マイクロホンを識る

ハンズフリー型(ヘッドウォーン/ヘッドセット)

ハンズフリー型
「ハンズフリー型」は文字通り両手を自由にでき、体の動きやある程度の移動にも対応できるマイクロホンの総称。各分野で独自の呼称が使われていますが、ここでは頭に装着するスタイルをオーディオテクニカの分類で説明していきます。
「ヘッドウォーン」は、頭で固定する形状のマイクロホンを指します。ミュージカルや演劇ではこれまで、舞台化粧に合わせた特殊なホルダーで耳の脇や喉元、カツラの中に「ラベリア型」を仕込んでいました。しかし最近では「ヘッドウォーン」が、ライブのボーカル用に使われ、ワイヤレスシステムと一緒になれば、歌い手の舞台上での動きと行動範囲が自由になります。一方、通信用の「ヘッドセット」は、ファーストフード店のカウンターやコールセンターで多く使われていましたが、働き方改革や昨今の状況からテレワークやオンライン授業の音声入力用として人気を博しています。なおマイクロホン・ユニットにはコンデンサー型が増えています。
ヘッドセットと呼ばれるものは、ヘッドホンとアームで支えられたマイクロホンが一体になった形だ。ボクシングのリングサイドや野球場の中継席で使われているのはマイク付きヘッドホンとも呼ばれる。放送用という性格から音質にも配慮が為されている。通信連絡用としては、テレビコマーシャルに登場する電話対応のオペレイターが着けているタイプを想像していただければよろしい。同じく飲食店関係では、大きなレストランの客席誘導係用などに最近は多く導入され始めた。業務用の通信連絡用ヘッドセットは、別名インカムとも呼ばれ、飛行機の発着現場で使われるような特殊なものは、暗騒音を打ち消す機能を備えている。
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