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 すっきりとした晴天に恵まれた、3度目のSpringroove@幕張メッセ。4月5日(土)、13時の開場時間を待ちきれないといった熱気が会場を取り巻いている。それもそのはず、今年の動員数は昨年を大きく上回る1万8千人。アーティストへの期待のみならず、フェスとしてのSpringrooveそのものへの期待と信頼を示す数字と言えよう。
 幕張メッセの1ホールから4ホールまでを会場に使用した東京会場。1・2ホールを使用したメイン・ホールには2つのステージ=RED STAGE/BLUE STAGEが設けられていて、2ステージ交互にアーティストが登場するようになっている。壁を隔てた3ホールに設置された第3のステージは、この日はブランド「A BATHING APE(R)」のイベント内イベント=「WORLD WIDE BAPE(R) HEADS SHOW 2008[reprise]in SPRINGROOVE」(以下WWBHS STAGE)としてKANYE WEST、TERIYAKI BOYZ(R)などの豪華アクトが展開される。そのWWBHS STAGE脇にはスケートボード用のランページも用意され、フロア後方には飲食エリア。隣の4ホールがアーティスト・グッズなど物販エリアおよびクローク、という会場構成だ。そして……。
KANYE WEST / Ms. Lawryn Hill
 そんな会場の熱い声援を受け、Springroove3度目にして最もホットな時間と空間を生んでいたのがヘッドライナー=Ne-Yo。「登場予定の20:50を10分早めたい。1曲でも多く披露したい」とNe-Yo自ら主催側にオファー、異例の10分巻きでRED STAGEに登場! のっけから“So Sick”“Do You”“Sexy Love”と極上のヒット・チューンを畳み掛け、白シャツ&赤いカーディガン→黒ジャケット&赤ハット→グレーのスーツ、と幾度となくコスチューム・チェンジを繰り広げ……と満点のサービス精神とともに、持ち前のハイトーン・ヴォーカルを巨大なホールに高らかに響かせてみせた。アメリカR&Bシーンの最前線を突っ走るシンガー/パフォーマーとしての圧倒的な才能——その真骨頂とも言えるアクトだった。

 もう1つのメイン・ステージ=BLUE STAGEのトリを務めたのがRIHANNA。JAY-Zが初顔合わせから12時間以内に契約を結んだというシンデレラ・ストーリーが象徴するように、オーディエンス1人漏らさず魅了し尽くすほどの妖艶なヴォーカリゼーションが、20歳ならではのアグレッシヴさとともにグルーヴの嵐となって吹き抜けるような最高のアクト。“Shut Up And Drive”“Breakin' Dishes”でフロアを煽り、時折RIHANNA自身がスクラッチをキメるなどの見せ場もありつつ、全世界を魅了したナンバー“Umbrella”で1万8千人を甘美に酔わせる——この上なく贅沢な音楽体験だった。

 この日はそれこそKEVIN MICHAELがアフロ・ヘアを震わせながら極上のハイトーン・ヴォイスを響かせてBLUE STAGEの幕開けを告げた瞬間から、縦横無尽のビートとグルーヴの波が途切れることはなかった。RHYMETERのMummy-DとSUPER BUTTER DOGのギタリスト竹内朋康のユニット=マボロシ。日本が世界に誇るヴォイス・パーカッション・トライアングル=AFRA & INCREDIBLE BEATBOX BAND。日本のダンスホール・レゲエをドライヴさせ続けるハマの火の玉=Fire Ball。「レゲエ界のぽっちゃり王子!」というコールに沸き起こった笑いをあっという間に絶賛の嵐に変えてみせたUSレゲエ界の新鋭=SEAN KINGSTON。青空を貫くような声量のヴォーカルとヘッドセット・マイクを駆使した軽快なステージ・アクションで1万8千人を支配したKEYSHIA COLE。そして、今や邦楽ヒップホップ代表として“国民的行事”“イッサイガッサイ”“アグレッシ部”などの楽曲で幕張メッセをアゲ倒したKREVA……RED/BLUEの2つのステージがまるでコール&レスポンスのように興奮を高めあっていった。

 

 WWBHS STAGEも実に豪華なラインナップだった。オープニング・アクト=LOW JACK THREEからWISE(ゲスト・ヴォーカルにSalyu登場!)、HALCALI、スチャダラパーと邦楽ヒップホップ・アーティストが充実のアクトでメッセの温度を上げたところで、TERIYAKI BOYZ(R)がその空気を歓喜の絶頂へと導いてみせる。
 さらに、TERIYAKIのプロデューサーでもあるファレル・ウィリアムスを擁する大物ユニット=N.E.R.D、長い活動停止期間を経て実に3年ぶりのライヴ・アクトがSpringrooveで実現! 新曲“Everyone Nose”も披露し、N.E.R.Dとしての空白感を吹っ飛ばすと同時に今後への期待をかき立てるのに充分な内容だった。
 WWBHS STAGEのヘッドライナーは、昨年のSpringrooveにも参加していたKANYE WEST! フル・バンド・セット、ダンサーなどのギミックなしに真っ向勝負のストイックなステージを展開。昨年の王者然とした佇まいとはまた違い、ストリート・カルチャーとしてのR&B/ヒップホップの探究者としての一面を垣間見せてくれた。

 ロック・フェス・カルチャーの中では異色の存在のイベントだったSpringroove。だが、3年目にして、いよいよ日本の音楽シーンを新たな角度から揺さぶる規模と熱気を獲得しつつある——そんな充実感を、その場にいた誰もが噛み締めていたに違いない。

 
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