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2012年11月19日
研究開発室 秋野裕が「イオンマイクロホンの研究」で米国オーディオ協会のAES 133rd Conventionにて
論文賞(Peer-Reviewed Paper Award)を受賞いたしました

株式会社オーディオテクニカの研究開発室 秋野裕が「イオンマイクロホンの研究」に関する論文(題目:On the Study of Ionic Microphones)で、10月26日~29日に米国・サンフランシスコにて開催されたAES 133rd Conventionにて、論文賞「 Peer-Reviewed Paper Award」を受賞いたしました。

 

 

【研究概要】
マイクロホンやスピーカーなどの電気音響交換機は一般に振動板を持ちます。
振動板には質量があり、振動板の位置を保つための復元力があることによって発生する共振によって収音あるいは放射できる周波数帯域が制限されます。
逆に言えば、この振動板に質量がなければこの制限を受けることがないということであります。
これを実現することで、より高音質のマイクロホンを開発できるという仮定のもと、振動版を持たないイオンマイクロホンについて研究したものです。その仕組みとしては、発振周波数の偏移として検出可能な、高温プラズマをつくり(大気中で高周波放電することで実現)、この発振周波数偏移をFM検波することによって音声信号を得るというものです。

現段階では、やっと音を検出できるという状況ではありますが、プラズマに話しかけるとスピーカーから音が出ることを確認できます。


 

 

【開発者 秋野のコメント】

人生初の賞を受賞できて大変うれしく思っています。
多くの方のご指導とご協力をいただき今回の受賞に至ったと思います。大変感謝しています。
私は現在56歳です。これまで25年間マイクロホンの開発の仕事をしてきました。

これまでの技術の積み上げに本研究を盛り込んでイオンマイクロホンを実現し、良い音質の音楽を多くの人に聞いていただけるようにしたいと思っています。

 


【本技術の将来的展望】
近日中の商品化は困難でありますが、マイクとしての使用用途以外にも風速計等への応用も期待できます。

今後も長いスパンで研究開発を継続して参ります。


 

【資料】AESとは
世界各国のオーディオ技術の研究者、エンジニアが参加する国際組織。

年10回の学会誌(Journal of the Audio Engineering Society、略称JAES)刊行、本部主催のConventionやConferenceの開催、支部組織によるConvention等の開催、オーディオに関する国際規格の制定等を主な活動とする。
このうち、本部主催のAES Conventionは、毎年ヨーロッパとアメリカで1回ずつ計2回開催され、世界各国の音響研究者、エンジニアが参加し、プロ用音響機器展示会を併催する。
今年も11月26日~29日の会期でサンフランシスコにてAES 133rd Conventionが開催された。


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