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Live Report | Top | 8.9 sat | 8.10 sun |
Live Report top 2008.8.9 sat 2008.8.10 sat
  2日目のメッセを朝10時からあっためてくれたのは、ダンスもパンクもロックンロールも消化した完全日本型ニュー・レイヴ・サウンドで一躍人気者になったthe telephones! 4人でカラフルなアフロのカツラを被って登場した4人、「ニッポン! テレフォンズ!」と満員のフロアとコール&レスポンスもバッチリとキめてみせた。キラー・チューン“sick rocks”では手拍子も湧き起こる。
 一方、『タモリ倶楽部』でお馴染みのイラストレーター=安斎肇を擁したバンド=LASTORDERZも、そんな朝の盛り上がりに一役買っていた。コミックバンドっぽいB級感も漂わせる佇まいながら、その破れかぶれなサウンドには不思議とパンクの匂いが宿っている。
「ロック異種格闘技戦」状態の2日目序盤戦

 11:00、この日はMARINE STAGEのTHE WOMBATSのステージからスタート! 「コンニチワ、リバプールカラキマシタ、ウォンバッツデス」という軽やかなMCとは裏腹に、3ピースのポスト・パンク・サウンドと直線的なビートでぐいぐいと朝イチのオーディエンスをリードしていく。USインディ・ポップ界のホープ=VAMPIRE WEEKENDが、どこかUKポップっぽさを感じさせる隙間の多いごった煮ダンス・ロックを響かせながら、スタジアムの温度をじりじりと上げていたのも印象的だ。続いてUKひねくれオールド・ポップ・バンド=THE HOOSIERSは、キーボードに加えて骸骨タイツのブラス・セクションまで擁して、独自のシニカルなユーモアでもってMARINE STAGEを満たしてみせた。

 11:10、SILVERSUN PICKUPSのアクトで幕を開けたのはSONIC STAGE。女性ベーシストのキュートな佇まいとドラムのド派手なアクションとのギャップも面白い4人組が、90年代グランジにも通じるダークで切ないギターの爆音を響かせていく。続いてはNYが生んだサイケデリック・ロック・ユニット=MGMT。ストリングスから胡弓のようなサウンドまで鍵盤で操りながら、ギター・ポップの向こう側にプログレッシヴ・ロックの深い闇を垣間見せるような、幻想的で変幻自在なポップ・サウンドを展開していた。そして、ニューオーリンズのロックンロール・サーカス(?)=MUTEMATH! 鍵盤の上で三点倒立をキメたりしながら、軽快なポップから背徳ニューウェーヴまで畳み掛けてフロアの度肝を抜いていた。

 そして11:30、MOUNTAIN STAGEもオープン! 昨日のBLOOD RED SHOESと同じく逆ホワイト・ストライプス編成(男ドラム/女ギター)の2人、THE TING TINGSの登場だ。赤いタイツ姿のケイティ(Vo・G・B)はブロンドヘアを揺らしながら巨大なフロアに軽やかに挑んでいく。ソリッドな2人の音に、シンセのシーケンスを巧みに混ぜて踊れるUKポップにしているセンスが、彼らを一躍シーンの寵児にしている由縁だろう。同じくUKのニュー・エレクトロ新星=LATE OF THE PIERは、ドラム以外の3人が(ギタリストもベーシストも)鍵盤を構えているという変則的なスタイルで、ニュー・レイヴ以降のダンサブルなUKロック最新型のサウンドを展開。ニューウェーヴを00年代の時代感でドライヴさせたような彼らの音に、フロアは思い思いのダンスで応えている。そして、今や日本が世界に誇るニューウェーヴ飛び道具、POLYSICS! この後に同じステージに登場するDEVOに憧れてバンドを始めたと言う彼らは、DEVOのカバー“Secret Agent Man”を披露。海外でのライヴも多数こなし、洋邦構わずロック・ファンを根こそぎ盛り上げるタフさを見せつけていた。

