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Live Report | Top | 8.11 sat | 8.12 sun |
Live Report top 2007.8.11 sat 2007.8.12 sun
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— あなたはインターポールと6年間一緒に仕事をしていらっしゃいますね。これだけの長い間フロント・オブ・ハウスのエンジニアとして、またこのような安定したライブを行なうというのは珍しいことだと思いますが。

Harley Zinkler:[以下、HZ]:  何よりもまず、彼らはとても忠誠心のあるグループです。彼らは自分の周りに安心できる腕のいい人間を置いておきたいのです。いつも最低限の変化しかありません。彼らは私たちを信頼してくれています。ですので、私たちもそのことに敬意を払っています。

— 夏のツアーだけやって他のバンドに行ってしまうのではなく、本当に親密にバンドを知っているからこそあなたのサウンドも進化を続けることができるのですね。

HZ:  ライブは絶対にやり直しができません。これが去年であろうと、先月であろうと、先週であろうと私たちがやってきたことを積み重ねて進歩しています。

— あなたたちは自分のミキシング・コンソールを持ち運びされていると聞いていますが、こういった類のライブ・ショウではこれも珍しいことですね。

HZ: 私たちはラッキーなんです。プロダクション・マネージャーが元音響関係者で、自分たちのコンソールや機材を持ち運ぶことの大切さを理解してくれています。

— その大切さとはどういったことでしょうか?

HZ: 機材に対する熟知ですね。全くのゼロからはじめなくてもよいということです。今のデジタル・ディスクの時代でさえ、自分のファイルを卓にローディングすることは全く簡単なことではありませんから。

— 今回のサマーソニックでのあなたのサウンドチェックはほとんどがラインチェックで、20分くらいしか現場にいませんでしたね。

HZ:  特に無理しているわけでも急いでいるわけでもなかったのですが、必要なチェックは全部できましたから。あれがバンドに渡せる状態です。彼らは私たちが仕事をするためのこういったツールについて理解してくれているので、仕事がもっと楽しくなります。どの卓を使うか、どの機材がそこにあるか、ということを心配しなくてもすむので本当に助かりますね。

AE3000
AT3035
— どのaudio-technicaマイクロホンをお使いですか?

HZ:  キックドラムにはAE2500、ハイハットにはAE3000、オーバーヘッド、私たちの場合は実際にはアンダーヘッドですが、AT3035を、ライド・シンバルにはAT3031、ギター・アンプにAT4040、そしてボーカルには全てAE6100を使用しています。

— 接頭辞を含めたモデル番号を全てご存知なのはすごいですね!

HZ: 正直に言いますと、6100については最初少しあいまいだったのですが、AEで始まることを思い出しました。

— これらのマイクロホンをお選びになった理由はなんでしょうか、またどのような結果をもたらしているのでしょうか?

HZ: AE2500 - 私は違うメーカーの2本のマイクロホンを何年も使っていました。同じ楽器に2本の違うマイクロホンを使うと位相の問題が起きます。AE2500では2つのマイク・カプセルが完璧に調整してあるので位相の問題は起きません。しかも音が良いので、このマイクロホンは私の仕事を楽にしてくれます。色々なマイクロホンを試してみましたが、最終的にはAE2500に落ち着きました。AE2500は1本のマイクロホンですがいい仕事をしてくれますね。
AE3000 -私はこのマイクロホンがとても気に入ってます。最高ですね。スネアのボトムに使っていましたし、他の違うところにもたくさん使っています。今はハイハットに使っています。非常に音が良くて、とても実用的なマイクロホンです。
AT3035とAT3031はその価格からは信じられない素晴らしい音です。audio-technicaの中価格帯のマイクロホンをずっと使っていますが、本当にツアー向きですね。マイクロホンを持って地球を何周したか覚えていませんが、今までに何の問題もありません。まさに適材適所といった感じで、私のニーズを完璧に満たしてくれます。
AT4040をギター・アンプに使っています。何年も前に録音スタジオで働いていた時にAT4033が出回り始め、私を含めた皆はこの手頃な価格の大口径マイクロホンに打ちのめされてしまいました。私がAT4040を使うようになったのはそれが理由の一つでした。ハイパス・フィルターは使いますがイコライジングはしません。そのままでも素晴らしい音です。

