audio-technica
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2015
出演アーティスト
8月20日の東京会場は、時折強い雨が降りしきるあいにくのコンディションとなったが、開演を待ち受けるオーディエンスは朝から熱い。そんな中、ひときわ参加者の注目を集めていたのが audio-technicaのブース。SANABAGUN.のライブ映像をVR(仮想現実)でリアルに体感できる展示:AT-VR 360° Live EX -from SANABAGUN.- 巨大マイク&ヘッドホンとともに撮影するメッセージボード撮影会(抽選でaudio-technicaヘッドホンなど賞品プレゼントあり)などのイベントを展開、フェスの熱気をさらに盛り上げていた。
MARINE STAGE のトリを務めたのは、UKミュージックの巨星:UNDERWORLD。今年リリースされた6年ぶりの最新アルバムからの楽曲も交えつつ、世界的ダンス・アンセムとなった90年代の名曲まで惜しげもなく畳み掛け、降り続く雨をも跳ね返すほどの圧倒的な歓喜でスタジアムを包み込んでみせた。熱気のバトンを渡したのは、今やEDM界を牽引するまでに成長したスウェーデンのDJ:ALESSO。歌モノからプログレッシブ・ハウスまで全開放して、壮大なダンス空間を生み出してみせた。USロック:WEEZER が全編シンガロング状態の高揚感を生み出し、USポップ・ロックの新星:R5 はフレッシュな祝祭感を振りまいていた。audio-technicaのワイヤレスマイク 6000シリーズ を駆使して、その伸びやかな歌とコーラスワークで、高らかなクラップと歓声を巻き起こしていたのが印象的だった。朝イチでステージを沸かせた 水曜日のカンパネラ、プログレッシブな演奏越しに極上のポップ空間を描き出した ゲスの極み乙女。熱いシンガロングを呼び起こした 星野源、といった邦楽アクトの存在感も光っていた。
MOUNTAIN STAGE の初日を締め括ったのは THE OFFSPRING。アンコール含め1時間あまりのセットのほとんどをシングル曲で固めた強力なセットリスト以上に、ポップ・パンクの凄味そのもののパワフルな訴求力はまさに圧巻だった。ロック×ヒップホップをミクスチャーとは異なる温度感でラフに鳴らす19歳:RAT BOY、LAメタルmeetsパワーポップとでも呼ぶべきサウンドをぶん回すTHE STRUTS、といったUK新鋭もフロアを沸かせていた。邦楽アクト中心の RAINBOW STAGE には、和楽器の響きとボカロシーンの化学変化からロック最前線に躍り出た和楽器バンド、細美武士(ELLEGARDEN, the HIATUS)率いるMONOEYESはじめ、清木場俊介/LiSA/フレデリック/あゆみくりかまき/CHICO with HoneyWorks といった多彩な顔ぶれが集結。マリン・エリアの野外ステージはいずれも熱気に満ちていた。BEACH STAGE では ZOUKOUT×SUMMER SONIC 2016 と題して、アジア最大級の屋外ダンスイベント:ZOUKOUTとのコラボステージが展開され、THE CHAINSMOKERS/VINAI/SAM FELOT/ZUSHAN(ZOUK DJ)/YAMATOといったDJアクトが、幕張の浜を一大ダンス空間に変えてみせた。さらに、オリエンタルラジオを擁するダンス&ヴォーカルユニット:RADIO FISHがヒット曲“perfect human”でビーチを揺らしまくる、という振り幅の広さもサマソニならではの醍醐味。
涼しい海風も吹き抜ける絶好のフェス日和となった2日目。ヘッドライナーとして SUMMER SONIC 2016 の大トリを見事に飾ったのは RADIOHEAD。ロックシーンに燦然と輝き続ける唯一無二の音楽世界を MARINE STAGE に解き放ってみせた無上のひとときだった。この日は邦楽もビッグアクト揃い。サカナクション は歴代名曲を高純度結晶させたようなセットでハイパーな覚醒感を生み出していったし、[Alexandros] は最新シングル曲など、ロックンロール・シーンの牽引者としてのダイナミズムあふれるステージを展開していった。そして、15年ぶり再集結・THE YELLOW MONKEY。由紀さおり を迎えての“夜明けのスキャット”から“BURN”へ流れ込み、スタジアム一丸の大合唱。日本のロック史の新たな時間が始まった実感がステージを満たしていた。
サンフランシスコ発・韓国系アメリカ人によるインディー・ロック6人組:RUN RIVER NORTH で幕を開けた2日目の MOUNTAIN STAGE。ヒップホップとポップの限りを尽くしてフロアをアゲ倒した FLO RIDA をはじめ、ディスコもヒップホップもファンクも次々に繰り出してダンスの輪を生み出したサマソニ初登場の名物DJ・プロデューサー:MARK RONSON、AVICII/DIPLO らがこぞってフィーチャーしたその歌声を存分に響かせてみせた。デンマークのポップ・シンガー:MØ、ブルー・アイド・ソウル最新形をクリアに提示してみせたデトロイトの雄:MAYER HAWTHORNE そんな中、ひときわ存在感を放っていたのが、マイケル・ジャクソン以外のジャクソン兄弟4人から成るUSポップ・レジェンド:THE JACKSONS。JACKSON 5時代の楽曲も含め、ファンク/ソウル/R&Bを丹念に織り重ねた古き佳きポップ・ミュージックを「今」に鳴り渡らせてみせた。SONIC STAGE は、サンローランのモデルも務める紅一点・ジュリアのキュートな佇まいとワイルドなサウンドが魅力の SUNFLOWER BEAN、ニューウェーブをさらに高性能にしたようなポップサウンドを構築する POP ETC、といったNY発3ピースのアクト2連発からスタート。ハイブリッドなソウル〜R&Bを心行くまでドリーミンに響かせた女性3人組ユニット:KING。ブリットポップと2016年を貫く堂々のアクトを見せてくれたSUEDE。ステージのポップ競演の中でも、JAMES BAY のソウルフルな歌声は実に強靭なヴァイブを放っていた。でんぱ組.inc が渾身の熱演でラストを飾った RAINBOW STAGE は、邦楽というカテゴリーの中でも 阿部真央/米津玄師/plenty/indigo la End にゴールデンボンバー、和田アキ子 まで入り乱れる多種多様ぶり。 マリン・エリア BEACH STAGE 後半は、Billboard JAPANとのコラボステージ Billboard JAPAN×SUMMER SONIC 2016 として展開。LARRY GRAHAM & GRAHAM CENTRAL STATION をはじめ、SWV/MUSIQ SOULCHILD がビーチを熱く沸かせていった。また、hyukoh/ZICO/平井大/RIRI の歌声が、夏の眩しい陽射しとともに鮮やかに弾けていた。 シーン最前線を牽引する新世代アーティストも、洋邦音楽史を彩ってきたレジェンドも一堂に会した SUMMER SONIC 2016 は、こうして大成功のうちに終了しました。

"SUMMER SONIC 2016"オフィシャルウェブサイト >