いつもよりアクティブで充実した一日の終わり。ネクタイを緩めたその手でレコードプレイヤーに触れる。部屋がたちまちにして麗しいアナログ世界に染まり、張り詰めた心も緩む。
アナログなのにレコードを乗せればスイッチ一つで音楽がスタート。
伝統と最新テクノロジーの結晶、AT-LP3XBT。

針が音溝トレースするというダイナミックな魅力。

針が音溝をなぞって振動を拾い出す。この原理をエジソンが発明したのは1877年。現代にも変わらず生きるアナログレコードの原理は、以来約150年を迎えようとしています。
CDの登場によって、一度は消滅するかと思われたアナログレコード。音の源である振動そのものを記録・再生するというダイナミックなしくみによって、耳に馴染む率直な音が再評価されています。そして今、現代の生活にフィットした高機能なレコードプレイヤーに人気が集まっています。

デジタル時代にフィットする革新の波。

従来、レコードプレイヤーは本体以外にいくつかの周辺機器が必要であるなどの垣根がありましたが、デジタル技術の進化により、プレーヤー本体を購入するだけで、お手持ちの出力機器を接続して試聴できるようになりました。

ワイヤレス接続の軽快さに味を占める。

AT-LP3XBT

進化の一つは、ワイヤレス接続。
スマートフォンで音楽や動画音声を聞くときに必須となったワイヤレスイヤホンは、近距離無線通信規格Bluetooth技術の発展によるもの。
この技術を採用することで接続面での利便性を高めたものが今のレコードプレイヤーのトレンド。ワイヤレスイヤホンでスマートフォンの音楽を聴くのと同様に、ワイヤレスイヤホンをレコードプレイヤーに接続すれば、それだけでレコードが聴けるまでになっています。
その軽快な自由さ。一度体験すれば手放せません。

有線に引けをとらない安定接続。aptX™Adaptive Audio コーデック。

ただ、無線通信ゆえに音切れや遅延の問題がつきまといます。
この解決を目指したのが、aptX™Adaptive Audio コーデック。
コーデックとはデジタル信号を読み書きするソフトウェアのこと。周囲の電波環境や音楽データの転送状況に応じて、転送ビットレートをリアルタイムに変化させ、音切れがなく、遅延を最少にする安定した接続を実現しています。
AT-LP3XBTでは、CDを超える高ビットレート48kHz/24bitまでの再生が可能です。

アクティブスピーカーとダイレクト接続。

外出時ならいざ知らず、部屋に帰ればイヤホンもはずして全身で音に浸りたいもの。
AT-LP3XBTはアクティブスピーカーをダイレクトに接続して再生できます。
レコードプレイヤーとスピーカーの距離が離れている場合は、ワイヤレスのアクティブスピーカーを選択。レコードプレイヤー導入時にセッティング位置に悩むこともありません。

繊細な針先の守り手。フルオート機構。

AT-LP3XBT

レコード盤面を傷つけてしまう機会が多いのはレコード針。アームを指先で支えてレコード盤面にそっと置くという作業は神経を使います。
フルオート機構を持つAT-LP3XBTなら、スタート・ストップボタンにより、アームに一切ふれることなく、音楽の始まりから終わりまでを完遂できます。
聴きたい位置に針を降ろしたいときは、「油圧式アームリフター」が役立ちます。針先をゆっくり上昇・下降させることができ、盤面との衝撃を和らげます。

アナログ派の耳に堪える数々の高音質設計。

AT-LP3XBT

音質とコストパフォーマンスを両立させたベルトドライブ方式。

プラッター(回転盤)を駆動する方式はベルトドライブを採用。モーターがベルトを介してプラッターを駆動します。モーターを小型にできる上、ベルトによってモーターの振動がプラッターに伝わりにくいため、高音質とコストパフォーマンスを両立できるとして評価が高い方式です。

定評あるVM型ステレオカートリッジを付属。

カートリッジは針の振動を電気信号に変えるところ。言わば音が蘇る最前線。この時点で高品質な信号を得られなければ、その後のどんな対策もすべて手遅れ。
AT-LP3XBTでは、定評あるVM型カートリッジAT-VM95Cを付属。AT-VM95シリーズと針先互換性があるため、針先を交換して音質をカスタマイズするなどの楽しみ方も可能です。

AT-VM95C

VM型(デュアルムービングマグネット)ステレオカートリッジ

商品の詳細を見る

安定したトレーシング性能を持つ接合丸針を採用したエントリーモデル。

>>AT-VM95 Seriesについてはこちら

徹底した共振対策。

音溝に刻まれた振動の跡から音を取り出すレコードプレイヤー。振動を直接相手にするだけに、自らも振動の影響を受けます。
「動くべきものだけがしっかり動く」ことを究極の目標にして、振動をうまく制御することが高音質の決め手になります。
レコード盤が乗るプラッター(回転盤)の材質には、共振が少ない金属であるアルミニウムを採用。さらに筐体内部各所に共振を抑える金属プレートを効果的に配置。徹底した共振対策を施しています。

大電力を内部に入れない外部電源方式。音を瑞々しく再現。

カートリッジで発生する電圧は数mV以下という微弱な電流。レコードプレイヤー内部の電気ノイズの影響をたやすく受けることになります。
ノイズは音を汚す張本人。大きな電力は強いノイズの発生源でもあります。
AT-LP3XBTは、家庭の100V電力を受け止める電源ユニットを内蔵しない外部電源方式。ACアダプターによる給電方式を採用しました。
その澄み切った音は、アナログならではの深みある音をさらに瑞々しく再現します。

最新テクノロジーの背後に息づく伝統。

かつてはレコードを再生することを「レコードを演奏する」と表現しました。
バイオリンの弦を弓がこすって音を奏でるように、レコード盤面を針がこすることで音楽が現れる。まさにひとつの楽器のような実在感をもつレコードプレイヤー。
ターンテーブルが回りだし、トーンアームがゆっくり動き始める。それがオン・オフの境目。その演奏姿を目の端で確かめつつ、音楽が始まると同時に一日がクールダウンしていくのを感じる。
最新テクノロジーの背後に安らぎをもたらすアナログの伝統が息づくワイヤレスターンテーブルAT-LP3XBTで、新しい音楽ライフを始めてみましょう。

words : Kikuchiyo KG