 ISLAND STAGEには、なんとあの小泉今日子が公募メンバーを率いて「小泉今日子SPECIAL BAND」として登場! ホーン・セクションをフィーチャーしたアレンジで“艶姿ナミダ娘”など代表曲を歌い上げるステージは、ISLANDを朝から入場規制の超満員にしていた。dustbox、Pay money To my Pain、GOOD 4 NOTHINGなどパンク猛者たちが集ったこの日のISLAND STAGEでもう1組、入場規制の盛り上がりを演出してみせたのが、今や若手最強のロック核弾頭=9mm Parabellum Bullet! メタルやハードコアといったジャンルでは割り切れない変幻自在かつダイナミックなサウンド、そして超絶フレーズを弾きまくりながらステージを転がり回る滝(G)のアクションが、ロックの不穏さと高揚感をダイレクトに伝えてくる。また、パンク界の魔術師=LOW IQ & THE BEAT BREAKERSで幕を開けたBEACH STAGEには、ET-KINGや湘南乃風といったレゲエ/ヒップホップの大物から、トリのメキシコ発ラテン・ミクスチャー・バンド=CAFE´ TACVBAまで、個性的な顔ぶれが並んだ。

LATE OF THE PIER
ET-KING
311
THE KOOKS
ダブ・ミクスチャーからDJダンス・アクトまで百花繚乱!

 午後のMARINE STAGEには、311が登場! ニックとSAの2人がワイヤレス・マイクを手に広いステージを自在に動きながら、独自のヘヴィなレゲエ/ダブ・ミクスチャー・サウンドに乗ってアグレッシヴにスタジアムのオーディエンスに挑みかかっていく。そしてUK期待の星、THE KOOKS! ルーク(Vo)は巻き毛を風になびかせながら、“Always Where I Need To Be”“Shine On”など時代のアンセムを次々に歌い上げていく。“Do You Wanna?”で総立ちのオーディエンスを全員座らせるというサプライズも含め、試合巧者ぶりを存分にアピールしていた。さらに、日本の新鋭新型ミクスチャー=RADWIMPS、満を持してMARINE STAGE見参! 7月の沖縄公演でライヴ活動を再開したばかりの彼らだが、“ます。”“ギミギミック”“なんちって”の連打でいきなりスタジアムを大合唱に巻き込んでみせた。

 一方、SONIC STAGEでは、UK轟音3ピース=BIFFY CLYROがドライヴするギターとポップなメロディでフロアの温度を上げると、続くAGAINST ME!は一見マッチョ系USエモ・パンクな佇まいと裏腹の美麗な楽曲とフォーキーですらあるサウンドをしみじみ聴かせている。そしてグラスゴーの至宝、SUPER FURRY ANIMALS! エレピとシンバルが秘めやかに響き、眩惑のコーラスが白昼夢を描く……PINK FLOYD的なサイケデリック空間を、真夏の幕張メッセに作り出していた。

 そしてMOUNTAIN STAGE。ベレー帽とTシャツというラフな出で立ちのJUNKIE XLがDJセット1台のダンス・ビートで巨大なホールいっぱいのオーディエンスを踊らせると、自分もステージ前に出て行ってぴょんぴょん跳ねまくり「乾杯」のポーズでさらにフロアを沸かせてみせた。日本のBOOM BOOM SATELLITESはひたすらタフでミステリアスなロックを編み上げながら、そのシリアスなサウンドがMOUNTAINを熱狂的なダンスで満たしていくというマジックを描き出してみせた。フランスが誇る最終兵器2DJ=JUSTICEは、DJセットの左右にマーシャルのアンプを9段ずつ積み上げるというハード・ロックのようなセッティングで、ビッグ・ビートからミニマルなフレーズまで自在に組み合わせて猥雑でハッピーなダンス空間を形成してみせた。

