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PUNKSPRING 世界の貫禄、日本の底力……パンク強豪の大競宴!
 前日の晴天をさらに上回る陽気に恵まれた4月6日、PUNKSPRING東京会場。この日の開場予定は11:00。しかし、待ちきれない様子のパンク・ファンの列が早い時間から幕張メッセをぐるりと取り囲んでいる。時間を早めてメイン・ゲートがオープンされるやいなや、アーティスト・グッズ売り場に驚くほどの長い列ができていた。洪水のように降り注ぐ爆音の祭典。それを受け止める2万人のオーディエンスの熱気もバッチリだ。
 この日のステージ構成は、RED/BLUE、そしてGREENの3ステージ。オープニングのサプライズ・アクトとしてGREEN STAGEに登場したのは、もう5、6年前に活動休止したはずの3ピース・バンド=MR.ORANGE! ベスト盤発売記念の、1日限りの復活。“Sharks And Punks”で唸りを上げる、タイトなリズムと超絶ギター! フロアの温度は早くも刻一刻と上がっていく。

 メイン・ホールでも、まずは邦楽アクトの大攻勢が開始! 12:25、まずRED STAGE、メタル&パンクのWギターと3声のヴォーカルが暴走リズムの上で踊り狂う精鋭、TOTAL FATが登場! さらに、ハードコア/スクリーモの激流のようなひりひりしたバンド・サウンドでオーディエンスの度肝を抜いたPay money To my Pain! そしてその速射砲ミクスチャー・パンク・サウンドでシーンを牽引する10-FEET!……と、あたかも衝撃映像集のように日本パンク・シーンの多様な可能性が提示されていく。
 そして、ここからはグローバル・パンク異種格闘技戦の時間へ突入! シカゴ発ポップ・パンク5人組=PLAIN WHITE T'Sがスポーティーなサウンドと「アイシテルー!」というMCでフロアを沸かせると、今やポップ・パンクというレッテルを無効化するほどの骨太なパンク・ロックを鳴らすドイツの雄=DONOTSが堂々たるプレイでメッセを揺らす。BOWLING FOR SOUPが高カロリー風なルックスとは裏腹に爽やかなくらいにソリッドなパンク・サウンドを響かせたかと思えば、DROPKICK MURPHYSとともにアイリッシュ・パンク世界代表ともいえるLAの巨星=FLOGGING MOLLYがフィドル/バンジョー/アコーディオンなどをフィーチャーしたふくよかで強靭なアンサンブルを聴かせる。70年代からサヴァイヴし続けるUKオリジナル・パンクの生き証人=BUZZCOCKSが日の丸を掲げて登場、そのタフなビートでオーディエンスをOiOiコールへと導いた次の瞬間には、BLINK-182のTom&元THE OFFSPRINGのAtomの新バンド=ANGELS & AIRWAVESがシンセ・サウンドやシーケンスのフレーズも駆使した浮遊感ある独自の音世界を構築……と、パンク・ロックという表現の可能性を1ページずつひもといていくかのような多彩なアクトが繰り広げられていった。

KANYE WEST / Ms. Lawryn Hill
 そして、それは隣のホールのGREEN STAGEでも同様だった。スポーティーな佇まいながら硬質な音でぐいぐい攻めてくるUS東海岸のニューカマー=DRIVING EAST。エモ/メタル/ハードコアを自在に行き来しながら、ダークで悲壮感漂う楽曲を切り裂いて飛ぶようなハイトーン・ヴォーカルが印象的なNY州の5人組=ENVY ON THE COAST。スポーティーさと骨太感を併せ持ったサウンドでオーディエンスを魅了してみせたTHE LOVED ONES。ダークな曲と4つ打ちリズムを多くフィーチャーしたヘヴィ・ポップ・ダンス・パンク5人衆、POWERSPACE。今やNYハードコア/スクリーモ代表的な存在にまで成長したFROM AUTUMN TO ASHESが腰から響く重低音と壮絶なスクリームでフロアを圧倒すれば、ハッピー・マンデーズのベズを彷彿とさせるような白ヘル&白ツナギのダンサーをフィーチャーした3ピース・バンド=ELEBVENTYSEVENがスポーティなポップ・パンクでGREEN STAGEを歓喜一色に塗り潰してみせる。ルール無用なサウンドの応酬によって、予測不能なほどに場内の興奮は高まっていった。

