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Live Report | Top | 8.13 sat | 8.14 sun |
Live Report top 2010.8.13 sat 2010.8.14 sun

早朝まで行われていた「MIDNIGHT SONIC」の熱気も冷めやらぬ中、朝9:00の開場を迎えた「SUMMER SONIC」2日目・東京会場。1日目に比べ少し風が強く涼しいものの、同じく快晴に恵まれた会場の気温は開演前から30度を超えている。そんな中、2日目「MARINE STAGE」の幕開けを飾ったのはUSユタ州発のダンス・ロック伝道師集団NEON TREES。モヒカン頭のタイラー(Vo)から紅一点ドラマー=エレインまでキャラの立ったメンバーが、ダンス・クラシックからポスト・パンクまでありとあらゆるダンス・ロックの粋を集めたサウンドをUKチックな憂いとともに鳴らしてみせる……という独特のスタイルで、終始オーディエンスを煽りまくっていた。
続いてはUSロックンロール黄金時代が21世紀のナッシュビルに結晶したような精鋭=MONA。音響系の陶酔感とロックンロールの躍動感が、ニックのエモーショナルな歌を軸に統合され、ポップでダイナミックな音空間を生み出している。

その後もHOLLYWOOD UNDEAD/ZEBRAHEAD/PANIC! AT THE DISCO/マキシマム ザ ホルモン……と、「SUMMER SONIC」とともに刺激し合いながら成長しサバイバルしてきたアーティストがずらりと勢揃いした「MARINE STAGE」。その中でもひときわ異彩を放っていたのは、ヘッドライナー=レッチリの前に登場したX JAPANだ。2008年の復活以降、国内のロック・フェスに出演するのはもちろん初めてのこと。スタジアム満場のオーディエンスが見守る中、"JADE""I.V."といった再始動後の楽曲のみならず"Rusty Nail""紅"など代表曲も披露。MCでは98年に亡くなったギタリスト・hide、7月に急逝したかつてのベーシスト=TAIJIについて「今日はhideとTAIJIも心の中で一緒に演奏してると思っています」と語り、震災の被災者と遺族のために黙祷を呼びかけたYOSHIKI。バンドの一語一句が日本のロック・シーンの事件になっていくモンスター・バンドのスケール感を誰もが改めて痛感した瞬間だった。最後の"X"で飛び出したXジャンプで「MARINE STAGE」激震!

NEON TREES:AE6100
MONA
X JAPAN

P.i.L.、SUEDEに少女時代! SUMMER SONICの新たな1ページ

2日目の「MOUNTAIN STAGE」は、UKパンクの生き証人=ジョン・ライドン率いるP.i.L.の壮絶なアクトをはじめ、第1回「SUMMER SONIC」(2000年)のヘッドライナーを務めたTHE JON SPENSOR BLUES EXPLOSION(US)、TWO DOOR CINEMA CLUB(アイルランド)、YELLE(フランス)、GYPSY & THE CAT(オーストラリア)、HOUSE OF PAIN(US)、FRIENDLY FIRES(UK)と洋楽フェスの真骨頂とも言うべき多国籍ラインナップが実現。その中で「日本代表」として健闘を見せていたのはthe telephones。ロックの反骨心とディスコ・ビートとミラーボールのきらめきを最短距離で結んだような彼らのサウンドは、広大なホールの空間ごと歓喜の彼方へ導いていくパワーに満ちていたし、「朝からディスコしようぜ!!!」という石毛(Vo・G)の甲高い絶叫が、何よりの闘争宣言として聴く者の鼓膜と脳裏に突き刺さった。

少女時代

今回の「SUMMER SONIC」において、最もお茶の間的な話題をさらったのは、スペシャル・ゲストとして「MOUNTAIN STAGE」に登場したK-POPアイドル・グループ=少女時代だろう。9人が鮮やかなダンスとともに「GENIE」「MR.TAXI」といったシングル・ナンバーを連発した瞬間、その場にいた誰もが、音楽の祝祭空間としての「SUMMER SONIC」に新しい風が吹いたのを感じたはずだ。

