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メッセージ

平昌冬季オリンピック/パラリンピックが無事に終了しました。いつものとおり、当社のマイクロホンシステムが開会式から閉会式に至る全会場で使用されました。中には予想外の成果をあげたマイクもあります。たとえば、初の銅メダルに輝いたカーリング女子日本チームの「そだねー」コールです。2006年トリノ大会でこの競技を一躍有名にした高性能なラベリア・ワイヤレスマイクが、再度また思いがけない国民的話題をつくったのです。そしてオーディオテクニカは今、2020年の夏季東京大会に向けた新たな準備を始めています。
いっぽう、音楽業界で世界最高のビッグイベントと位置づけられるグラミー賞授賞式にも、毎年マイクロホンを提供してきました。このサポートは、2019年で連続22回になる予定です。
今から56年前の1962年に創業して以来、当社はピックアップカートリッジをはじめとするトランスデューサー(音響変換器)の開発・製造を事業の中心に置きながら成長してきました。ヘッドホンの歴史は44年、マイクロホンが40年になります。30年存続する会社は全体の1%未満といったデータからみれば稀な成功例といえますが、むろん過去の実績が将来を約束するわけではありません。世界の市場は激しく変わり始めています。その変化を正しく認識して的確に対応しなければ、たとえ100年以上の伝統を誇る巨大企業であっても破綻するほど厳しい時代になっているからです。
ブルーオーシャン戦略と呼ばれる経営論があります。コスト競争の激しい既存市場で争うよりも、未来の市場を開拓しよう。やむを得ないコスト削減策で何かを削るなら、別の要素を増やしたり新しく付け加えたりしよう。結果は、企業にも顧客にも健全な利益をもたらす=青い海が広がる、というような理論です。この考えかたが全面的に正しいかどうかは今後の時代が決めることですが、私は我が意を得たような気がしています。独自の発想と新たな視点で他にない魅力をもった製品をつくり、世界市場へ送り出す。つねにそうすることで、オーディオテクニカは大きく育ってきたのだと思います。これからもどうぞいっそうのご支援をお願いいたします。


2018年7月
代表取締役社長