Features & Mechanism
カッターヘッドと相似形
レコードの音溝は、カッターヘッドが刻みます。
音溝の波形を忠実に電気信号に変換するために、私たちはカートリッジの振動系の構造自体をできるだけカッターヘッドと相似にしようと考えました。
こうして誕生したのが、オーディオテクニカが世界中で特許を取得したVM型です。
1つの大きなマグネットを使う代わりに、左右2chの音溝に対し、独立した2つのマグネットをV字に配置しました。この理想的な形状により、高セパレーション・広帯域再生・優れたトラッキングを可能としています。
- カッターヘッドの基本構造図
- VMシリーズの基本構造図
高性能パラトロイダル発電系
新しいVMカートリッジのラインナップでは各々の振動系の仕様は異なりますが、カートリッジボディにおける基本的な発電構造は同じです。
継ぎ目がなく、一体化された磁気回路を持つパラトロイダル発電系では漏れ磁束が少ないため、優れたリニアリティが得られます。
またコア材をラミネート状にすることにより、コアの透磁率も最適化されています。
センターシールドプレート
パーマロイのシールドプレートで左右の発電系を完全にセパレートすることで、電気的なクロストークを40dB以下に抑えました。
これは実際のレコードの溝が持つ左右間のクロストークよりも低い値となります。
6N-OFCコイル
OFCとは、Oxygen-free copper(無酸素銅)の略で、酸素の含有量が少ない音響用銅材のことです。その中でも、純度が99.99997以上とされる6N-OFCを発電コイルに採用することで、レコード盤の情報を余すことなく引き出します。解像度が非常に高く、力強い音質を実現します。
モノラル専用ボディ
モノラルレコードの再生時は、左右のチャンネルを接続させるのが理想的です。これにより、主に縦方向の振動に起因するレコードのノイズが低減されます。さらにステレオボディと比べて音像定位が明確になるなど、安定した中低域の再生音が得られます。