レコードを高音質で楽しむためには、レコード盤だけでなくカートリッジの針先(スタイラス)も定期的にクリーニングすることが重要になります。その際には、専用の「スタイラスクリーナー」を使うのが便利です。今回の記事では代表的なスタイラスクリーナーの種類や、スタイラスクリーナーを選ぶポイントをご紹介します。

スタイラスクリーナーとは

スタイラスクリーナーとは名前のとおり、カートリッジの針先(スタイラス)をクリーニングするために作られたクリーナーです。

レコードを聴くうえで、チリやホコリといった小さな不純物は天敵です。レコード盤の表面に不純物が付着していると、再生したときにカートリッジの針先が不純物に触れて、「チリチリ」というノイズが混じってしまいます。

そしてこの際に、カートリッジの針先に不純物が付いたままになってしまうケースもあるのです。また、その状態で別のレコード盤を再生したことで、汚れが移ってしまう可能性も考えられるでしょう。そのため、レコード盤はもちろんのこと、カートリッジの針先も定期的なクリーニングが必要になります。

カートリッジは針先も含めて非常に精密な作りになっているため、クリーニングも丁寧に行わなければなりません。そのような時は市販のスタイラスクリーナーを用意してください。

スタイラスクリーナーの種類

スタイラスクリーナーにはいくつか種類がありますが、今回は代表的な2種類をピックアップしてご紹介します。

湿式スタイラスクリーナー

AT607a

スタイラスクリーナー

AT607a

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クリーニング液を使って汚れを除去するタイプのスタイラスクリーナーです。多くの製品では容器のキャップ部分にブラシが付いており、そのブラシにクリーニング液を付けてクリーニングします。

粘着式スタイラスクリーナー

AT617a

スタイラスクリーナー

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粘着性のあるゲルに針先を当てて、汚れをゲルに吸い付けるタイプのスタイラスクリーナーです。粘着式スタイラスクリーナーは基本的に水洗い可能な作りとなっており、洗うことで何度も繰り返しつかうことができます。

スタイラスクリーナーを選ぶポイント

ここからは本題である、スタイラスクリーナーを選ぶポイントをご紹介します。

湿式は乾きやすさをチェック

湿式スタイラスクリーナーを使って針先をクリーニングをしたあとは、レコードを聴く前にカートリッジの針先を乾燥させなければなりません。カートリッジの針先が濡れた状態でレコードを再生すると、最悪の場合、盤面を傷付けてしまうこともあります。

とは言え、「せっかくクリーニングしたから早くレコードを聴きたい!」と思ってしまうのが、レコード愛好家の心理というものです。そこで湿式のスタイラスクリーナーを選ぶときは、クリーニング液の乾きやすさをチェックするのがおすすめ。「速乾性」と表記されたものを選んでおけば間違いないでしょう。

粘着式は繰り返し使える回数をチェック

粘着式のスタイラスクリーナーは、ゲルの粘着性がクリーニング性能に直結します。そのため粘着式を選ぶときは、粘着性がどれだけ持続するのか、水洗いしても粘着性が落ちないか……といった部分を欠かさず確認しておきたいところです。

まとめ

スタイラスクリーナーは、本格的にレコードを楽しむうえで、ぜひ1つ用意しておきたいアクセサリーです。皆さんの大切なカートリッジ(針先)やお気に入りのレコード盤を清潔に保ち、いつまでも高音質でレコードを楽しむために、ご自身が使いやすいスタイラスクリーナーを選んでみてはいかがでしょうか。

Words: neu inc.