マイクロホンを識る

ラベリア型

ラベリア型
「ラベリア型」は、タイピンマイクとも呼ばれる小型のマイクロホン。ピンやクリップで衣服に留めるため邪魔にならず、狙った声を体の動きに関係なく捉えることができます。基本的に人間の声専用で、外形10mm以下である程度の性能を確保するためコンデンサー型が多く見受けられます。業務用機器は襟元に見えるヘッドユニット部だけでなく、タバコ箱程度の大きさの電源部が付属していて、テレビの取材番組などの出演者はそれをウエストや背中に取り付けています。また、ワイヤレスシステムとともに、ミュージカルや演劇でも使われています。広いフィールドを走り回るアメリカン・フットボールの主審が、反則判定などを即座に会場全体へアナウンスできるのも、ジャージに着けた「ラベリア型」があるからです。
また、もっと大きな音量に耐えられるヘッドユニットに入れ換えた楽器用の「ラベリア型」もあります。短めのフレキシブル・パイプとクリップ仕様になっているものは、タムタムやコンガのデッキ部分、管楽器のアサガオ部分などに取り付けられるためライブ用として大いに重宝されています。
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