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「ネオ・パンクの精鋭」からパンク世界代表へ…… 圧倒的なスケールを見せつけたSUM41ジャパン・ツアー、 そのサウンドをaudio-technicaが全面サポート!
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FOHエンジニア ジョン・カーンズ氏 インタビュー

— 昨年サマーソニックでお目にかかりましたが、それ以降はどのようなことをされていたのでしょうか?

John Kerns:[以下、JK]: 短い休暇は少しありましたが、ずっとバンドとツアーを行なっていました。もう一年くらいやっているでしょうか。

— 去年以来ずっとですか?

JK: そうです。私たちは、2ヶ月の休暇を取り、その2ヶ月分の日程を組みなおさなければなりませんでした。というのもツアー中にデリックが腰を傷めて、歩けなくなってしまったからです。しかし私には他のスケジュールが入っていたのを誰かに代わってもらったりして、6週間は別のことをやっていましたが、それ以外はずっと彼らとツアーをしていました。これまで、イギリス、ヨーロッパ、アメリカ、カナダ、オーストラリア、日本をまわり、そしてこのあと韓国へ行き、そこからインドネシアに向かいます。それでほぼ終わりです。夏には単発のショーをアメリカとカナダで3つか4つやる予定ですが、まだそれに対する依頼は受けていません。私はオーストラリアに住んでいるので。

— では一旦休みを取られるのですか?

JK: いいえ、ジャカルタからオーストラリアへ直接飛んで、別のツアーに参加します。

— それはお忙しいですね。
SUM41は去年のサマーソニックでも大人気で、今回も日本を北は仙台から、南は福岡、そして名古屋、大阪とツアーされ、そして東京にいらしたのですが、特に去年のサマーソニックに比べて観客の反応はどういったものでしたか?

JK: 観客は皆一体になっていてとても良い反応でしたね。もちろんサマーソニックと比べるとずっと小さい会場でのツアーでしたが。このバンドは小さい会場でも素晴らしいロック・ショーを繰り広げてきましたよ。また、サマーソニックでは1-2曲しか演奏しなかった新曲も今回は4-5曲演奏していますが、会場によってセットリストが変わります。

 

— 新曲の演奏にはこれまでとは違ったサウンド・アプローチが必要だと思いますが、何か意識されていることはありますか?

JK:  特にこれまでやって来たものとは大きな違いはありませんね。もちろん、どの曲も違うところで、違うキューが出されますが、そこまで大きなアプローチの違いはありません。キャパシティーが1500人のライブハウスと今回のようなアリーナではもちろん違ったアプローチが必要になりますが、PAシステムも違いますし、大きな会場ほど低音を出すのが難しいし、残響もあるので、そういった意味でのアプローチの違いはありますが、同じ楽器を使い、同じマイクのセッティングをしているので基本的なことは変わりませんね。

— あなたはオーディオテクニカのマイクを過去数年間使用されていますが、サマーソニックから今回のツアーでマイクに対して何か感じた変化などはありましたか?

JK: 今回のツアーで、最初の2週間くらいはいろんなことを試してみましたが、サマーソニックに出る頃までにはやり方も固まり、それ以来ほとんど変わっていませんね。言うならばバッキング・ボーカルのマイクがAE4100からATM610に変わったくらいですかね。世界のどこにでも同じマイクのセットを持ち運んでいます。ワイヤレスやモニター・システムも含めてです。ですので、どのショーやフェスティバルなどでも全て同じステージになっています。

— 新しいArtist Seriesについてのご感想があればお聞きしたいのですが。

JK:  特にどのシリーズのどのマイク、という考えでは使っていません。ATM650やATM610、そしてAT4047、AT4050も使っていますし、AT4060も過去にステージで使ったことがありますよ。未だにATM25もキックドラムに使っていますよ。値段や種類に関係なく、全てのマイクにおいて、正しい音がちゃんとでているのであれば、特に何も心配することはありません。

— それではあなたが一番気に入っているマイクは何でしょうか?

JK: それぞれの用途で違うマイクが気に入っています。例えば、タムではAE3000、小さくて使い易いけれども大口径のダイアフラムを持っているし、小さなベータ・シリーズなんかよりは全然いい音ですね。AT4050はオーバーヘッドなどに最適です。ATM650はギター、スネア・ドラムなどに使っていて、楽器を選ばずにどこにでも使うことができますね。AT4047はギターで使っています。ツアーやバンドによって、やりかたは違いますがとにかく気に入っています。

キックドラム ATM25
フロアタム AE3000
オーバーヘッド AT4050(双指向)


— AEW-T6100をメイン・ボーカルで使用されていますが、そこに到った経緯を教えていただけますか?

