ヘッドホンと比較すると、コンパクトで軽量なイヤホン。その特徴から外出用と考えられがちですが、快適な装着感と高い音質を兼ね備えているモデルもあり、家でリラックスしながら音楽を聴くときにも最適です。

今回は、イヤホンを選ぶうえで押さえておきたい、4つのポイントをご紹介します。

ワイヤレスorワイヤード——接続方法で選ぶ

1つ目のポイントは、イヤホンの接続方法です。使い方に応じて、ワイヤレス(無線)かワイヤード(有線)かを選びましょう。以下でそれぞれの特徴をご紹介します。

はじめに、ワイヤレスのイヤホンについて。ワイヤレスの最大のメリットは、コードが邪魔にならず、イヤホンを着けた状態で自由に動ける点です。例えばパソコンで音楽を聴いているときでも、そのまま席を立つことができます。イヤホンとレシーバーの仕様にもよりますが、家の中であれば多少離れても接続は切れません。

一方で、充電が必要になるのはワイヤレスのデメリットとなります。購入前には、普段どれくらいの時間イヤホンを使うかを踏まえて、バッテリーの持続時間を確認しておくと良いでしょう。

続いては、ワイヤードのイヤホンのメリット・デメリットです。まずメリットとしては、接続の簡単さが挙げられます。対応する端子さえ搭載していれば、どのような機材でもすぐに接続できるのが魅力です。また、ワイヤレスで起こる可能性がある音の遅延や音質の劣化がないのもうれしいところ。総じて、どのようなシーンでも安定して使えるのがメリットです。

逆にワイヤードのデメリットになるのは、断線のリスクがある点でしょう。もちろん、ワイヤレスであれば故障しない……ということはありませんが、物理的に壊れてしまう箇所が多い点は押さえておきましょう。

ドンシャリ?フラット?——得意とする音域で選ぶ

2つ目のポイントは、そのイヤホンが得意とする音域です。

皆さんもご存知のとおり、音には高さ・低さがあります。厳密な定義はないものの、バスドラムなどの響く音が「低音」、ヴォーカルなどが「中音」、シンバルなど甲高い音が「高音」……と、3つの音域に分けられるのが一般的です。

そして、イヤホンのモデルによって、どの音域を得意としているか(どの音域を強調しているか)は異なります。商品のレビューなどで、「このイヤホンは低音が効いている」といった感想を目にしたことがある方も多いでしょう。

そのため、イヤホンを選ぶときには、好みの音や普段よく聴く音楽を考慮するのがおすすめです。以下で代表的なイヤホンの音感を3つご紹介しますので、自分にとってどれが最適かを確認してみてください。

ドンシャリ

ドンシャリ

高音と低音が強調されているタイプです。ロックなど、激しい音楽に向いていると言われています。

かまぼこ

カマボコ

「ドンシャリ」とは逆に、中音が強調され、高・低音が抑えられているタイプです。ボーカルがはっきりと聴こえるため、ポップなどをよく聴く方におすすめ。また、ギターやバイオリンなど金管楽器の音も明瞭に感じられます。

フラット

フラット

すべての音域を、原音に近い形で鳴らすタイプです。音源やオーディオプレーヤーによる、音の違いを楽しみたい方に向いています。

リラックスしたいなら——フィット感や形状で選ぶ

3つ目のポイントは、イヤホンのフィット感や形状です。

イヤホンのフィット感や形状

一般的な左右一体型からネックバンド型、片耳型など、イヤホンの形状を、使うシーンや好みに合わせて検討しましょう。デスクで使うのか、ベッドで寝転がりながら音楽を聴くのかなど、使う様子を具体的にイメージしながら比較してきます。

その際には、「動いても外れないか」「遮音性はどの程度か」といった点もあわせて確認しておくのがおすすめ。具体的には、家事をするときにも使いたいならしっかりと固定できる形状。音楽を聴きつつインターホンの音にも反応したいなら遮音性は低めのもの。……といった具合です。

ノイズキャンセリングや防水。その他の機能も要チェック

最後にご紹介するポイントは、イヤホンに搭載されている機能です。代表的なものを以下にリストアップしました。

・周りの音をシャットダウンできる「ノイズキャンセリング機能」
・水場でも安心して使える「防水機能」
・複数の機器へ同時にBluetooth接続ができる「マルチペアリング機能」

選ぶポイントを押さえて理想の1台を見つけよう!

世の中には数え切れないほどのイヤホンがあります。しかし、4つのポイントを押さえて候補を絞っていけば、かならず理想の1台を見つけられるはずです。ぜひ今回の記事を、皆さんのイヤホン選びの参考にしてみてください。