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回転寿司、立ち寿司、寿司居酒屋…と業態は異なっていても、客層に見合ったメニューを揃えるのは大切なことだ。「ここにくれば○○がある」「この店の□□は酒によく合う」「この値段でこの味ならまた来たい」という“安心感”の提供は、固定客獲得に欠かせない。そのうえで多少の変化を必要とする場合には、新しいメニューの創造が役に立つといえよう。固定客のマンネリ感の打破だけでなく、新たな顧客の発掘につながることもある。
ではどんなメニューが考えられるか?というと、伝統を重んじる高級店ならば「印篭詰」をはじめ手のかかるもの、ざる豆腐のように素材の確かさで勝負するサイドメニュー、あるいは「笹切り」など提供の妙で見せる工夫もできるだろう。
家族連れの多い回転寿司や寿司レストランならば、サラダ、フルーツ、プリンなど寿司以外のメニューの充実が挙げられる。デザート系では「豆かん」「麩まんじゅう」「水羊羹」など和風ものに注目したい。仕入れの難しさと原価率の高さがネックだが、小ぶりサイズで提供するなら寿司居酒屋でも使えるメニューだ。回転寿司のレーンに流れていても違和感が少ないこともポイントである(ケーキを見るとゲンナリする左党は多いのだ)。
一方、変わり寿司としてはかつて「豆腐寿司」(シャリ部分が豆腐)があったが、いまの流行はどうやら「野菜寿司」「ベジタブル寿司」だ。これは水茄子、水菜、万願寺唐辛子、茗荷、長葱、オクラ、山芋、アスパラガスなどをネタにした握りで、椎茸、エリンギ、アボカド、生湯葉なども使われる。既にポピュラーな「漬物の握り」も一種の野菜寿司といえよう。また、寿司屋ではないが、大根や胡瓜、アボカドなどを“シャリ部分に”使った野菜寿司を出す和食バーもあり、酒肴として野菜が摂れるためヘルシー志向の客に人気があるという。さらに海外では海苔巻の海苔の代わりに茹でたほうれん草を使用するものまである。「ほうれん草巻」を寿司と呼ぶには抵抗があるが…。
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