細野晴臣デビュー55周年展『細野さんと晴臣くん』が立教大学で開催。入場無料・初公開音源も

細野晴臣のデビュー55周年を記念して、その軌跡と進行形の活動を伝えるプロジェクト「HOSONO MANDALA」が始動。その第1弾として、展覧会『細野さんと晴臣くん』が、2025年5月31日から6月30日までの1ヶ月間限定で開催される。会場は東京・池袋の立教大学キャンパス内の歴史ある洋館、ライフスナイダー館。

本展の舞台となるのは、細野が中学・高校時代を過ごした母校・立教大学池袋キャンパス。展示では、少年期に書き残したノートやスケッチ、落書きに、現在の彼の言葉を添えるかたちで編集された資料が並ぶ。タイトルの通り、「細野さん（大人）」と「晴臣くん（少年）」が静かに語り合うような、時間を超えた対話の空間が広がる。

見どころのひとつは、細野が高校時代に活動していたフォークバンド「オックス・ドライヴァーズ」の音源が、今回の展覧会で初めて一般公開されること。当時の演奏に触れられるのは、音楽ファンにとって貴重な機会となる。また、会場では細野の歌声を体感できるインスタレーションも展開。彼の創作の原点を、 “音” として体験できる場となっている。

会場構成とデザインを手がけるのは、日本デザインセンター・三澤デザイン研究室の三澤遥。詩的で静かな空間演出によって、細野晴臣という存在の奥行きを、視覚と言葉と音で感じ取れる展示に仕上がっている。

入場は無料。細野晴臣のこれまでに触れてきた人も、まだ出会ったことのない人も、この展示でその “はじまり” に立ち返ってみてはいかがだろうか。

Edit：Tom Tanaka