下北沢に来たのはいつぶりだろう。 本多劇場などを見つけて安心するものの、かつて通った「シモキタ」はすっかり様変わり印象だ。 古着やスニーカーをわざわざ買いに行ったり、まだ世間では知られていないアーティストのライブを、小さな箱に見に行ったり。 今も昔もカルチャーの拠点であることには変わりないが、年代によっては街の変わりように驚く人も多いことだろう。

今回は、駅から徒歩約4分、裏路地に少し入ったところに「General Record Store SHIMOKITAZAWA」に向かう。 お店の外観と小道はシモキタらしさを思い出させてくれる。 裏道ではあるが、日の当たるそのショップの入り口こそ狭いが、中に入ると期待に胸がふくらむ。 この気持ちは、遊園地でのアトラクションを待つような感覚と似ている。

「General Record Store SHIMOKITAZAWA」

General Record Store SHIMOKITAZAWA

『2016年3月、下北沢にオープンしました。 「これだけは持っておきたいよな!」と思う定番のレコードからDJユースな和モノはもちろん、古今東西のロックの中古アナログレコードをセレクトした「総合レコード店」です。 お客様の人生に寄り添える、素敵なレコードが見つかるよう願っております。

当店には、さまざまなレコードが集まります。 前衛的なアヴァンギャルドのレコード、またワールドミュージックを集めた「世界の果て」セールも当店自慢の看板の一つです。 アーティスト名も読めない、ジャケットも無地、どこの国の言葉なのかも簡単に判別ができない、そんな「謎だ…」と思うような世界の怪盤、珍盤、奇盤、迷盤をすべからく集め「どんなレコードであっても、何のレコードであっても良さというものがある」という意志のもとに、コメントカードを使い「聴き方」も売らせていただきます。 この世にはまだまだ面白いレコードがあります。 』とショップ店員の堀米さんは語る。

「謎だ…」と思うような世界の怪盤、珍盤、奇盤、迷盤をすべからく集め「どんなレコードであっても、何のレコードであっても良さというものがある

『ファーストレコードをお探しの10-20代のお客様から、ハードディガーな60代の方まで、幅広い年齢層の方にご来店していただけます。 』

店員さんオススメSPOT「世界の果て」コーナー

店員さんオススメSPOT「世界の果て」コーナー

『棚下にある500〜800円で買える「世界の果て」コーナーです!一気に10枚買っていく方々も沢山います!店の外のベンチはフォトスポットにもなっておりますので、是非、お店のロゴをバックに記念撮影していってください!』

棚下にある500〜800円で買える「世界の果て」コーナー

初めての方は、少し入りにくいかもしれないレコードショップ。 だが、一足歩を進めると、そこはまさしくワンダーランドだ。 今日はどんなレコードと出会えるだろう、今日はどんなアーティストを見つけられるだろう。 小さなスペースの中に、山のように敷き詰められたレコードを、時間をかけて探す行動は、ほかにはない特別な楽しみがある。
お気に入りの1枚と出会えなくても、明日もレコードショップはそこにある。

サウンドバーガーで推しの1枚を聴く

Willie Dixon 『Willie's Blues』
Willie Dixon 『Willie’s Blues』

お店に伺う際は、レコードを挟んでどこでも聴ける「サウンドバーガー」と、その相方、ワイヤレスヘッドホン『ath-M50xbt2』を持っていく。 おすすめのレコードを「サウンドバーガー」で聴いてもらうためだ。

「ジャズやロックなど、さまざまなジャンルのミュージシャンに影響を与えたブルースピアニストMemphis Slim(メンフィス・スリム)と、「Hoochie Coochie Man」などの作詞・作曲を手掛けたソングライターWillie Dixon(ウィリー・ディクスン)がタッグを組んだ名盤。 ジャジーなピアノにブルージーな歌唱&ベースが炸裂する一度で二度おいしい作品です。 」

レコードショップの店員さんの言葉はいつも分かりやすく、ワクワク感を醸成してくれる。 早速「サウンドバーガー」で、この名盤を聴いてもらった。

固定ねじを取り外し、レコードをセット。 カバーを閉じて電源を入れてヘッドホンとペアリング。 あとは丁寧に針をレコードに落とすだけ

固定ねじを取り外し、レコードをセット。 カバーを閉じて電源を入れてヘッドホンとペアリング。 あとは丁寧に針をレコードに落とすだけだ。 この作法がまた味わい深い。

『持ち運びも手軽にできますし、Bluetooth接続が出来るので、ヘッドフォンなどで聴く際も気軽に聴けてとても良かったです。 家で聴くのも良いですが、ハンバーガーが好きなので、ハンバーガーとサウンドバーガーを持って、公園で聴いてみたいなと思いました(笑)』とシャレの効いた、素敵なコメントをいただけた。

レコードを聴いてもらいながらお仕事中。 DIGする姿に惚れ惚れしてしまう

レコードを聴いてもらいながらお仕事中。 DIGする姿に惚れ惚れしてしまう。 令和の「サウンドバーガー」は、ワイヤレスだからこういうこともできるのだ。

店頭には「サウンドバーガー」が展示されているので、気になった人は直接ショップへ足を運んでほしい

店頭には「サウンドバーガー」が展示されているので、気になった人は直接ショップへ足を運んでほしい。

自店以外のおすすめレコードショップは?

最後に、自分のお店以外で堀米さんおすすめのレコードショップを聞いた。

愛知県名古屋市「WALTER’S JUKE」

『まだ行ったことは無いですが、うちの店のレコードに「WALTER’SJUKE」さんのチラシがたまたま入っていて知りました。 調べるとブルース専門店とのことで、是非いつか行ってみたいなと思いました!』

「General Record Store SHIMOKITAZAWA」店員の堀米さん
「General Record Store SHIMOKITAZAWA」店員の堀米さん

久しぶりにレコードを聴きたくなった人には少しなつかしい、これからレコードを始める人にはとても新鮮。 音楽を愛する皆さまへ、「サウンドバーガー」で広がる、なつかし新しい音の世界を是非ご体感ください。

「サウンドバーガー」AT-SB727。 カラーは写真左からブラック(BK)、イエロー(YL)、ホワイト(WH)の3色
「サウンドバーガー」AT-SB727。 カラーは写真左からブラック(BK)、イエロー(YL)、ホワイト(WH)*の3色。

*ホワイトはオーディオテクニカ公式オンラインストア限定カラー。
ブラック(BK)、イエロー(YL)の詳細はこちら
ホワイト(WH)の詳細はこちら

GENERAL RECORD STORE SHIMOKITAZAWA

GENERAL RECORD STORE SHIMOKITAZAWA

営業時間11時~20時
〒155-0031 世田谷区北沢2-8-4松田ビル1F B
TEL: 03-6804-7414
MAIL: mail@generalrecordstore.com

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Words&Edit:Yagi The Senior
Producer:Enban Sukiko
Photos:Hinano Kimoto