JK:  タイトなパターン、そして明瞭さですね。過去にグウェン・ステファニーやノー・ダウトで使ったのが最初で、それでこのマイクに詳しくなりました。それ以来3-4年間ずっと使い続けていますが、それがAEW-T6100だったのです。途中違うタイプのカプセルを試したりもしましたが、今はAEW-T6100に落ち着いています。ボーカルにイコライザーをかける必要が全くありませんし、彼の声にも合っていますし、気に入っています。彼はステージの上を走り回ったり、観客にマイクを突き出したりするので、パターンがタイトだとやり易いのです。

— オーディオテクニカのイン・イヤー・モニタリング・システムはお使いになったことがありますか?

JK: まだ試したことはありません。ウェブサイトで見ましたが、今日サウンドチェックの途中で他社(Sennheiser)のシステムを使っていたら電波の干渉が起きてスタッフは解決するために走り回ってたので、もしそれがあれば、とちょうど考えていたところでした。

スネアドラム ATM650(海外モデル)
ギターアンプAT4047/SV
AEW-T6100 SUM41スペシャルモデル


— 日本では来年の新卒に向けての就職活動が行なわれている時期なんですが、これからこの業界を目指す人たちに対するアドバイスは何かありますか?

JK:  一生懸命働くこと、質問を沢山すること、注意を払うこと、そしてどんな仕事でも最初の何年かは下準備をしっかりとすること、ですかね。

— あなたはどのようにしてこの仕事についたのでしょうか?

JK: かなり昔のことになりますが、私はバンドでベースをやっていて小さなバーなどで演奏していたことがありました。そしてその後、レコーディング・スクールに少しの間通い、レコードの録音なんかも少しだけやっていましたが、友達に誘われてライブ・ショーをやるようになったのです。小さな暗い部屋で一日中座っているよりは全然楽しかったですね。毎日16時間そうしているよりは、もっと大きな場所でやる仕事のほうが人間らしいと思ったのです。ツアーをやれば他のツアーも依頼され、という具合で20年もやってきたわけです。私は自分の仕事、バンドをミックスするということををとても楽しんでやっていますが、それと同時に家での時間も大切にしたいと考えています。これはどのツアーに出ている誰にとっても同じことだと思いますが。ですので、最近はだんだんツアーの仕事を減らしてできるだけ家にいる時間を増やそうとしているのです。

— 今後のPAシステムやマイクについて将来はどのようなことを期待されていますか?

JK: マイクについては今後どうなるかについては、良くわかりません。というのも今現状でのクオリティーはとても高いものであり、価格もかつてと比べるととても手頃になってきました。15-20年前なんかは大口径のマイクは1500ドルくらいしてましたが、今ではその半分くらいで買えるようになって来ました。ですので、今後どのような方向にマイクが進化するのか、ということについては良くわかりませんね。
一方、PAシステムについては、更にコンパクトで精密になるんじゃないでしょうか。かつ、小さくすることによって低音や温かみといった通常犠牲にされるような部分はなくなるのではないでしょうか。そういったことはツアー業界の常識を変えていくようなことだと思います。あと考えられる私の理想は、サブベース(Sub Lows)のPAを地面に置くのではなく、空中に浮かせるようになって欲しいのです。そうすれば前の方にいる観客だけでなく、会場にいる誰もが腹の底に響く低音を体験することができるからです。もちろん、場所によってはそういったことが不可能な場合もありますが。将来そうしたことが可能になればと考えています。あとはコントロール・システムやプロセッサーのワイヤレス・タブレットなどは10年前とは比べ物にならないくらい進化をしています。ラックに入ったグラフィック・イコライザーなどをセットしてはモニターの前に立って聞きに行き、また戻っては調整する、といったことをしていましたが、今では考えられませんね。だからこの先10年後にはどうなっているかは想像がつきません。フル・レンジさを残したままで、音声機器は小型化、軽量化していくんじゃないでしょうか。アンプなんかも小型でハイパワーのものが次々と発売されています。昔の大きなLevyと同機能で、馬力が同じかは良く知りませんが。私のお気に入りのアンプは未だにCrown 5000です。重くて大きいのですが、音はいいので。丈夫で壊れませんしね。

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