9.試聴のポイント
実際に聞いてみよう
ヘッドホンの音は実際に聞いてみなければわかりません。
持っている人に借りたり、お店によっては試聴できる場合もあります。ここでは試聴の際のポイントを挙げていきます。
よく聞く音源を持っていく
ヘッドホンの試聴の際にはできるだけ自分のよく聞く音源で試聴しましょう。自分のよく聞く音に合ったヘッドホンを選ぶことができます。
使用する場所を考える
実際に使用する場所はどこですか? 屋内か、それとも屋外か。そのほか収納性など、聞く場所によって選ぶタイプが変わってきます。
家で聞くならオーバーヘッド、外で聞くならポータブル、音漏れが心配なら耳栓型といったように、場所に応じてヘッドホンを選びましょう。
装着してみる
インナーイヤーでは耳の形のよっては装着しづらいタイプがあったり、ポータブルタイプでは側圧の強いものもあります。
デザインで選ぶ
ヘッドホンのデザインは、重要な要素となります。ビジネスマン向けのデザインや女性向けデザイン、大人向けの落ち着いたものや質実剛健なモニター用など自分の好みに合ったものを選びましょう。
リファレンスヘッドホンを持つ
ヘッドホンを比べるといっても、始めはなかなかわかりにくいものです。そこで基準と成るリファレンスのヘッドホンを持つと違いがわかりやすくなります。リファレンスヘッドホンは、今まで使用していたものでも、プレーヤー付属のものでも構いません。そのヘッドホンの鳴らす音を基準に、「高音が出ている」や「音が明瞭に聞こえる」といった違いを聞き分けます。また試聴の時には、聞こえてくる音量をできるだけ一定にしておきます。ヘッドホンはインピーダンスによって同じボリュームでも音圧レベルが変わります。音の大きさは聞こえかたに影響をおよぼすので、できるだけ同一の音量で聞き比べる必要があります。
好きな音ってどんな音?
音の好みは聞く人の感性やジャンルによってさまざまです。ヘッドホンはそれぞれの製品によって鳴らす音の傾向が違ってきます。
まずは自分のよく聞く音楽のジャンルは何かを考えます。「JPOPが好き」「JAZZを聞く」やっぱり「ダンスミュージックがいい」「バラードなどヴォーカルメイン」などです。
その上で、今よりどんな音が欲しいのかを考えます。
例えば、「もっと重低音が欲しい」、「スピード感のある迫力がある音にしたい」、「ヴォーカルの声を綺麗に聞きたい」、「オーケストラで各楽器の音をハッキリ聞きたい」、「とにかく今よりいい音で聞きたい」など自分が聞きたい方向性を簡単にでも明確にしておきます。
次に、一般的に言われている音の特性について考えます。
フラット傾向:全体のバランスが取れている、原音に近い特性。
ドンシャリ傾向 高・低音が強く迫力があるがボーカルが沈んだり、聞き疲れしやすい。
カマボコ傾向:ボーカルが聞きやすいが高・低音が弱い。
中・高音寄り:ボーカルや金管楽器が良く聞こえる反面、低音が軽く感じる。
中・低音寄り:重低音に迫力があるが中・高音がこもる場合がある。
これらの部分を踏まえ簡単に方向性を決めます。
そして予算・デザイン性・使用する場所を考慮してヘッドホンを選んでいきます。
試聴のポイント
音の傾向を把握できたら、次は試聴です。
音の傾向: 「ドンシャリ」「フラット」など自分の好みに合わせて。
音場: 「音の広がり感」のことで、密閉型かオープンエアー型で大きく変わります。オープンエアーは音漏れするため、屋外で使用する場合は注意が必要となります。
定位:個々の音がどのあたりで鳴っているかですが、自分の好みに合わせて。
解像度:ギターやボーカルなど個々の音を聞き分けてみましょう。オーケストラなどの多数の楽器を使用する音源で聞き分けると良いでしょう。
音のかすれ:ボーカルのある音源の場合「サ」行の音に注意して聞いてみましょう。「サ」が「シャ」と聞こえたりする場合があります。気にならない程度ならOKです。
音漏れ:屋外で使用する場合、周囲の環境を考えて音漏れには注意しましょう。
購入後に行なうこと:エージング
エージングとはヘッドホンの慣らし運転のことです。購入直後のヘッドホンは、それぞれの部品が新しくなっています。慣らし運転をすることでドライバーユニットがこなれていきます。エージングには専用のCDを使用するなどさまざまな方法がありますが、普段聞いている曲を少しだけ大きめの音量で長時間流すのが一般的とされています。