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Live Report | Top | 8.7 fri | 8.8 sat | 8.9 sun |
Live Report top 2009.8.7 fri 2009.8.8 sat 2009.8.9 sun

10年目のSUMMER SONICはついに初体験の「3日目」へ突入! そんな未体験の領域への期待感を、MOUNTAIN STAGEのオープニング・アクトとして登場したFACTが激しく煽っていく。全米デビューも果たし、UKはじめヨーロッパでも人気を博し、ここ日本でも逆輸入的にその存在が語られ始めている彼らだが、ヒップホップのマナーもハードコアのマナーも血肉化した上で、さらにその先の音をあっさり鳴らしてしまうようなそのサウンドのダイナミクスは驚愕ものだ。「このヘヴィ・ロックの中から、こんなに迷いなくクリアなメロディが飛び出してくるんだ!」という感動に満ちた30分間だった。

そして、最終日MARINE STAGEもいよいよ開幕。トップバッターはオーストラリアの双子姉妹デュオ=THE VERONICAS! 一見エレクトロ・ロックっぽい編成とサウンドではあるが、その実シンセ・ストリングスの使い方が異常にドラマチックだったり、ダンサブルなビートの曲にも切ないダークネスを感じさせたり……と、キュート&ミステリアスな2人の佇まいから大きくはみ出した音楽世界を描き出しているのが面白い。

続いてはMUTEMATH! 昨年はSONIC STAGEでポール(Vo・Key)が鍵盤の上で見事な三点倒立を決めたりしながら、ニューウェーヴからポップ・ナンバーまでロックンロール・サーカスぶりを遺憾なく発揮していた彼らだが、今年のポールはドレス・シャツにジャケット、そして時にショルダー・キーボードを担いで、ぐっと大人っぽく、1つ1つのメロディをじっくりとスタジアムに響かせている。どこか80年代のハワード・ジョーンズあたりを彷彿とさせる艶っぽい佇まいと、COLDPLAYのクリス・マーティンにも通じるシンガーとしての存在感すら兼ね備えている。目が離せない人だ。

初日に続き、上空の雲行きが怪しくなってくる中、昼下がりのメッセ/MOUNTAIN STAGEにはENTER SHIKARIが登場。ハードコアとトランス風サウンドを力技で融合させたり、JIMMY EAT WORLDがシンセ音とともに異次元へ飛び出してしまったような、メタルでエレクトロでハードでイケイケなロック・アンサンブルを傍若無人に響かせながら、それらのサウンドがいちいち聴く者の衝動を揺さぶっていく。UKアンダーグラウンド・シーンで起こっているロック核融合……そのリアリティを存分に見せつけるアクトだった。

MUTEMATH:AE6100
ALOHA FROM HELL:AEW-T6100

初の「3日目」午後は再び豪雨! そしてNE-YO、LIMP BIZKITが!

最終日も後半戦に差し掛かり、ISLANDではドイツの新星=ALOHA FROM HELLのアクトが始まろうとするその時、またもバケツを引っくり返したような集中豪雨が! しかし、16歳のヴォーカル=ヴィヴィをはじめとする5人は、そんな外の雨をまるで気にすることなく、ダークで骨太なロックンロール・サウンドを叩き出していく。ジャーマン・ゴスの感性越しに見たアメリカン・ロックの荒野、とでも言うべきそのサウンドがしかし、水しぶきのように清冽に響くのは、彼らのあふれんばかりの若さと衝動によるものだろう。

一方MOUNTAIN STAGEには、もはやSUMMER SONICの名物と呼びたいジャパニーズ・ハードコアの巨星 マキシム・ザ・ホルモン 4年連続の登場! “ロッキンポ殺し”“ぶっ生き返す”“爪爪爪”など重戦車ギター/爆裂リズム/怒濤のスクリームの限りを尽くした後、「我々mihimaru GTの曲はラスト1曲となりますが……」と大嘘MCでフロアを沸かせるのはもちろんドラムのナヲ。しかし、その笑いを「洋楽ファンも邦楽ファンも関係ねえから! お前ら全員ロック・ファンだろうが!」というシャウトで一気にロックのエネルギーへと変えていくのはさすが! 最後の“恋のメガラバ”ではメッセが大きく揺れるほどのMOUNTAIN一丸のジャンプとダンスを巻き起こしていった。そして、SONIC STAGEは時を同じくしてTEENAGE FANCLUBのアクトがスタート、そこからSONIC YOUTH、THE FLAMING LIPSへと、美しすぎるくらいの流れでクライマックスへ向けて昇り詰めていく。