 DANCE STAGEはカナダのCRYSTAL CASTLESのアクトあたりからずっと満員状態。活動休止中のTHE MAD CAPSULE MARKETSのヴォーカル・KYONOの新プロジェクト「WAGDUG FUTURISTIC UNITY」が強烈なデジロック・ビートでオーディエンスを圧倒! そしてUKニュー・レイヴ異端児=HADOUKEN!は、ソリッドな爆音とファットなシンセと「シンガローング!」とフロアを煽るジェームスの絶叫がダンス・ロック異空間を生み出していた。

COLDPLAY登場! その時、真夏の空気は美しく澄み渡った

 いよいよSUMMER SONIC 08もクライマックス。18:00、SONIC STAGEにはSPIRITUALIZEDが降臨! 女性コーラス含めた7人全員がステージ中央を向くような独特のセッティング。ギター・サウンドの銀河とでも言うべきめくるめくサウンド。まさに魂の祈りそのもののような歌……誰もがその音のきらめきに酔いしれた瞬間だった。そして、待望の活動再開・THE JESUS AND THE MARY CHAIN! “Snakedriver”“Head On”“Far Gone and Out”など、元祖シューゲイザーのギター・サウンドはどこまでも分厚くドライヴし、その歌声はどこまでも繊細で美しかった。

 MOUNTAIN STAGEでは、テクノ/ニューウェーヴ・サヴァイヴァー=DEVOの実に23年ぶりの来日が実現! ロボット・ダンスも、つなぎの衣装も、「エナジー・ドーム」という独特の帽子も昔のまま。すっかりみんないいオジサンといった風情だが、そのピコピコ音に籠められた年月の重みが、あたかも圧縮ファイルが解凍されていくようにメッセのオーディエンスに伝わっていく。MOUNTAINのラストはFATBOY SLIM。攻撃的というよりは、ホールごと揺さぶるような包容力を持ったでっかいダンス・ビートでもって幕張の地面を揺らしていく。曲を途中でいたずらっぽく止めてみたり、フロアいっぱいにタオル回しの嵐を演出してみせたり、世界のダンス・アジテーターの本領発揮と言えるステージを見せてくれた。
SPIRITUALIZED
 MARINE STAGEにはALICIA KEYSが登場!ドラム/ベース/ギター/鍵盤/サックス/トランペット/パーカッション/コーラス3人という大編成のサウンドにも負けずにスタジアムを圧倒するアリシアの歌声! 踊り、シャウトし、自分で鍵盤を弾き……といったシーンも盛り込みつつ、“Wreckless Love”“Woman Worth”“Fallin'”“No One”と、そのハイトーン・ヴォイスはどこまでも冴え渡っていた。
 そして……2日間のヘッドライナーはCOLDPLAY! “天然色の人生”“Violet Hill”など最新作『美しき生命』の透徹したポップ・ソングでスタジアムを静謐の世界へと誘い、“Fix You”で荘厳な音世界を展開し、SMAPのカバー“世界に一つだけの花”を披露する余裕も見せながら、“Yellow”で歓喜そのもののようなサウンドを響かせる。途中、ステージを降りてアリーナ中央の小さなお立ち台のようなところに4人が集まって歌うサプライズがあったり、さらなるサプライズとしてアンコールでALICIA KEYSが再登場&クリス・マーティンとピアノ連弾したり……と、その一挙手一投足すべてが芸術的だった。世界最高のロック・バンドという評判通りのハイ・クオリティな音と、聴き手すべてを包み込むエンターテインメント性を遺憾なくアピールして、彼らはステージを去っていった。

 9年目のSUMMER SONICも大成功のうちに終了。2大ヘッドライナー=COLDPLAY/THE VERVE、そしてヘヴィ・メタルのニュー・フェイス=TRIVIUMからニュー・レイヴの寵児=HADOUKEN!といった時代を的確に捉えたラインナップが、20万人という大規模な動員とそのオーディエンスの熱いエモーションを呼び起こしていた。
 audio-technicaは今後も、こうした日本のフェス文化と音楽のさらなる発展をバックアップするため、よりよい製品と、音楽を通してのコミュニケーションの場を提供していきたいと考えています。

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