一方、SMITH WESTERNS/THE MORNING BENDERS/DEERHUNTERのUS勢が前半を、METRONOMY/THE POP GROUP/BOW WOW WOW/JAMES BLUNTというUK勢が後半を飾る形となった2日目の「SONIC STAGE」。実に奔放かつ多彩な音楽的自由度を誇っていたこの日の「SONIC STAGE」を締め括ったのは、UKロックの美の極致=SUEDE! バーナード・バトラーの参加こそないものの、ブレット・アンダーソンが"Drowners""She""Trash"と1曲1曲歌い上げていくたびに、ホール中に巻き起こる巨大なシンガロング。ブリット・ポップの陰で90年代UKロックの至宝であり続けたその楽曲が、幕張の夜に次々と解き放たれていった。

「RAINBOW STAGE」には、キャプラン姉妹率いるLA発のアンニュイ・ポップなPURO INSTINCT、アメリカに飛び火したツェッペリン遺伝子的バンド=RIVAL SONS、そしてUKロック生粋のメロディとサザン・ロックの邂逅=TRIBES、といった洋楽勢と、ONE OK ROCK/TOTALFAT/MUCC/Pay money To my Painといった日本のパンク/ハードコアの極致のようなラインナップがしのぎを削る展開となった。avengers in sci-fiがハイブリッドなスペース・ロックを響かせた後、堂々のトリを務めたのは、今や世界的な存在感と音の強度を誇るジャパニーズ・ハードコアの雄=FACT! カオスと歓喜を秒刻みでスイッチするようなエクストリームな曲展開、極限まで鍛え上がった轟音とスクリームでもって、終わりゆく「SUMMER SONIC」へのオーディエンスの寂寞感を燃やし尽くして熱狂に変えてみせた。

灼熱の昼間の「BEACH STAGE」には正体不明のオオカミ集団=MAN WITH A MISSIONが登場して砂浜を狂騒空間に叩き込んだほか、渋さ知らズオーケストラ、LITTLE BARRIE、BOOTSY COLLINS、そして前日に続いて"Go West""In The Navy"などでお馴染みのVILLAGE PEOPLEといった顔ぶれが実現。中でも、7月に突然世を去ったレイ・ハラカミとともに「yanokami」として出演する予定だった矢野顕子は、そのままタブラ奏者=U-zhaanを伴ってyanokami名義で登場。「レイ・ハラカミさんと出会うきっかけになった曲です」と、くるり"ばらの花"を演奏、メンバー紹介の最後に「……and レイ・ハラカミ!」と高らかにコールする矢野に、感激の拍手が広がっていた。一方、「ISLAND STAGE」はこの日はトリの中国インディー・ロックの雄=Rebuilding The rights Of Statuesをはじめ、Queen Sea Big Shark、Muma & Third Partyなど中国のバンドが集結。ジャンルの枠を超えたアグレッシブなサウンドと歌でそのシーンの充実ぶりをアピールしていた。

FACT:AE6100
MAN WITH A MISSION
ロックの真骨頂を見せつけたレッチリ、圧巻のステージ!
RED HOT CHILI PEPPERS

そして……「MARINE STAGE」を身動きできないほどの超満員状態にしてみせたのは、もちろんヘッドライナー=RED HOT CHILI PEPPERS! 前任ギタリスト=ジョン・フルシアンテの脱退&新ギタリスト=ジョシュ・クリングホッファーの加入というメンバー・チェンジ後では初めての日本でのステージということで、多くのファンが期待と不安を持って注視する中、いきなり"By The Way"で圧巻のサウンドを数万人のオーディエンスに叩きつけ、"Charlie""Can't Stop""Scar Tissue""Dani California"など鉄壁のセットリストで、アンソニー/フリー/チャドにジョシュを加えた4人の万全の態勢をこれ以上ない形で提示してみせた。ロックがロックとしてリスナーを突き動かし、「明日」へのエネルギーとなっていく……その典型のような音と歌を、レッチリは真っ向から鳴らし、日本の音楽ファンを全力で鼓舞してくれたのだった。

こうして、12年目の「SUMMER SONIC」も大成功に終わった。ロックの/音楽の在り方が根本から問われる状況の中で、世代も国境も超えた「人間の生きる糧」としての音楽文化の在り方を、最高の形で実現し、指し示していた今年の「SUMMER SONIC」。audio-technicaは今後も、こうした日本のフェス文化と音楽のさらなる発展をバックアップするため、よりよい製品と、音楽を通してのコミュニケーションの場を提供していきたいと考えています。
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