくらいに手際が良くて、文句のつけようがありません。みんなきちんと自分の仕事をやっています。日本はすごいところなのでいつも楽しんでいます。

あなたの仕事の中で一番好きな部分は何ですか?

JK: いいライブができたときは本当に気分がいいですね。自分に対しては自分が一番厳しい批評家だと思っていますから。自分のキャリアの中でミックスしたライブで本当に気に入っているのはたった30数回ぐらいしかないと思います。

いつも何かが違うという感じなのですか?

JK: そうですね、これがやりたかったことだ、というところまでは絶対に到達しません。もちろん、いろいろな人に会うことは好きですね。ここの会場でさえ2年半会わなかった人たちが廊下を走っていましたから。世界中で色んな人に会っています。この仕事を始めたときはそういった意味で旅をすることが好きでした。

 

今はそのことをどのように感じますか?

JK: 今では家族と一緒にいるほうがいいですね。旅は辛いです。年間で平均200日から240日、これを1987年から88年頃からずっと続けていますから。それ以前は週に100時間以上をスタジオで過ごすということを数年間やっていました。90年代初頭のある時、それまで住んでいたところを引き払って持ち物全部を倉庫に入れてしまったのです。その3年間で初めて6週間の休暇を取りました。つらかったけど、物事をもっと楽に捉える方法を見つけることができました。自分のことは自分で面倒見なければなりません。もちろん私は全くこのことに関しては信心深いわけではないのですが、毎晩出歩いてばか騒ぎなんてできません。少しは責任を持つようにしなければなりません。普段はライブが終わるまでビールを飲まないようにしていますよ。適度な睡眠ととること、そしてタバコをやめることですね。

ありがとうございました。

(訳:国際営業部 木村英樹)

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