夕暮れとともに先ほどの雨も弱まり、終幕間近の感傷が広がり始めたサマソニ幕張会場。しかし、そんなMARINE STAGEをバキバキのR&Bエンターテインメント空間に変えてみせたのがNE-YO! ホーン・セクションまで従えたフルバンド編成をバックに、いきなり“Because Of You”でエンジン全開! 「タノシイ?」「レッツゴー!」「サワゴウ!」としきりにスタジアム中のオーディエンスに呼びかけながら、“Mad”“So Sick”“Sexy Love”などの楽曲を畳み掛け、NE-YO本人もステージの端から端まで歩き回りながら全身で高揚感を煽っていく。全米R&Bシーンの最前線を行くシンガー/パフォーマーとしての真髄を目の当たりにした1時間だった。

LIMP BIZKIT
そして、MOUNTAIN STAGEはいよいよ3日間のファイナル・アクト、LIMP BIZKIT! キャップを目深にかぶって短パン姿でのしのし歩き回るフレッド・ダーストの横には、白塗り顔に上半身裸の身体を真っ赤に塗ったくったギタリスト、ウェス・ボーランドの姿が! 長らくバンドを離れていたウェスを巡っては、「復帰予定」「復帰の意志なし」と事前に情報が錯綜していたが、“My Generation”“Livin' It Up”などの楽曲を一緒に炸裂させるフレッド&ウェスの姿を見れば、これまでの経緯も含めてどうでもよく思えてくる。ヘヴィ・ロックの鬼っ子的存在だったリンプだが、時代やトレンドから解放された今のリンプは、ただひたすらにタフな音をぶん回すロック・バンドだったし、だからこそ最高だった。。

世界最高峰のパフォーマー=BEYONCE´が見せた、渾身の輝き

ついに3日間のヘッドライナー=BEYONCE´の時間がやってきた。全身ゴールドのダンシング・サイボーグのような出で立ちで、もはや彼女の全世界的代名詞ナンバーとなった“Crazy In Love”や“Get Me Bodied”などを、一分の乱れもなく踊りまくり、空を震わさんばかりの勢いで高らかに歌いまくる! 女性ギタリストとともに美麗エアギターを決めたかと思えば、次の瞬間には真っ白のコスチュームに着替えていたり、さらにそこから“Ave Maria”を歌いながらウェディング・ドレス姿に変化したり……と、世界最高のパフォーマー/エンターテイナーとしてのキャパシティを1mmも出し惜しみすることなく解き放つような、怒濤の迫力に満ちたステージ! 特に終盤、アリーナ中央の離れ小島のような小ステージに移動してからの“Irreplaceable”の、たった1人のボディ・アクションとヴォーカルだけで、スタジアムを満たしたオーディエンスを歓喜の彼方へと連れ去ってみせた瞬間には、それがロック・フェスのフィナーレか否かという次元を遥かに通り越した、壮絶なエネルギーが渦巻いていた。「サンキュー・トキオ! ゴッド・ブレス・ユー!」と言って、BEYONCE´はステージを後にした。最高の3日間の、最高の幕切れだった。

こうして、10年目を迎えた年目のSUMMER SONICも大成功のうちに終了。3日間×2会場という、日本の夏フェス史上前人未到のトライアルが、過去最高の動員を記録するのみならず、何より都市型ロック・フェスティバルとしてのSUMMER SONICの可能性がさらに広がったことを、来場したオーディエンスの誰もが感じていたに違いない。

audio-technicaは今後も、こうした日本のフェス文化と音楽のさらなる発展をバックアップするため、よりよい製品と、音楽を通してのコミュニケーションの場を提供していきたいと考えています。

8.8 sat
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