AE6100はハウリングにとても強く、タイトな指向性を持ったマイクロホンです。バンドのリード・ボーカルはかつてモニター・スピーカーを使っていて、3台使っていましたがすごい音だったので、ハウリングは大きな問題でした。ですので、AE6100のタイトな指向性はとても助かりました。彼は今イン・イヤー・モニターを使っているので私の仕事は格段にやりやすくなりました。AE6100は反応がとても良く素晴らしい音質のマイクロホンなので、リード・ボーカルとバッキング・ボーカルの両方に使っています。とても高価なマイクロホンをリード・ボーカルに使いたがるエンジニアたちがいますが、私には必要ないと感じています。私の考えではこれが主力のマイクロホンです。
audio-technicaのマイクロホンはとても頑丈なので、修理について問い合わせしたことがありません。バックアップ用のマイクロホンも2本持っていて、調子を見るために定期的に普段使っているものと入れ替えるのですが、何も変わってないのです。audio-technicaのマイクロホンは本当に信頼できます。皆にその良さを言って回っています。私は何でも好きなものを使うことができるのですが、audio-technicaのマイクロホンが私の選んだものです。

— インターポールをミックスする上でのユニークなチャレンジは何かありますか?

HZ:  正直なところありません。彼らはとても単刀直入なのです。私にとって、彼らの楽器を演奏する姿勢は彼ら自身の個性を反映しているものだと思います。彼らは4人の頑固な個人なのです。このバンドはとてもドラマチックなのです。曲作りを含めてバンドをやることは何から何まで、誰かが気に入らないと演奏されないのです。今となっては彼らのことはよく分かっているので、私の仕事は彼らがやっていることを捉えて、はっきりとブレンドしてミックスすることです。そのために私はここにいるのです。現実的な方法で彼らの音を捉えます。

— それはどういった意味でしょうか?

HZ: 彼らがやっていることは既にどういった音がするべきかということが決まっています。彼らはミックスで修正を行なうようなバンドではありません。ステージ以外で悪いところを直して、私に音が鳴っているままを捉えさせてくれます。あるがままの音色をミックスしています。修正するためのミックスではありません。時々は微妙な音質の強化はやりますが、基本的に彼らは私の必要なことをしてくれます。結局そういうことなのです。

— 風邪をひかれているようですが。

HZ:  これはツアー咳です。エアコンの効いたバスから空気の汚れたホコリっぽい現場への移動、そこから飛行機へ移動したりするので。
— どのようにしてインターポールと関わるようになったのですか?

HZ:  私はニューヨークのBrowniesという小さなライブ・ハウスで仕事をしていて、そこは200人収容のインディーズのバンドが出演するような小さな場所でした。インターポールはニューヨークのバンドなので、ハウス・エンジニアとして何回かミックスをしたのが始まりでした。そこから関係を深めていったのです。「ボストンでライブがあるから来たいかい?」「ロンドンに一週間行くんだけど来たいかい?」といた具合に関わっていきました。偶然にもその3日後にBrowniesは閉鎖されてしまったので、彼らと一緒にツアーに出ることができました。インターポールの最初のアルバムが出た時のツアーでは彼らと18カ月一緒でした。私の人生の中でのたった1年半ではありましたが、いろいろな機会にめぐり合えました。彼らの仲間であれば仕事の電話が鳴ります。私と彼らの両方にとってうまく物事が進んでいると考えています。私はまだここにいて、彼らは私の仕事に満足してくれているのです。彼らとの仕事は気に入っています。

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