オーディオテクニカのDante対応製品に適したネットワークスイッチについて

当社では、NETGEAR社の「AV Line」M4250シリーズを推奨しています。このシリーズは、Dante対応のオーディオ機器とシームレスに統合できるよう設計されており、安心してお使いいただけます。さらに、オーディオテクニカ専用プロファイルを適用することで、簡単に設定・運用が可能です。
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オーディオテクニカのプロファイルについて
プロファイルを適用することで、オーディオテクニカ製品が自動認識され、必要な設定(QoS/マルチキャスト設定)が自動で適用されます。

プロファイル確認済製品リスト(2024年9月現在)
ATND1061LK
ATDM-0604a
ATDM-1012DAN
ATND1061DAN
ATND8677a
ATND8734a
ATND971a
ATUC-IRCUDAN
ATW-R5220DAN
ATW-R3210N
ATW-CHG3Na
ESW-CHG4
ESW-CHG5
ESW-R4180DAN
ATUC-IRCU
ATUC-50CU
ネットワークスイッチにおけるマルチキャストの設定について
Dante通信におけるネットワークスイッチの設定の中で、クエリア、IGMPスヌーピングという機能について理解、設定する必要があります。
■クエリア
クエリアの主な役割は、ネットワーク内のマルチキャスト受信者(リスナー)を管理し、どの端末がどのマルチキャストグループに参加しているかを把握することです。クエリアは、定期的にIGMPクエリメッセージ をネットワーク内にブロードキャスト(またはマルチキャスト)し、マルチキャストグループに参加しているホストがまだグループに属しているかどうかを確認します。クエリアの情報をもとに、ルーターは適切なマルチキャストルートを設定し、必要なネットワークセグメントにのみマルチキャストトラフィックを転送します。
■IGMPスヌーピング
スイッチがこのクエリアとホスト間のIGMPメッセージを監視(スヌープ)し、参加しているホストのポートにだけマルチキャストトラフィックを転送するように制御します。
Dante搭載ESWシリーズ及びATND1061シリーズにおけるマルチキャスト設定について
Dante搭載ESWシリーズ及びATND1061シリーズはAPP(Wireless Manager、Digital Microphone Manager)、レシーバー、充電器の間でマルチキャスト通信を使用しています。そのため、使用するネットワークスイッチのマルチキャスト設定にいつかの要件があります。以下のことが満たされていることをご確認ください。
- IGMPスヌーピングの設定がオンの時、ネットワーク上にIGMPクエリアが1台存在すること。
※ネットワークスイッチが2台以上ある場合は、IGMPクエリアが1台になるように設定してください。
- IGMPスヌーピングのバージョンがV2に設定されていること。
※V3またはAuto設定では正常な動作がおこなえない場合があります。もし正しく通信ができない場合は、IGMPスヌーピングの設定を無効(オフ)にしてみることをお勧めします。
Dante搭載ESWシリーズにおけるデバイス同期について
Dante搭載ESWシリーズはDECT通信のために独自の同期信号を使用しています。同期信号はクロックリーダーのレシーバーから送出されるため、フォロアーのレシーバーを同一ネットワーク上に構築してください。
- ネットワークポートモードがSingle Cableの場合、Aポート(Dante及びControl共通)から送出されます。
- ネットワークポートモードがSplitの場合、Bポート(Control)から送出されます。同期信号はVLANを越えることはできませんので、ネットワークスイッチの設定を確認してください。
