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— Hoobastank FOHエンジニア Brendon Brown氏インタビュー—

 





ブレンドン・ブラウン氏
(Brendon Brown)

“あれは素晴らしいマイクだね。周りの音を拾わないし、とてもしっかりした音が出るので、ダグラスがドラムセットの台の上に上ったりしても平気なんだ”

“ It’s great mic. It has the rejection parallels,
 and sounds very tight.
 So, Douglas can up on drum riser.”

 

■2004で"SUMMER SONIC"への出演は2度目になったHoobastank。初登場の2002では勢いのある新人バンドという印象が強かった彼らも、今ではすっかりトップクラスのバンドに成長し、2003年12月リリースの「The Reason」は全米のラジオ・オンエア・チャートでNo.1になって、この曲が入った同タイトルのセカンドアルバムも、ビルボードのチャートで3位になるという快挙を達成しています。重厚なリズムと情感あふれるメロディー・ラインが絶妙にバランスを取り合っているのがHoobastankのサウンドの魅力で、今回のステージでも、そのパワーを存分に発揮してくれました。ボーカルのダグラス・ロブの母親が神戸出身の日本人女性で、メンバーの4人全員が日本好きだからというのが理由ではないにしても、今回彼らが使用したマイクもすべてMade in Japanのオーディオテクニカのものでしたので、FOHエンジニアのブレンドン・ブラウンBrendon Brown氏にお話をうかがいました。

☆お忙しいところ、ありがとうございます。
 フーバスタンクは、何度も日本に来ていますが、ますます人気が出てきましたね。今日のステージも本当にエキサイティングで、素晴らしいショーだったと思います。

ブラウン〔以下、B〕:最初に来たときに較べると、実際、すごいことになっているね。やっぱり、今回は「ザ・リーズン」がヒットして、ラジオでもよくかかるし、TVでもかなりビデオが流れたのが、いいプロモーションになったんじゃないかな。昨日の大阪でもよかったけれど、今日は、ファンの熱気も怖くなるほどだったからね(笑)。

☆私も「ザ・リーズン」は本当に素晴らしい曲だと思います。ただ、あの曲を歌い、演奏しているフーバスタンクが、オーディオテクニカのマイクをお使いになっているということが、日本ではあまりよく知られていないんですね。まず、ブラウンさんはオーディオテクニカのマイクのどんな点がいいと思われたのかということからお聞きしたいと思います。
B:実際のところは、それほど前から使っているわけじゃないんだ。ぼくはリンキン・パークの連中とは以前からの知り合いで、彼らのライブのミキシングも2、3度やったことがあって、その時にAT4050をドラム使ってみたら、とてもよかったのが印象的だったね。オーディオテクニカのマイクをいろいろと使うようになったのは、それからのことなんだ。別のバンドだけれど、AT4050だけは3、4年ぐらい前からギターやドラムのオーバーヘッドに使っていたけれどね。

 


AE3000


AT4050/CM5
 

☆AT4050/CM5の印象について、もう少し詳しくお話しいただけますか?
B:他社のコンデンサーマイクと較べていえば、響きがずっとナチュラルで、温かくて丸みのある音がするということかな。ぼくはコンデンサーでは響きをとらえて、ダイナミックでは前に出てくるような音をとるようにしているので、これはとても重要なことでね。AT4050/CM5は、その響きをしっかり出してくれるのでありがたいね。

☆それでは、今回お使いいただいているマイクについてお聞かせください。
 新しく出たAEシリーズのマイクもたくさんお使いいただいていますが——。

B:まず、キックドラムに使っているAE2500には本当に驚かされたね。ぼくは以前は他社のコンデンサーとダイナミックを組み合せて使っていたのだけれど、AE2500は一つのボディの中にコンデンサーとダイナミックのユニットが組み込んであって、見た目もいいし、音も実にいいからね。何といっても、1本のマイクだけでいいのでセッティングもとても楽だし、まったく感心するとしか言いようがないね。

☆スネアには海外専用モデルのATM63HEでしたが、タムにはAE3000をお使いいただきました。
B:これも他社のマイクとの比較になるけれども、AE3000はあまり場所をとらない形をしているので、ドラムの打面に近づけてセッティングできるし、いいマイクだなと思っていたATM35と較べてもさらにプレゼンスのいい音なので、まったく文句のつけようがないね。それに、他社のマイクだと1.25kHz以上を少し下げたりしなきゃならないことが多いのに、AE3000では何も調整しなくても、ドラムらしい味のあるしっかりした音が自然に出てくれるんだ。しかも、音が歪んだりすることがまったくないということは、強調しておいていいと思うね。

☆EQ(イコライザー)はほとんどかけないでお使いですか?
B:以前ほどにはかけないけれど、ドラムの音色をしっかり出すために、少しはかけているね。ドラムとマイクの相性ということもあるけれど、特性はフラットな方がいいし、AE3000の特性はとてもフラットなのでありがたいね。なぜかというと、ぼくたちは毎日のように仕事をしていて、そのたびに機材が変わるのが普通だからね。つまり、いつでも昨日とは違うコンソールがあり、プリアンプがあり、スピーカーがあるわけで、そのたびに設定をゼロからやり直すのは大変なことで、マイクの特性にはあまり波がない方がいいのははっきりしていると思うね。
 実際には、AE3000を使い始めてまだ1ヵ月ぐらいで、まだ完全には使いこなせていないと思うけれど、11月にはアメリカで大きなツアーをやるので、そこで使い込んでみたいね。

☆ボーカルマイクは日本では発売していないモデルをお使いのようですが、型番をお聞きしてもいいですか?
B:ATW5400だね。あれは素晴らしいマイクだね。周りの音を拾わないし、とてもしっかりした音が出るので、(ボーカルの)ダグラスがドラムセットの台の上に上ったりしても平気なんだ。コンソールで周波数の動きをチェックしていても完璧だし。とにかくいいマイクだよ。

☆ありがとうございます。お忙しいところ恐縮ですが、最後に、ブラウンさんのキャリアについて少しお聞かせいただけますか?
B:ごく簡単にね(笑)。——ぼくは、最初はカリフォルニアで楽器店に勤めていて、そこでミュージッククラブのサウンドデザインの仕事をしていたんだ。つまり、スピーカーはどれがいいのか、コンソールはどれにするか、といったことだけれど。それで、そうしている内に、エンジニアとしてローカルなバンドのレコーディングを手伝ったりもするようになって、4年ほど前に、クラブの仕事を手伝ってくれと言われて楽器店は辞めたんだ。
 そして、そのクラブでは年中いろいろなショーをやっているのだけれど、2年前のクリスマスのショーにフーバスタンクが出演して、ぼくが出す音を聴いた彼らのマネージャーが「彼は誰なんだい?すごくいい音を出してるじゃないか!」と言ってくれて、その場で彼らのエンジニアをやらせてもらうことに決まったというわけさ(笑)。
 その後のことは説明することもないと思うけれど、フーバスタンクのみんなは考え方がとても柔軟で、どんどん新しいアイデアを取り入れてくれるので、一緒に仕事をしていて、本当に楽しいね。

☆どうもありがとうございました。
[2004年8月8日 幕張メッセにて]


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(C)SUMMER SONIC

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