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Metisオフィシャルサイト
 

話題を呼んだシングル曲“母賛歌”をはじめ、そのパワフルなヴォーカリゼーションとたおやかな表現力で、2006年9月のメジャー・デビュー以降つねに鮮烈な存在感を放ち続けている女性シンガーソングライター=Metis(メティス)。自身のルーツであるレゲエを軸にしつつも、ハード・エッジなビートもメロディアスな楽曲も自在に乗りこなし、audio-technicaのワイヤレスマイク「AEW-T6100」を駆使して大輪の花のように力強い歌声を放つMetis……そんな彼女のライヴ・アクトは、今やジャンルの枠を大きく超えたポピュラリティーと訴求力を持ちつつある。  今年1月のUNIVERSAL MUSIC/Island Labelへの移籍後初シングルとなる『ずっとそばに...』を4月15日にリリースし、名古屋/東京/広島/大阪のCLUB QUATTRO 4会場を巡るツアー『Metis LIVE TOUR 2009〜Family〜』を行った彼女。シンガーとして/パフォーマーとして驚異的な成長を遂げつつある彼女の「今」に、同ツアーの東京公演=4月25日・渋谷クラブクアトロの模様を通してレポートしていきたい。


タフなバンド・サウンドを凌駕する、圧倒的なMetisの歌声


4月25日、18:30。あいにくの雨天にもかかわらずフロアは満員! まずはオープニング・アクトとして、昨年11月にメジャー・デビューを果たした2MC+1DJ=PENGIN(ペンギン)が登場。20分ほどの短い持ち時間ながら、MCでMetisを「姐さん」と呼んでオーディエンスを和ませつつ、ヒップポップをベースにした珠玉の歌もので終始フロアをアゲまくる。そして……むせ返るほどの熱気の中、19:04、いよいよMetisの出番である。

トライバルなパーカッションが響く中、Metisの華奢なシルエットがライトに浮かび上がり……壮絶な祈りを捧げるようなMetisの声がクアトロに響き渡る。幕開けのナンバーは“ANSWER”。ドラム/ベース/ギター/キーボード/パーカッション/ヴァイオリンという編成の分厚いバンド・サウンドを軽々と凌駕する彼女の、ややハスキーで、それでいて艶やかで、心地好いヴィブラートとパンチの利いたヴォーカル……audio-technicaのワイヤレスマイク「AEW-T6100」が、気迫のこもった中低音域の歌声から高音のファルセットの揺らめきまで余すところなくそのキャパシティに収めて、満員のオーディエンスに向けてそのヴィヴィッドな魅力を放っていく。《この場所で一人 笑顔が生まれてまた一人》という歌詞を《クアトロで一人 笑顔が生まれて……》とアレンジしてみせたり、「東京、調子はどうですか! 誰よりも楽しんで帰ってください!」とフロアに熱く呼びかけたり、Metisのテンションも最高潮。続く“One by One”ではオーディエンスが一斉に高く指を突き上げ、早くも序盤から天井知らずの高揚感が生まれつつある。
「すごい! 元気ですか、東京のみなさん! 去年のワンマンの倍、お客さんが集まってくれました! 新しいバンド・メンバーと出会って戻ってきました。他の県よりも盛り上がってくれますか?」というMCに、「メティー!」という声が次々に上がる。パワフルなレゲエ・ディスコ的なビートに乗せてR&B風に高らかに歌い上げた“Mr.BIG”、クールなバラードからアゲアゲのハード・レゲエに突入した“届けLove Song”、彼女の代表的な“梅は咲いたか 桜はまだかいな”……「今回のツアーのテーマは『Family』。家族みたいに笑い合いたい」とMetisがMCで語っていた通り、1曲ごとに会場の連帯感が高まっていくのがわかる。「これ知ってる人がいたら、一緒に歌ってほしいんやけど。Metisがインディーズの頃から歌ってる曲!」という彼女の言葉に導かれるように、“Give me a knife, Gimme a bly”ではフロア一面の合唱とともに観客が一斉にタオルを振り回し、クアトロに渦巻くエモーションはなおも加速していく。




ヴォーカルマイクAEW-T6100

 

レゲエの枠を超えた、「表現者」としての成熟


そんな空気が一変したのは、幻想的なパーカションが響くバラード“青い涙”でのこと。Metisの歌声に満ちていたアッパーでハイテンションな空気があっという間に鬼気迫る緊張感に塗り替わり、一気に会場を支配していく。そして、続くジェヴェッタ・スティールのカヴァー“CALLING YOU”で聴かせたヴォーカルは、それこそビョークのようなミステリアスな荘厳さを感じさせるものだった。さっきまで踊り続けていたオーディエンスは、まるで魔術にかかったようにステージを凝視している。
「今日も世界のどこかで、誰かが殺されとるんやけど……広島の原爆ドームから、平和への祈りを発信していけたらと思ってます」という言葉とともに歌い始めたのは“アオギリの木の下で...”。《I long for wish peace at all/愛に溢れた眼差しを/静かに眠りたもう/過ちは繰り返しませぬから》……切実な祈りの歌が、クアトロの1人1人の心に広がっていく。「レゲエ・シンガー」というカテゴライズを超えて飛翔するMetisの真骨頂ともいえる瞬間だった。その感動を、次の“花鳥風月”のゆったりとしたアンサンブルが優しく抱き締めていく。
充実のアクトもいよいよ終盤。レゲエとサンバが手に手を取って踊り出すようなアグレッシヴなナンバー“Road to the Top”で、再び会場は熱気に包まれる! ファンファーレのように高らかに響くMetisの声に誘われて、オーディエンスは再びタオルをぶんぶん回している。「ラスト・チューン! みんな盛り上がっていきましょう!」という声とともに、切れ目なくラストの“OVER THE RAINBOW”へ。伸びやかな歌。どこまでも疾走していくようなタイトなビート。目映いくらいのサウンドスケープを描き出して、本編が終了。
鳴り止まないアンコールに応えて、ほどなくMetisとバンド・メンバーがもう一度ステージに登場。「みんなが優しすぎて……もうちょっといてもいいですか!」の声に大きな拍手が湧き起こる。「去年はすごく大変で。最愛のお母さんが天国へ行ってしまったんだけど……みんなが手紙をくれて。『ひとりじゃないよ』って。そのおかげで立ち直れました。どうもありがとう!」という赤裸々な言葉に、さらに大きな拍手と歓声が会場に広がっていく。歌う曲はもちろん“母賛歌”……テレビ番組で紹介されたことをきっかけに、昨年2月のリリースから1年近く経って急激に注目されたこのレゲエ・バラードは、彼女自身が昨年末に辛い別れを乗り越えたことによって、さらにあたたかく、奥深く、力強く胸に響いてくる。フィナーレは最新シングル“ずっとそばに...”。ピュアなピアノの音色とともに情感豊かに歌い上げた彼女の歌は、あたかもこの最高の一夜を祝福しているかのようだった。
21:00。「またクアトロでやろうね!」という言葉と濃密な余韻を残して、Metisのステージは幕を閉じた。日本のシーンをリードする才能が、また1つ開花した……そのことを確かに感じさせるアクトだった。



 
 

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