audio-technica
HOME イベント・ニュース 業務用音響機器
Enent/News イベントレポート Back
| top | 1日目 | 2日目 |

1日目:JUDAS PRIESTの極太ブリティッシュ・メタル炸裂!

昨年/一昨年の会場=さいたまスーパーアリーナから、再び2006年の第1回と同じくここ幕張メッセ9・10・11ホールでの開催となった「LOUD PARK 09」。2006年同様、「メイン・ホール2ステージ(BIG ROCK STAGE/ULTIMATE STAGE)+飲食エリアを隔てた第3のステージ(SANCTUARY STAGE)」という3ステージ制での開催となり、アーティスト数も昨年の「1日目:12組/2日目:8組」から「1日目・2日目とも各16組」という充実した内容となった。さらにもう1つ、メイン・ホールの後方に雛壇式の「指定席」が用意され、じっくり座って観たい!という年配のメタル・ファンでも参加可能な形式になっていたのが、会場レイアウトの面での大きな特徴と言える。
SLAYER/MEGADETH/ANTHRAXという、第1回で勢揃いしたラインナップの3年越しの再来! さらに1日目のヘッドライナーには大英帝国が誇るメタル・ゴッド=JUDAS PRIESTが!……というシチュエーションだけでも、開場を待ちきれないメタル・ファンに朝早くから入場待ちの長蛇の列を作らせるには十分すぎるものだった。2日通し券はソールド・アウト、1日目の1日券も快調な売れ行きを見せており、幕張メッセの巨大な空間は開演前からもうもうとした熱気に包まれている。
が、実際のアクトはそんな前評判を遥かに凌駕するパワーに満ちていた。中でも、トリを飾ったJUDAS PRIEST! 「今日は特別なライヴだ」というロブ・ハルフォード(Vo)のMCの通り、彼らは現在回っているヘッドライン・ツアーとほぼ同じ内容のセットリスト……すなわち、30年前にリリースされた名盤『BRITISH STEEL』の完全再現を含む、実に1時間半以上に及ぶ豪華な内容で、この日のステージに臨んだ。地獄の使者か海賊のような5人のダークな佇まいが、ロブのハイトーン・シャウトが、そしてヘヴィかつアグレッシヴなサウンドが、「ロック・フェス」という言葉の持つ祝祭的な響きとは対極の、しかし紛れもなくロックでしか表現できないダイナミックな世界を描き出していた。


そして、やはり80分近い長尺のステージで満場のオーディエンスを魅了したMEGADETH! 司令塔=デイヴ・ムステインの絶唱と、昨年加入したギタリスト=クリス・ブロデリックをはじめとする破壊力十分のサウンドで、“Wake Up Dead”などのメタル・アンセムを畳み掛けていた。耳をつんざくツーバス・ドラムの轟音と白く輝くばかりの美しい音像で会場を魅了していたのは、今や北欧デス・メタルの枠を超え世界のヘヴィ・ロックをリードする存在になったARCH ENEMY。女性ヴォーカル=アンジェラのデス声スクリームが逆に、邪悪さではなく高貴さを伴って響いていたのも印象的だった。そしてANTHRAX! それこそバーリ・トゥードかK-1かというほど筋肉質に鍛え上げられた質実剛健なメタル・アンサンブルが、四半世紀以上に及ぶキャリアの貫禄を感じさせた。
この日の幕開けを飾ったカナダの新鋭メタル・ディスコ=BLESSED BY A BROKEN HEARTをはじめ、80年代LAメタルの忘れ形見=STEEL PANTHER、60年代CREAMのようなブルージーなハード・ロックを聴かせるFIREBIRD、DOKKENとかつてそのギタリストだったジョージ・リンチ率いるLYNCH MOB、フロリダが生んだハイブリッド・メタル5人衆=POISON THE WELL、本家も認めた(?)LED ZEPPELINのカヴァー・バンド「LED ZEPAGAIN」など、実に多彩なアーティストたちが、11時の開演からぎっちり11時間にわたってその音とテクニックを競い合う、壮絶なほどに濃厚な轟音の祭典が展開されていく。
邦楽勢も大健闘。元THE YELLOW MONKEY・廣瀬洋一/菅沼孝三/西脇辰弥などの猛者プレイヤーと女性ヴォーカリスト=Akane Livが暗黒ゴス・メタル・オペラの渦を巻いていたLIV MOONを皮切りに、OUTRAGE、FADE、HIROAKI TAGAWAらが世界中の豪傑たちと渡り合っていた。そして、ひときわ強烈な存在感を放っていたのが、ACE FREHLEYの出演キャンセルに伴って急遽参戦が決定したLOUDNESS! かつてのリーダーだった名ドラマー=樋口宗孝が昨年他界し、鈴木“アンパン”政行を後任に迎えた彼らの怒濤のサウンドは、どこまでも獰猛に、悲壮に、幕張メッセの空気を塗り替えていた。
スタンディング・エリアから指定席に至るまで満員だった狂騒の1日目を、JUDAS PRIESTのバイク・パフォーマンスが締め括った時には、時計は22時を指そうとしていた。「観たいバンドだけ観る」というフェス特有の気楽さではなく、「どのバンドも最後の1音まで堪能し尽くす」という貪欲な熱気で、会場が終始満たされているのも、このフェスならではの特色だろう。

| top | 1日目 | 2日目 |
ページのTopへ↑ 次のページ→
HOME イベント・ニュース 業務用音響機器