 GREEN STAGEもいよいよクライマックス。ラス前の登場は、カリフォルニア出身のギター・ポップ・エモ/パンク5人組、SHERWOOD! 最近のポップ・エモ系の「BEACH BOYS meets JIMMY EAT WORLD」的な方向性を極限まで押し進め、爽快さと切なさがソーダのように弾け飛ぶ珠玉の時間を演出していた。
 ヘッドライナーを務めるのは、昨年に引き続いてのPUNKSPRING登場となるGOOD 4 NOTHING! ブレーキ壊れたように大暴走するビート! メロディック・パンクの粋を集めたような歓喜のメロディ! 90年代から続くメロディック・パンクの系譜の「最新型」をまざまざと見せつけるような、死角なしのステージを展開してくれた。

 一方——ELEVENTYSEVENがGREEN STAGEを沸かせている頃、BLUE STAGEには日本が誇る猛獣ラウド・パンク、マキシマム ザ ホルモンが登場! 「PUNKSPRINGは、みんな壊れていい! そんな祭りでございます!」というドラム=ナヲの煽りで、幕張メッセは怒号のような大歓声! 2年連続出場となる彼ら、ラスト“恋のメガラバ”まで時速300kmの重戦車で駆け抜けるような、貫禄すら感じさせる圧巻のアクトだった。
 続いては、NOFXのFat Mike、LAGWAGONのJoey&Dave、FOO FIGHTERSのJacksonことChris Shiflett、SWINGIN' UTTERSのSpikeといった猛者が勢揃いしたポップ・ソング・カヴァー・プロジェクト=ME FIRST AND THE GIMME GIMMES! 鮮やかな水色のカウボーイ姿で登場した5人は、“Country Roads”から“Stairway To Heaven”までロックの名曲をギミギミズ風メロディック・パンクに仕立てながら、剛軟自在なサウンドで会場を巻き込んでいく。Spikeの「カンパイ!」の声に、高らかな笑い声が響いた。
 いよいよヘッドライナーの登場! まずはBLUE STAGEにPENNIWISEが! “Fuck Authority”“Perfect People”やRAMONESのカヴァーなど渾身のセットリスト、それ以上に渾身のバンド・サウンドで、熱くたぎるパンクの根源的なエネルギーを目の当たりにするかのような凄絶なプレイを見せてくれた。ラストの“Bro Hymn”ではRANCIDのTimやFat Mikeなどいろんなバンドのメンバーがステージに乱入し、パンクな夜のクライマックスへと2万人のオーディエンスを誘っていく。
 そして、RED STAGEにはいよいよ大トリ=RANCIDが出現! 荒馬4ピースというか、パンクの化身というか、世界の混沌をポジティヴなエネルギーに変えていけるのはこんなバンドだ!といちいち納得させられる、図太いビートと鋭いギター、そしてタフで包容力ある歌。“Maxwell Murder”! “Blood Clot”! “Time Bomb”! “Ruby Soho”!とグウの音も出ないほどの名曲群を畳み掛け、アンコールなしで潔く終了。誰もが完全燃焼!という爽快さとともに幕張メッセを後にしたのだった。

 3年目のSpringroove/PUNKSPRINGも大成功! ジャンル別フェスが「定着」のレベルを超え、それぞれの個性をさらに攻撃的にアピールする段階に突入したことを証明する、充実の2日間でした。audio-technicaは今後もスポンサードという形を通して、日本のフェス文化と音楽文化のさらなる発展をバックアップしていきたいと考えています。

 

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