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Live Report top 2007.8.11 sat 2007.8.12 sun
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— ブルーマングループが演奏するPVC(塩化ビニール)パイプで使用されているAT4051はあなたがお選びになったと理解しています。どのようにしてこのマイクロホンを選ばれたのか、またどのようにお使いになっているのかについてお聞かせいただけますでしょうか?

Matt Koenig〔以下、MK〕: 少し前まではAT4041をPVCに使っていましたが、今ではPVCパイプにはAT4051を使っていて、AT4051はオーバーヘッドとハイハットにも使っています。また、シェイカーやその他のいろいろなものに使っています。

— どうしてAT4051をPVCパイプに使おうと思われたのですか?

MK:  ロス・ハンフリー (Ross Humphrey)という人物がそのマイクロホンをグループに持ち込んだのです。パイプが集まっているところに小さな鉢のような部分があるのですが、そこにマイクロホンを突っ込んでみたのです。必要だったのはとてもタイトな指向性と高域から低域までをカバーするスムーズな音質でした。このマイクロホンでとてもうまくいきました。今では2本のマイクロホンをX字型に使っていますが、とてもうまくいっています。

 
AT4051
— あのPVCパイプはすごいですね。

MK:  これらのマイクロホンとはいい組み合わせだと思います。

— あれは彼らが発明したのですか?

MK:  PVC自体は発明していませんが、楽器としてのアイデアは彼らが発明したのだと思います。彼らが演奏している独特のヘラのようなものは彼らが考え出したものです。

— 音程についてですが、パイプに何か目印をしているのですか、それとも耳だけで演奏しているのでしょうか?

MK:  演奏者が自分の楽器を演奏するのと同じで、彼らはその楽器について知っていなければなりません。しかしパイプの内側には音程に合わせて違う色が塗ってあるのでそれがある程度は役立っていると思います。

— 他にはどのaudio-technicaマイクロホンをお使いでしょうか?

MK:  AT4041とAT4051をハイハット、オーバーヘッド、PVCパイプに使っていて、ATM25もタムをはじめとしたさまざまなところで使っています。

 

— 全てこの3種類のマイクロホンなのですか?

MK: 最初はAT4051の存在を知らなかったので、AT4041だけを使っていました。そしてAT4051を見つけて試したらAT4041よりも気に入ったのです。今でも特にツアーに出るときはAT4041を使っています。私たちは全部で9カ所の公演とツアーを行なっているので、組み合わせはいろいろです。
ATM25はつい最近たくさん購入しました。キックドラム、タム、それにその他のいろいろなドラムに使っています。今日は特大ドラムの前にセットして使ってみましたが、とてもうまくいきましたね。ドラム以外にはあまり使っていません。
あとはタム用のATM350も気に入っていましたが、彼らのステージでの演奏スタイルを考えると、マイクロホンが動かないように固定できる何かが必要になります。結果的には全てのマイクロホンの中でATM350の音質が他のものよりも良いと感じましたが。

— あなたはどのマイクロホンを使うか、ということにとてもこだわりがあるのですね。

MK:  そうです。これは今でも発展中のことなので、いつも何かいいものがないかを探しています。このライブはとてもクリエイティブなもので、私たちは皆そのプロセスの一部で、音響の部分もそうです。

— ブルーマングループとはどのくらい一緒に仕事をされているのですか?

MK:  2000年からです。

— どうのようにして始められたのですか?

MK:  私がラスベガスに住んでいたときに、彼らのショーが最初の興行を行ないました。そのときに彼らはモニター・エンジニアを探していて私の予定が空いていたのです。

— 彼らをミックスする上でのユニークなチャレンジはありますか?

MK: 彼らの使う楽器自体がとてもユニークなので、彼らの欲しい音を収音する方法もユニークです。これは決して普通のロックの音ではありません。ドラムの内部やパイプの内部などにマイクロホンがセットされていて、多くの部分が収音のために使われています。実際の公演では打楽器が多く演奏されますが、そこに残されている何らかの定義を持つことが鍵なのです。特にツアーに出る場合、または単独公演においても、たくさんのボーカル・マイクを用意するのと同じで、少々注意が必要です。

— それはどのように管理されているのですか?素晴らしい音でしたが。

MK: わかりません。私達はとても自然なアプローチでやっています。楽器の前にいいマイクロホンをセットして、PAをちゃんとイコライズして、音を整えてボリュームを上げるだけです。ステージの上で起こっていることをとても自然に表現するようにしています。

— あるがままに、ということですね。

MK: そうです。これはとても簡単なアプローチなのです。

— コンプレッサーはお使いでしょうか?

MK:  コンプレッサー、ゲート、リバーブを使っていますがほんの少ししかかけていません。演奏者に音を作り出してもらい、私達はそれを増幅するだけなのです。エフェクターを使うこともありますが、ほとんどの部分はナチュラルでなければなりません。ご存知のとおり彼らが演奏しているのはあのパイプです。それをどうすればいいんでしょうか?

— ドラムから飛び出す絵の具のようなものは何ですか?

MK:  あれは絵の具です。あれは小道具部門と技術部門でのちょっとしたかけ引きなのです。状況によってたくさんの違ったやり方があるので、確実に違った音になりますね 。

— 絵の具がマイクロホンに問題を及ぼすことはありましたか?

MK:  もちろんです!私達はマイクロホンをドラムの内側に立てて使っています。ですので、たまにドラムヘッドが破れて、そこらじゅうに絵の具が入り込んでしまう時があります。そんな時はマイクロホンを取り外して販売店に送り返して新しいのを買うことになります。できる限りマイクロホンは保護しているのですが、こればっかりはどうしようもありません。これもショーの一部と考えています。

— あなたはどのようにしてこの業界で仕事を始めるようななったのですか?

MK:  私はネバダ大学リノ校でトランペットを演奏していました。その時にジャズのライブで音響を担当する人間がいなかったので私がやりました。誰かが私のことを聞きつけて「バンドの仕事があるのだが」と誘ってきました。そのバンドのライブが後にPA会社の仕事に結び付きました。どこにでもあるローカルなPA会社です。私はそこでいくつかの演劇とツアーの仕事をしてからラスベガスに行きました。そのときはA1オーディオ (A1 Audio) という名前で後にPRGグループのプロミックス (ProMix) となる会社で働いていました。それでブルーマンと関わるようになりました。

— このお仕事はお好きですか?

MK:  素晴らしいですね。この業界で一つの会社で7年間というのは、非常に長い期間です。この会社は素晴らしい人たちの集まりなので、もう7年間できるのならば素晴らしいことだと思います。彼らが物事にアプローチする方法や会社を経営するやり方などは最高ですね。このショーは多くの人がアイデアを出し合って協力しながら作り上げたものなのです。そして会社はこうした人たちの面倒をとてもよく見てくれます。3人の青い男たちと一緒に東京までショーをやりに来て熱狂してもらえるのは気持ちがいいですね。

— あなたがその仕事振りを特にすごいと思うエンジニアはいますか?

MK:  たくさんいますね。まず思いつくのは、トッド・ロールド (Todd Rold) という人物で私をこの業界に導いてくれた恩人です。それからロス・ハンフリー (Ross Humphrey) からは個人的なことも仕事のこともいろいろと教わりました。この会社で仕事を始めたときに私を彼の部門に入れてくれました。それ以来7年一緒に働いていますが、彼からは計り知れないほどのことを学びました。

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