マイクロホンを識る

全指向性(無指向性)

全指向性(無指向性)とは?


今いる場所に集まった音のすべてが、振動板に届いて電気出力となるのが「全指向性(無指向性)」と呼ばれるマイクロホン。言い方を換えれば、マイクロホン本体(振動板)の向きや角度に関係なく、音の大きさだけに反応する性格を持ちます。振動板の前方だけが音場に対して拡げられている構造になっており、インタビューや議事などの収音で主に使われ、効果音の生録でも力を発揮します。場所を離して2本立てれば、本来は味わうことのできない独特なステレオ感を創り出すことも可能です。
P.A.ではお芝居のセリフを拡声するための仕込み用として活躍する一方、音楽ライブではステージ周りの音をすべてを拾ってしまい、フィードバック現象の原因となることから使われることは滅多にありません。ただし、広いスタジオや大きなホールを使った録音では、「部屋鳴り」(アンビエント)と称される間接音を収録する場合によく用いられます。生の響きのあるドラムの音が欲しいときにこのセッティングは効果的で、80年代に有名だったニューヨーク「「パワー・ステーション・レコーディング・スタジオ」(現:アバター・スタジオ)では、ドラムブースの高い天井にこのアンビエントマイクロホンが配置されていました。
ポーラパターン:円形グラフで指向性を360度にわたって示した図

オーディオテクニカの全指向性マイクロホン


AT4050
<可変スイッチ付き>
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マイクロホンの外部構造