レコード再生の “音” は、レコード針「カートリッジ」で驚くほど変わります。好きな音楽を、もっと “自分らしい音” で聴けたら、毎日はさらに豊かになるはず。その一番の近道が、「カートリッジ」の交換です。オーディオテクニカの新しい『AT-VMx』シリーズは、そんな音づくりの楽しさを誰もが味わえる、多彩なラインナップが揃っています。初めての一本から、音を極める一本まで、きっと心に響くカートリッジが見つかるはず。さあ、あなたの音楽体験をアップデートしませんか?

グルーヴに込められた音を余さず引き出す、フラッグシップ「AT-VM700x」シリーズ

グルーヴに込められた音を余さず引き出す、フラッグシップ「AT-VM700x」シリーズ

「どうせなら、音のディテールにしっかりこだわりたい」。そんなあなたにおすすめしたいのが、VMxシリーズの頂点に立つ「AT-VM700x」シリーズです。このラインが目指すのは、レコードのグルーヴ(溝)に刻まれた情報を、限りなく忠実に、そして深く引き出すこと。

そのこだわりは、まず、ずっしりと重みのあるダイキャストアルミニウム合金製のボディに表れています。この高剛性ボディが不要な振動を抑え込むことで音の濁りを排除。そこへ、新たに採用した高純度無酸素銅線「PCUHD」のコイルが、力強い低域とレスポンスの良い軽やかな再生音を加えます。

このシリーズの面白さは、特性の異なる4種類の高性能な針先から、自分の理想に近い一本を選べることにもあります。

例えば、シリーズ最高峰の『AT-VM760xSL』。グルーヴとの接触面が広い無垢特殊ラインコンタクト針と、応答性の高いボロンカンチレバーの組み合わせは、広々とした音場空間と圧倒的な情報量をもたらしてくれます。

『AT-VM750xSH』が採用する無垢シバタ針は豊かな中低域の表現が持ち味ですし、無垢マイクロリニア針を採用した『AT-VM745xML』と『AT-VM740xML』も、それぞれ異なる魅力を持っています。

聴き慣れたレコードから、これまで気づかなかった新たな音を発見する。そんな感動を味わいたいあなたにこそ、試してほしいシリーズです。

自分らしい音を見つける第一歩。スタンダードな「AT-VM500x」シリーズ

自分らしい音を見つける第一歩。スタンダードな「AT-VM500x」シリーズ

「いきなり最上位モデルは、ちょっとハードルが高いかも……」と感じる方もご安心ください。そんなあなたに寄り添ってくれるのが、スタンダードな「AT-VM500x」シリーズです。

AT-VM700xシリーズの金属製ボディに対し、こちらは軽量な樹脂製ハウジングを採用。いろんなプレーヤーと気軽に組み合わせられる、懐の深さも魅力です。もちろん、心臓部であるコイルには、上位モデルと同じく線材にPCUHDを採用。音楽の表現力をしっかりと支えます。

このシリーズも、針先の違いによるラインナップが実に豊富。クリアで高解像度なサウンドを引き出す無垢楕円針の『AT-VM530xEN』、グルーヴの情報を正確に捉える接合楕円針の『AT-VM520xEB』、そして安定したトレーシング性能を持つベーシックな接合丸針の『AT-VM510xCB』。それぞれの個性を聴き比べてみるのも一興です。

まずは手に取りやすいモデルから始めて、好みに合わせて交換針で音を育てていく。そんな楽しみ方ができるのも、このシリーズならでは。自分だけの音作りを始めたい、すべての方にとって最高の出発点となるはずです。

レコードに刻まれた時代の熱気をストレートに。モノラル/SP盤用「AT-VM600x」シリーズ

レコードに刻まれた時代の熱気をストレートに。モノラル/SP盤用「AT-VM600x」シリーズ

ジャズやロックンロールの歴史的な名盤が生まれた1950年代。その多くは、左右の区別がないモノラル録音でした。荒々しくも純粋な音楽の熱気を刻み込んだ当時のレコードから、素の音を引き出してくれるのがモノラル/SP盤専用の「AT-VM600x」シリーズです。

モノラルレコードの溝は水平方向にだけ音が刻まれています。ステレオ用のカートリッジで再生すると、盤の傷などからくる垂直方向の揺れ(ノイズ)まで拾ってしまうことがあるのです。

モノラル専用カートリッジは、内部の回路でこの不要な信号を打ち消すように設計されており、気になるノイズがすっと後ろに下がり、音楽の “芯” だけが力強く、まっすぐに届く。そんな特別な体験が待っています。

LP盤用の『AT-VM610xMONO』はもちろん、さらに古い時代のSP盤(78回転)に対応する『AT-VM670xSP』まで用意されているのもポイント。このシリーズにも、もちろんPCUHDコイルを採用。当時のアーティストが届けたかった熱量やグルーヴが、時間を超えてあなたの元へストレートに飛び込んでくるはずです。

レコード再生の醍醐味、あなただけの音探しの旅へ

ここまで紹介してきたように、AT-VMxシリーズには個性豊かなモデルが揃っています。高解像度を追求するAT-VM700xシリーズ、自分らしい音作りの出発点となるAT-VM500xシリーズ、そして時代を超えた音の魅力を引き出すAT-VM600xシリーズ。この多彩なラインナップは、まさにあなたの「こう聴きたい」という想いに応えるための選択肢です。

大切なのは、どのモデルが一番優れているかということだけではありません。あなたがどんな音で、どんな音楽体験をしたいかということです。AT-VMxシリーズの中からあなただけの一本を見つけて、レコードとの新しい付き合い方を始めてみませんか。音楽を聴く時間が、きっと今よりもっと豊かで、特別なものになるはずです。

レコード再生の醍醐味、あなただけの音探しの旅へ

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Words: Kosuke Kusano
Photos:Soichi Ishida

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