賞レースを席捲する数多くの名作を世に送り出してきたサーチライト・ピクチャーズが贈る最新作『ノマドランド』が3月26日(金)より全国公開される。アカデミー賞の前哨戦のひとつである第78回ゴールデン・グローブ賞で、<作品賞(ドラマ部門)>、<監督賞(映画部門)>の主要2部門で受賞した本作。クロエ・ジャオはアジア人女性初の監督賞ノミネートにして、初受賞の快挙を果たしている。そしてこの度、ノマドたちのリアルな生き様を活写し、世界で大絶賛されている本作の監督を務めたクロエ・ジャオら製作陣のインタビュー映像やメイキング映像が存分に詰まった特別映像が解禁された。

音楽を手がけるのはイタリアの巨匠・ルドヴィコ・エイナウディ

『最強のふたり』や『三度目の殺人』などの劇伴を担当したイタリアの巨匠ルドヴィコ・エイナウディの美しい音楽とともに、本作の舞台となったアメリカ西部の美しい光景が映し出されてスタートする本映像。

リーマンショックによって、突如住処を失い、やむを得なく車上で生活を送る高齢者=ノマドの過酷ながら希望にも溢れた生き様を描いた本作。監督を務めたクロエ・ジャオが「放浪する人々の物語を語るために必要なのは人々が放浪に魅了される理由を理解すること」と明かすように、ノマドの生き方そのものに寄り添いながら本作の製作は進められたという。

名優フランシス・マクドーマンド×クロエ・ジャオのタッグで贈る、ノマドの生き様をリアルに描く渾身の一作

本作で主人公ファーンを演じ、またプロデューサーとしても参加している名優フランシス・マクドーマンドからのオファーによって、本作の監督を務めたクロエ。同じくプロデューサーのモリー・アッシャーは「監督が本作で描いたのはアメリカンドリーム。外国出身者ならではの鋭い視点で捉えているわ」とクロエの手腕を大絶賛している。

ノマドの生き様をリアルに描くためにクロエが採用したのは『ザ・ライダー』でも行った“俳優ではない一般人を役者に起用する”ということ。ファーンを演じたマクドーマンドと、オリジナルキャラクターのノマドを演じたデヴィッド・ストラザーン以外のノマド役がすべて一般人によって演じられている。その1人で、劇中でファーンと友人になるノマドのリンダ役として出演したリンダ・メイは「監督はただ歩き回って、人々の振る舞いを観察し、それを完璧に捉えたわ」とクロエの表現力を賞賛。

本映像では、リンダがファーンにノマドの生活について語る様子、また2人で自由な生活を謳歌する様子も映し出されているが、自然な掛け合いに微笑ましくなると同時に驚きも隠せないワンシーンも。クロエは「リアルな作品にするために必要なのは、登場人物を軸に、配役やロケ地を決めること。彼らの経験と彼ら個人に光を当てることよ」と自身の考えを力強く語っている。今まさに賞レースで作品賞、監督賞を総なめし、世界で大絶賛を受けているクロエ・ジャオ監督渾身の一作にますます期待が膨らむばかりだ。

本作の壮大な風景に寄り添うような美しいサウンドトラックには、ルドヴィコ・エイナウディの作品に加え、アイスランドの作曲家オーラヴル・アルナルズの未発表曲も。また、今作でしか聴くことのできない5曲のライブ演奏も収録。さらに、エイナウディの『セブン・デイズ・ウォーキング』シリーズのトラックも含まれている。音楽にも注目しながら、ぜひ劇場で本作の全貌を確かめてほしい。

『ノマドランド』 コメント
(※順不同・敬称略)

是枝裕和(映画監督)
終始マクドーマンドから目が離せない。いや、目を逸らすことを許されない。そこに写っているのは最早、女優ではない。演技でもない。上手い言葉が見つからない。とにかく、凄いものを見てしまった。

今泉力哉(映画監督)
とても不思議な気持ちになった。
人間ってちっぽけなんだなと思った。
でもそれを感じることができるのも人間で。
自然の方が人間より優れてるとかじゃなくて人間も自然の一部であることを教えてくれる映画。

ふくだももこ(映画監督・小説家)
映画は、監督が世界をどう見ているかがはっきりと映る。
クロエ・ジャオ監督の、薄暮のように嫋やかなまなざしが好きだ。
喪失を抱きしめながら車を走らせる主人公に、やさしい夜が訪れますように。

冨永愛(モデル)
生きることは旅する事というけれど、旅する事で私達は何を探し求めているのだろうか。
生きる上で何を選択し、何を排除するのか…。
逞しくも哀しく生きる彼女に自分を重ねずにはいられない。
もし私が彼女だったら…。

ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
最底辺で生きる人たちの姿を淡々と、ほとんどドキュメンタリーのように描いた美しい映画です。
フランシス・マクドーマンドと聞いただけで間違いない!

高橋ヨーコ(写真家)
果てしのない動かぬ大地と留まらず移動するノマド達。本物のノマド達と本物の役者が演者となって語るリアルに引き込まれ(どちらも素晴らしかった!)、風景の美しさに魅了される。自由に生きていくことは簡単ではない。あのようには暮らしていけないだろうけれど、旅をしにまた、あの果てに行きたくてたまらなくなった。是非映画館のスクリーンで見て欲しい至極の一本。

稲垣えみ子
生きるのに本当に必要なギリギリのものだけで生きる。それはこの、閉塞した現代からの唯一の脱出口なのだ。似たことをしている私にはそのことが本当に良くわかります。すべてを捨てた彼らの瞳の深い輝きを見よ。老後不安に怯えまくる現代人への魂の一撃。

町山智浩(映画評論家)
彼女は老いとともに何もかも失っていく。愛する人も、住む場所も。その代わり、新しい家を手に入れる。果てしない大地だ。

山崎まどか(コラムニスト)
今のアメリカのシステムでは救えない人々
それでも政府の介入を望まず、自分の生き方を貫こうとする人々
彼らの厳しい生活、自由と裏表の危うさ、矛盾、人生の輝きを
包み込んで、クロエ・ジャオは何という映像の叙事詩を綴ったのだろう

INFORMATION

『ノマドランド』

3月26日(金)TOHOシネマズ日比谷 他全国公開

監督:クロエ・ジャオ『ザ・ライダー』(17)、『エターナルズ』(21)
キャスト:フランシス・マクドーマンド、デヴィッド・ストラザーン、リンダ・メイ ほか
全米公開:2月19日
原題:Nomadland/原作:「ノマド:漂流する高齢労働者たち」(ジェシカ・ブルーダー著/春秋社刊)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2020 20th Century Studios. All rights reserved.
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オリジナル・サウンドトラック

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