3.ハウジング
ハウジングはヘッドホンの外観を決める重要なポイントです。音質的にも重要な役割をもっており、構造や素材によって音が変化します。
ハウジングの構造
オープンエアー型
ハウジングが密閉されておらず、空気が自由に出入りするタイプ。ダイアフラム(振動板)にストレスがかからず開放的な音質が得られるため、長時間の試聴でも聞き疲れしにくい傾向にあります。高音がクリアで音がこもらない反面、低音はやや弱くなる場合があります。音漏れが大きいため室内向けと言えます。
密閉型
ハウジング部分が密閉されているタイプ。遮音性が高く内部の音を外に漏らさず、外部の音を遮断しやすいため、屋外での使用や音楽モニター用などに使用されます。
ハウジング内の空気を利用することで、力強い低音を再生できる反面、音がこもる場合もあります。
ハウジングの素材
ヘッドホンのハウジングには一般的なプラスチック以外にもさまざまな素材が使われています。
木の特長
木のハウジングは高級感や木目の違いによる世に1台しか存在しない特別感のほかに、音質的効果として制振性能の高さに特長があります。木の素材の持つ振動吸収力は、クリアな音質と自然な残響効果を生み出します。
音圧を抑え適度の余韻で暖かみのある音色を作り出します。
漆の特長
木を保護し、割れや湿度の影響からも保護します。何百年も木を守り続けることもあります。
メタルハウジングの特長
メタルハウジングはその剛性の高さに特長があります。アルミ素材やステンレス、チタンといった強度の高い金属を使用することでヘッドホンの剛性を高め、不要振動を抑えクリアな音質と高い質感を生み出します。
アルミの特長
加工がしやすく軽いため金属の中では扱いやすい。プラスチックより音がシャープになります。
チタンの特長
堅く粘りのある金属で音の伝わる速度が早く、余韻の少ない音色を作り出します。強度があり軽くできます。

誰かが聞いている
音漏れに注意
通勤や通学などの電車内や屋外公共施設でヘッドホンを使用する場合、音漏れに注意する必要があります。耳栓型(カナル)インナーイヤーヘッドホンはその構造上、音漏れがしにくく作られています。同様に密閉型のヘッドホンも音漏れがしにくい構造ですが、周囲の音が聞こえないことや大音量による耳への負担を考え、控えめな音量に調節したいものです。
交通機関や公共の場所では、他の人の迷惑にならないよう音量に注意してください。自動車、バイク、自転車など、乗り物の運転中は交通事故の原因となりますので、絶対に使用しないでください。