audio-technica
HOME イベント・ニュース 業務用音響機器
Enent/News イベントレポート Back
| top | 1日目 | 2日目 |

2日目:もはやメタルの化身? SLAYERの真摯で邪悪な轟音

前日に比べて指定席にやや余裕があったとはいえ、この日も朝11時の開演早々からDEAD BY APRIL/H.E.A.T.とスウェーデン・メロディック勢が立て続けに爆音を鳴らした時点で、すでに会場はメタル・ファンの熱気で満たされている。そして、LAZARUS A.D.の重量級スラッシュ・メタル、ブラジルのメロディック・パワー・メタルの豪傑=HIBRIA、ジェイミーの「デストロイ!」のデス・ヴォイス絶叫がヘヴィな暗黒の幕を開けたHATEBREED、文字通り焼夷弾級の轟音で幕張メッセをがっつり揺さぶってみせたNAPALM DEATH……と、メロディック系とヘヴィ・ロック系が交互に登場してはホールの空気を塗り替え合うような、非常にスリリングな展開が続いていく。
PAPA ROACHはメタルとグランジとエモを正面衝突させたようなハード・エッジかつアグレッシヴなサウンドと、モッシュピット中央の通路を練り歩きながらオーディエンスを盛り上げていたジャコビー(Vo)のパフォーマンスでもって、終盤に向けて高まりつつあったフロアの熱気を面白いように高揚させていた。2005年にほぼオリジナル・メンバーで復活したジャーマン・メロディックの雄=FAIR WARNINGは、32フレットの極限カッタウェイ・ギターの使い手であるヘルゲ・エンゲルケの超絶テクニックが眩いばかりのシンセ・サウンドと乱反射する唯一無二のサウドスケープを描き出していた。さらにそのドラマチックな空気を、ファンタジックなシンセと警鐘のような緊迫したギター・サウンドが轟々とあふれ出すCHILDREN OF BODOMの音像がなおも煽り立てていた。この日のヘッドライナー=SLAYER同様、第1回LOUD PARKに出演している彼ら。「ニホンニ、カエッテコレテ、スゴク、ウレシイデス!」というMCが、このフェスを盛り上げてきた日本のオーディエンスへの凱歌のように爽快に響いていた。
CROSSFAITH/GALNERYUS/ROYAL HUNT/GOTTHARD……と洋邦・新旧入り乱れたラインナップの2日目「SANCTUARY STAGE」。そのラストを飾ったのは、80年代カナダが生んだスラッシュ・メタル不遇の大物=ANVIL! 映画『アンヴィル〜夢を諦めきれない男たち〜』の公開に合わせての来日が実現した彼らだが、その作品中でも描かれている通り、ブレイクへの夢を追いつつ報われなかった彼らに勇気と闘志を与えたのは、まさに3年前のLOUD PARKのオーディエンスの熱気だった。LOUD PARKは、確かに世界のシーンにその足跡を残しているのである。
メイン・ホールの「ULTIMATE STAGE」の最後に出演したのはROB ZOMBIE。巨大ドクロを染め抜いたバックドロップやモンスターの映像などが喚起する禍々しいイメージを、ハードでタイトなビートとダイレクトな轟音で聴く者の胸元に突きつけていくような、実にパワフルなアクト。ホールに響き渡った「ゾンビ! ゾンビ!」のコール&レスポンスの声が、幕張の夜空をさらに黒く深く染めていくかのようだった。そして…………20:20、「LOUD PARK 09」2日間のヘッドライナー=SLAYER登場! 新作『血塗ラレタ世界(World Painted Blood)』を完成させたばかりのSLAYERは、その悲壮で邪悪で真摯で超攻撃型なメッセージをそのまま鋭利なサウンドに置き換えたようなプレイで、満場のオーディエンスにぐいぐいと迫っていく。“World Painted Blood”など新作の曲も“Angel Of Death”など代表曲も織り交ぜながら、呪術の如きスラッシュ・メタル・サウンドを放射していく姿は、あたかも轟音と暗黒の化身であるかのように、堂々たる存在感に満ちあふれたものだった。


メタルの復権&成熟とともに成長するLOUD PARK

メタル/ヘヴィ・ロックのシーンを牽引してきた古豪。そして、その系譜を受け継いで新たな解釈で21世紀のシーンに響かせる新鋭。再び「今」の表現としての即効性とダイナミズムを獲得したヘヴィ・メタルという音楽の歴史と可能性が、日本のロック・オーディエンスに同時に提示されたような充実の2日間は、こうして幕を閉じた。
audio-technicaは今後もスポンサードという形を通して、「LOUD PARK」のみならず日本のロック・フェス、音楽カルチャーのさらなる発展をサポートしていきたいと考えています。

| top | 1日目 | 2日目 |
ページのTopへ↑
HOME イベント・ニュース 業務用音響機器